水の巫女の助手になる

ぽとりひょん

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第58話 稲荷の使いの依頼1

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 古馬沙也加は東海市の朝宮駅の近くに探偵事務所を構えている。
 事務所にはアルバイトの中野たすくが来ている。
 そこへ着物姿の美女が訪れる、歳は20歳代に見えるが雰囲気はよわいをもっと重ねているように感じる。
 たすくはお茶の用意をしようとすると、女は
   「お茶は結構です。」
と断る。
 たすくには沙也加が緊張しているように感じる。
   「用件はそなたとそこの男で協力してこなして欲しい。」
女が言うと沙也加は聞く
   「何をすれば良いのでしょうか。」
   「浜田はまだ稲荷に近づく妖を退治してもらいたい。」
   「それは御使い様のお役目では。」
   「そなたらに機会をやるのだ、褒美は先に渡そう。」
女は、翡翠の勾玉を2個、沙也加に渡す。
   「これは」
   「いずれ、そなたらを守るであろう身に着けておけ。」
   「ありがとうございます。」
   「では頼むぞ。」
そう言うと女は事務所から立ち去って行く。
 沙也加は緊張が解けたように力を抜く。

 沙也加は女が事務所に来た時から、彼女が人間でないことに気づいている。
 そして、沙也加の目は、彼女が年を経た天狐であることを見抜く。
 さらに会話の内容からお稲荷様の使いだと判断したのだ。

 たすくは沙也加に言う
   「変わった感じの人ですね。」
   「人間ではないわ、お稲荷様の使いよ。」
   「と言うと人に化けていたのですか。」
   「そうね、妖怪退治することになったわよ。」
   「また、手強そうですね。」
たすくは神様からの依頼に現実味を持てずにいる。

沙也加とたすくは、東海市の南にある浪江市に列車で行く。
浜田駅は朝宮駅から1駅である。
2人は浜田駅から歩いて浜田稲荷行く。
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