水の巫女の助手になる

ぽとりひょん

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第143話 土蜘蛛4

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 沙也加とたすくは土谷峠に夜に着くように出発する。
 車は彼女のアルファロメオスパイダーで彼女が運転する。
 夜になると山道に入り峠が近くなる。
 対向車もおらず沙也加たちだけで走っている。
 行方不明の話のため皆、この道を使うことを避けているのである。
 沙也加は突然、急ブレーキをかける。
 たすくは沙也加に聞く
 「どうしたの。」
 「前をよく見て。」
たすくが注意してみると巨大なクモの巣のようなものが張られている。
 沙也加は車をバックさせる。
 すると車を止めたところに巨大な影が現れる。
 沙也加は2リットル入りペットボトルの蓋を開けると水の刀を作り出す。
 車のライトは黒い影の正体を明らかにする。
 それは巨大なクモである。
 2人は車から降りる。
 たすくが手をかざし陽の光をクモに当てる。
 弱い光だがクモに隙を作らせるには充分である。
 沙也加は突っ込みクモの下に滑り込む。
 さらに彼女はクモの腹を切る。
 クモの表面は固く浅く傷がついただけである。
 沙也加は集中し刀と固く鋭くする。
 クモは飛びのくが、彼女は追い足を1本切り落とす。
 クモは糸を吐き、沙也加を捕えようとする。
 彼女は後ろに飛んで避け、持っていた刀を槍に作り変え投げつける。
 槍はクモの胴に突き刺さる。
 クモは森の中に逃げ込む。
 沙也加とたすくはクモを追いかけ森に入る。
 2人はヘッドライトを装着し、明かりを点ける。
 たすくはペットボトルが入ったリュックサックを背負っている。
 沙也加はたすくが手に持っている2リットル入りペットボトルの水を使って水の刀を作る。
 クモの通った後は透明な液体が草木に付いていて明らかである。
 2人は跡をつけていく。
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