水の巫女の助手になる

ぽとりひょん

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第119話 オサキ2

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 沙也加とたすくは先に食事を済ませレストランの外で男が出てくるのを待つ。
 沙也加はペットボトルの蓋を開け、いつでも攻撃できるようにしている。
 男が女と出てくると5匹の小動物も出てくる。
 沙也加は水の刃を作って、小動物に切りつける。
 刃は2匹の小動物を切りつけ霧散させるが残りの3匹は沙也加に気づき、男の体の中に入って行く。
 男は振り返ると沙也加に怒鳴って来る
 「姉ちゃん、何してくれるんじゃ。」
 「何のことですか。」
彼女は知らないふりを装う
 「わしらのこと、消そうとしただろう。」
 「何を言っているのか分かりません。」
男と一緒にいた女は男の豹変ぶりに嫌気がさしたのか立ち去って行く。
 男は沙也加に掴みかかる。
 彼女は掴みかかって来た右腕をとると男の前に進む勢いを利用して投げる。
 そして、腕を放さず、男をうつぶせにしたまま、腕を固め背中を踏みつけ動けなくする。
 沙也加はお経を唱え始める、男はもがいているが次第に痙攣しだす。
 男は動きを止める。
 沙也加に男から小動物が3匹出てくるのが見える。
 彼女は水の刃で3匹の小動物を切りつけ霧散させる。
 沙也加たちの周りには野次馬が集まっている。
 中にはスマホを向けている者もいる。
 沙也加とたすくは立ち去ろうとするが警察官が駆け付けてくる。
 沙也加たちと男は警察署で事情を聞かれることになる。
 沙也加は
 「男が急に掴みかかって来たので投げ、お経で鎮めた」
と説明する。
 たすくの説明は沙也加の説明に一致している。
 男はレストランから出た後のことを覚えていない。
 彼は気が付いたら倒れていたのだ。
 3人は話を聞かれただけで解放される。
 沙也加とたすくは事務所へと帰る。
 事務所の中に入ると沙也加の机の上には小判が1枚置かれている。
 たすくが沙也加に
 「今回の仕事の報酬ですね。」
 「普通のお金が良かったわ。」
沙也加は小判をどうしたのものかと考える。
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