上 下
83 / 87

第83話 影鬼3

しおりを挟む
 たけると鈴鹿、カメラマンは、貴船町につく。
 まずは、貴船神社に行く。
 境内は警察が規制線を張っていて入ることが出来ない。
 神社の周りにはマスコミが集まっている。
 たけると鈴鹿は鬼気を探るが感じられない。
 3人は、影が現れるのを待つことにする。
 1日目、影は現れない。
 2日目の正午、突然境内に黒い丸い影が現れる。
 たけるたちは規制線の中に入り、影に近づこうとする。
 しかし、警察官に規制線の外に出るように指示される。
 たけるたちは外から見るしかない。
 鑑識が影の直径を測り、写真を撮る。
 警察官たちは影の周りに立ち、影をどうするか相談する。
 たけると鈴鹿に鬼気は感じられない。
 2時間ほどするとたけると鈴鹿は鬼気を感じる。
 場所は影である。
 「危ないぞ。気を付けろ。」
たけるは警察官たちに声をかける。
 警察官たちは声に気づくが遅い。
 大きな手が出てきて1人の警察官の右足を掴み、影の中に引きずり込む。
 たけると鈴鹿が駆け付けるが影は消えている。
 その光景はマスコミのカメラにとらえられている。

 たけるに警察から電話がかかってくる
 「これは鬼の仕業なのかね。」
 「そうです。特殊な鬼で影に潜んでいるようです。」
 「そうか、逢神君なら倒せるかね。」
 「分かりませんが、鬼は切って見せます。」
 「君に鬼退治を依頼する。」
 「分かりましたが、お願いがあります。」
 「何かね。」
 「影に近づくのは、俺と鈴鹿にしたいのです。」
 「分かっている。規制線は維持する。」
 「お願いします。」
 「鬼の始末をお願いするよ。」
たけるは警察から鬼退治の依頼を受ける。
しおりを挟む

処理中です...