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第80話 ファーストコンタクト
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救命艇を確保したベネディットでは、その乗員の取り扱いに苦慮することになる。彼らは人の形をしているが、明らかに人類ではない。
ベネディットの乗員は、期せずして地球外知的生命体とファーストコンタクトしてしまったのである。彼らは、小柄で耳と目が大きく灰色の肌をしている。もちろん言葉は通じない。
エルマー艦長は、ホワイトアースに通信を入れる
「敵戦闘機の母艦を破壊した際、救命艇を確保。乗員は地球外知的生命体と判明。」「了解、指示を待て。」「了解。」
ベネディットの通信にアーシャ艦長も驚く。そして俺に連絡がある。俺は手っ取り早く日本か国連に押し付けることを考える。
俺はアーシャに言う。
「意思の疎通は可能か確認してくれ。」「分かりました。」
管制官がベネデットに通信する。
「ベネディット、生命体との意思の疎通は可能か。」「生命体の持つ翻訳機で会話が可能。」
ベネディットでは救命艇の乗員が翻訳機を持っていて、片言の会話が成り立っていた。彼らは、自分たちのことをラスクの呼んでいる。
俺は会話が成り立つなら日本などの国家に引き渡せると考える。俺はアーシャに言う。
「生命体は救命艇ごとホワイトアースに移して、いずれかの国家に引き渡そう。」「面倒ごとを押し付けるのですか。」
「最善の選択をしているだけだよ。」「分かりました。」
こうして、救命艇を乗員ごとホワイトアースに移すことになる。ホワイトアースの左舷にベネディットが近づいて来る。
ベネディットはグレー一色であり艦の下部にクリスの強化ユニットを4機備えているため、ホワイトアースよりひと回り大きく見える。
映画の撮影クルーは、ホワイトアースに並んだベネディットに興味を持つ。土井は俺にベネディットについて質問するが、見なかったことにしてくれと言い渡す。
救命艇がホワイトアースの格納庫に着艦する。そしてラスクたちが降りてきた。彼らは15名いる。
俺たちは彼らをブリーフィングルームに案内する。アーシャ艦長が会話を開始する。
「なぜ、あなた方は攻撃をしてきましたか。」「ムーラーの群体と間違えたのです。」「ムーラーとは何ですか。」
彼らは小さな機械を出し映像を見せる。そこには例の宇宙軟体生物が写っている。俺は副官のソフィア・イーノックにアスカロの映像とスクルドの戦闘映像を浮島から取り寄せるように依頼する。
アーシャは言う
「私たちもこれらの攻撃を受けましたし、戦闘もしています。」「ムーラーは、この宙域に進出してきています、私たちは戦闘で艦隊とはぐれたのです。」
「艦隊はどうなりましたか。」「分かりません、全滅している可能性もあります。」
この時、副官が戻って来る。彼女が俺に映像再生機器を渡す。俺は彼らに言う。
「この映像を見てください。」
ラスクたちはアスカロの全滅する映像とスクルドがムーラーと呼ばれる生物の巣を破壊する映像を見て言う。
「ムーラーの本拠地を破壊したのですか、すごいです。」
そして、ラスクたちとの話は続いた。撮影班は、俺たちとラスクのやり取りを黙って撮影する。
ベネディットの乗員は、期せずして地球外知的生命体とファーストコンタクトしてしまったのである。彼らは、小柄で耳と目が大きく灰色の肌をしている。もちろん言葉は通じない。
エルマー艦長は、ホワイトアースに通信を入れる
「敵戦闘機の母艦を破壊した際、救命艇を確保。乗員は地球外知的生命体と判明。」「了解、指示を待て。」「了解。」
ベネディットの通信にアーシャ艦長も驚く。そして俺に連絡がある。俺は手っ取り早く日本か国連に押し付けることを考える。
俺はアーシャに言う。
「意思の疎通は可能か確認してくれ。」「分かりました。」
管制官がベネデットに通信する。
「ベネディット、生命体との意思の疎通は可能か。」「生命体の持つ翻訳機で会話が可能。」
ベネディットでは救命艇の乗員が翻訳機を持っていて、片言の会話が成り立っていた。彼らは、自分たちのことをラスクの呼んでいる。
俺は会話が成り立つなら日本などの国家に引き渡せると考える。俺はアーシャに言う。
「生命体は救命艇ごとホワイトアースに移して、いずれかの国家に引き渡そう。」「面倒ごとを押し付けるのですか。」
「最善の選択をしているだけだよ。」「分かりました。」
こうして、救命艇を乗員ごとホワイトアースに移すことになる。ホワイトアースの左舷にベネディットが近づいて来る。
ベネディットはグレー一色であり艦の下部にクリスの強化ユニットを4機備えているため、ホワイトアースよりひと回り大きく見える。
映画の撮影クルーは、ホワイトアースに並んだベネディットに興味を持つ。土井は俺にベネディットについて質問するが、見なかったことにしてくれと言い渡す。
救命艇がホワイトアースの格納庫に着艦する。そしてラスクたちが降りてきた。彼らは15名いる。
俺たちは彼らをブリーフィングルームに案内する。アーシャ艦長が会話を開始する。
「なぜ、あなた方は攻撃をしてきましたか。」「ムーラーの群体と間違えたのです。」「ムーラーとは何ですか。」
彼らは小さな機械を出し映像を見せる。そこには例の宇宙軟体生物が写っている。俺は副官のソフィア・イーノックにアスカロの映像とスクルドの戦闘映像を浮島から取り寄せるように依頼する。
アーシャは言う
「私たちもこれらの攻撃を受けましたし、戦闘もしています。」「ムーラーは、この宙域に進出してきています、私たちは戦闘で艦隊とはぐれたのです。」
「艦隊はどうなりましたか。」「分かりません、全滅している可能性もあります。」
この時、副官が戻って来る。彼女が俺に映像再生機器を渡す。俺は彼らに言う。
「この映像を見てください。」
ラスクたちはアスカロの全滅する映像とスクルドがムーラーと呼ばれる生物の巣を破壊する映像を見て言う。
「ムーラーの本拠地を破壊したのですか、すごいです。」
そして、ラスクたちとの話は続いた。撮影班は、俺たちとラスクのやり取りを黙って撮影する。
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