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第1章 ポンコツ冒険者
第4話 ポンコツと言われても・・・
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エアハルトは腹の底から絞り出すような声で宣言する。
「僕は諦めないよ。冒険者になるんだ。きっと、最高の冒険者になってやる。」
イオンが説得するように言う。
「ダンジョンの深層に行けば、魔法は必須なんだ。剣に魔法を乗せないと魔物を切ることはできないんだ。」「魔法が使えなくても閃光のアルフレートの様な冒険者になるよ。」
「閃光のアルフレート」はここでは絶対に出してならない名前だった。イーリスクランの最上位に位置するイーリストリニティの3人の中の1人の名前である。
イオンにとってはレベル6の剣士で憧れであり、崇拝にも似た気高い対象だった。それは魔力0の少年が口にしていい名前ではなかった。イオンは激昂して言い放つ。
「お前のようなポンコツの冒険者は、ゴルドベルクにはいらないんだ出て行け。」「イオン、言い過ぎよ。」
エルメンヒルトが割って入る。そうでなければイオンはエアハルトを殴り飛ばしていただろう。
エアハルトは歯を食いしばってカリスパーティーから離れる。エアハルトの前に4人組の冒険者が現れる。
「坊や、かわいそうになカリスパーティーから追い出されたか、優しい俺たちが仲間に入れてやるよ。」「僕はポンコツだぞ。」
「坊やに似合いの役割があるんだ。荷物運びさ、分け前も払ってやるぞ。無能にふさわしいだろ。」「バカにするな!」
エアハルトは先頭の男を殴り飛ばす。残りの3人は一瞬あっけにとられるが、すぐに我に返る。
「小僧、やったな。」「ただで済むと思うなよ。」
エアハルトはローキックでもう1人の男の膝を蹴りつぶす。
「くそーやりやがった。」
男たちはエアハルトを捕まえようとするが素早くて動きについて行けない。最初に仕掛けたエアハルトのペースで喧嘩は始まる。しかし、男たちは冒険者である。本気になると取り囲んで動きを封じる。
エアハルトは捕まり袋叩きにあう。くそっ、こんな奴らになんでやられなければならないんだ。意識が遠くなっていく。男たちは倒れたエアハルトを足蹴にし続ける。エルメンヒルトが言う。
「やめなさい、これ以上は私が相手よ。」「黒水晶か、でしゃばるな。」「アロイスやめようぜ。カリスパーティーだぞ。」「くそ、ガキになめられてこのざまか、帰るぞ。」
4人組の男たちは去っていく。エルメンヒルトがエアハルトに声をかける。
「大丈夫、生きているよね。」「気絶しているだけだ。1対4でよくやるぜ。」「アングラートの食卓へ運んだ方が良かろう。」
カリスパーティーはエアハルトを宿へ運んでいく。エアハルトは、自分の泊っている部屋で目を覚ます。時刻はすでに夕方近い。最初にベアトリスの顔が目に映る。看病してくれていたようだ。
「冒険者ギルドで喧嘩したの。生きててよかったわ。」「僕はどうなったの。袋叩きにあって、カリスパーティーにここまで運ばれたのよ。」
「看病してくれたの。」「まあ、ここは冒険者が多く泊まっているから、たまにこういうことがあるのよ。」
「ありがとう。」「感謝するなら夕食を食べてね。」
エアハルトは起き上がるが体中が痛む。痛みに耐えながら1階の食堂に降りていく。主人のヨルはエアハルトが食べられるようにスープとかゆ状の食事を出す。
スープを飲むが口の中が切れていてしみる。そんなエアハルトに朝の4人組の冒険者が近づいて来る。
「坊主、もう起きられるのか。丈夫だな。」「なんだ。また殴られたいのか。」
「からかって済まなかったな。俺たちはバッシュパーティーだ。俺はアロイス、リーダーをしている。後はデニス、エゴン、カミルだ。」「僕をポーターにするのか。」
「ポーターはカミルがいる。坊主名前は?」「エアハルト・アンカー、自警団で剣士をしていた。」
「そうか、剣士として俺たちと来ないか。」「僕はポンコツ冒険者だぞ。」
「まあ、深層を目指すパーティーから見れば使えないだろが、俺たちは深くは潜らない。魔法がなくても役立つのさ。」「誘いはありがたいけど、僕は最高の冒険者になりたいんだ。」
「どうするつもりだ。」「ソロで冒険者をやる。」
「バカ言え。ソロの生還率は低いんだぞ。ソロでダンジョンに行く奴なんて訳ありな奴ばかりだ。」「僕も訳ありさ。」
「死ぬなよ。それからいつでもパーティーに入れてやるからな。」「ありがとう。殴ってごめんなさい。」
「それは終わったことだ。俺たちも悪かった。」
エアハルトとバッシュパーティーは和解する。翌朝、エアハルトは起きると日課の剣の素振りをして体を目覚めさせる。食堂に行くと女将のアンが声をかけてくる。
「あんた、もしかしてダンジョンに行くつもりかい。」「はい、今日からダンジョンへ行きます。」
「アン、言った通りでしょ。エアハルトさんは今日から行くって。」「ベアトリス、本当に作ったのかい。」「ええ、弁当、自信作よ。」
ベアトリスは弁当箱を取り出す。
「エアハルトさん、はいこれ。」「これって、弁当?」「そうよ。食べてくれるでしょ。」「はい、食べます。」
エアハルトはベアトリスから弁当を受け取るとバックに入れる。エアハルトは革の防具に剣を帯刀して、背中の腰に短剣を装備してバックを背負って冒険者ギルドに向かう。
「僕は諦めないよ。冒険者になるんだ。きっと、最高の冒険者になってやる。」
イオンが説得するように言う。
「ダンジョンの深層に行けば、魔法は必須なんだ。剣に魔法を乗せないと魔物を切ることはできないんだ。」「魔法が使えなくても閃光のアルフレートの様な冒険者になるよ。」
「閃光のアルフレート」はここでは絶対に出してならない名前だった。イーリスクランの最上位に位置するイーリストリニティの3人の中の1人の名前である。
イオンにとってはレベル6の剣士で憧れであり、崇拝にも似た気高い対象だった。それは魔力0の少年が口にしていい名前ではなかった。イオンは激昂して言い放つ。
「お前のようなポンコツの冒険者は、ゴルドベルクにはいらないんだ出て行け。」「イオン、言い過ぎよ。」
エルメンヒルトが割って入る。そうでなければイオンはエアハルトを殴り飛ばしていただろう。
エアハルトは歯を食いしばってカリスパーティーから離れる。エアハルトの前に4人組の冒険者が現れる。
「坊や、かわいそうになカリスパーティーから追い出されたか、優しい俺たちが仲間に入れてやるよ。」「僕はポンコツだぞ。」
「坊やに似合いの役割があるんだ。荷物運びさ、分け前も払ってやるぞ。無能にふさわしいだろ。」「バカにするな!」
エアハルトは先頭の男を殴り飛ばす。残りの3人は一瞬あっけにとられるが、すぐに我に返る。
「小僧、やったな。」「ただで済むと思うなよ。」
エアハルトはローキックでもう1人の男の膝を蹴りつぶす。
「くそーやりやがった。」
男たちはエアハルトを捕まえようとするが素早くて動きについて行けない。最初に仕掛けたエアハルトのペースで喧嘩は始まる。しかし、男たちは冒険者である。本気になると取り囲んで動きを封じる。
エアハルトは捕まり袋叩きにあう。くそっ、こんな奴らになんでやられなければならないんだ。意識が遠くなっていく。男たちは倒れたエアハルトを足蹴にし続ける。エルメンヒルトが言う。
「やめなさい、これ以上は私が相手よ。」「黒水晶か、でしゃばるな。」「アロイスやめようぜ。カリスパーティーだぞ。」「くそ、ガキになめられてこのざまか、帰るぞ。」
4人組の男たちは去っていく。エルメンヒルトがエアハルトに声をかける。
「大丈夫、生きているよね。」「気絶しているだけだ。1対4でよくやるぜ。」「アングラートの食卓へ運んだ方が良かろう。」
カリスパーティーはエアハルトを宿へ運んでいく。エアハルトは、自分の泊っている部屋で目を覚ます。時刻はすでに夕方近い。最初にベアトリスの顔が目に映る。看病してくれていたようだ。
「冒険者ギルドで喧嘩したの。生きててよかったわ。」「僕はどうなったの。袋叩きにあって、カリスパーティーにここまで運ばれたのよ。」
「看病してくれたの。」「まあ、ここは冒険者が多く泊まっているから、たまにこういうことがあるのよ。」
「ありがとう。」「感謝するなら夕食を食べてね。」
エアハルトは起き上がるが体中が痛む。痛みに耐えながら1階の食堂に降りていく。主人のヨルはエアハルトが食べられるようにスープとかゆ状の食事を出す。
スープを飲むが口の中が切れていてしみる。そんなエアハルトに朝の4人組の冒険者が近づいて来る。
「坊主、もう起きられるのか。丈夫だな。」「なんだ。また殴られたいのか。」
「からかって済まなかったな。俺たちはバッシュパーティーだ。俺はアロイス、リーダーをしている。後はデニス、エゴン、カミルだ。」「僕をポーターにするのか。」
「ポーターはカミルがいる。坊主名前は?」「エアハルト・アンカー、自警団で剣士をしていた。」
「そうか、剣士として俺たちと来ないか。」「僕はポンコツ冒険者だぞ。」
「まあ、深層を目指すパーティーから見れば使えないだろが、俺たちは深くは潜らない。魔法がなくても役立つのさ。」「誘いはありがたいけど、僕は最高の冒険者になりたいんだ。」
「どうするつもりだ。」「ソロで冒険者をやる。」
「バカ言え。ソロの生還率は低いんだぞ。ソロでダンジョンに行く奴なんて訳ありな奴ばかりだ。」「僕も訳ありさ。」
「死ぬなよ。それからいつでもパーティーに入れてやるからな。」「ありがとう。殴ってごめんなさい。」
「それは終わったことだ。俺たちも悪かった。」
エアハルトとバッシュパーティーは和解する。翌朝、エアハルトは起きると日課の剣の素振りをして体を目覚めさせる。食堂に行くと女将のアンが声をかけてくる。
「あんた、もしかしてダンジョンに行くつもりかい。」「はい、今日からダンジョンへ行きます。」
「アン、言った通りでしょ。エアハルトさんは今日から行くって。」「ベアトリス、本当に作ったのかい。」「ええ、弁当、自信作よ。」
ベアトリスは弁当箱を取り出す。
「エアハルトさん、はいこれ。」「これって、弁当?」「そうよ。食べてくれるでしょ。」「はい、食べます。」
エアハルトはベアトリスから弁当を受け取るとバックに入れる。エアハルトは革の防具に剣を帯刀して、背中の腰に短剣を装備してバックを背負って冒険者ギルドに向かう。
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