36 / 175
36話 キャンプの終わり
しおりを挟む
キャンプ場に戻ると死んでいた男子部員は息を吹き返している。
部長の指示で片づけが始まる。1時間ほどできれいに片づけは終わる。
再びどのバスに乗るかでくじ引きが始める。玉枝は帰りも部長の隣に座る。
2台のマイクロバスは駅に向かって出発する。九郎はあやめに言う
「無事に終わったね。」「家に帰るまでがキャンプよ。」
「遠足のようだね。」「遠足みたいだったね。」
「遠足でお酒は飲まないよ。」「みんなバカみたい。」
「お酒の勝負のこと。」「そうよ。」
「あやめのキスだったら、競争するよ。」「私は酔っ払いとキスしないわよ。」
「玉枝さんより大変だ。」「そうよ。」
あやめはウインクをすると笑う。九郎はあやめにドキッとする。玉枝は部長に言う。
「部長さんは勇敢なのですね。」「化け物のことですか。」
「はい。」「俺はかないませんでしたよ。玉枝さんに助けてもらいました。」
「あれは私の仕事ですから。」「すごいですね。化け物を易々と退治するなんて。」
「私はプロですよ。」「そうでしたね。」
部長は赤くなり笑う。部長は何か言いたそうにしている。玉枝が部長に聞く。
「何かありましたか。」「いいえ、何も。」
部長は勇気が足りなかったようだ。
バスは駅について解散になる。男子が玉枝に声をかける
「玉枝さん、送らさせてください。」「いや、僕が一緒に・・・」「僕が・・・」
「気持ちだけいただきます。九郎と帰るから大丈夫ですよ。」
玉枝はやんわりと断る。九郎とあやめ、玉枝はバスに乗る。あやめが玉枝に聞く。
「キャンプどうでしたか。」「楽しかったわよ。」
九郎が玉枝に質問する。
「玉枝さん、食事できないんじゃなかったのでは。」「食べたように見せることはできるわよ。」
「なら、ショッピングモールで一緒に食事すればよかったのではないですか。」「食事代もったいないでしょ。」
本当は九郎とあやめを2人にしたかったのだが、玉枝は黙っておく。
3人はバスを降り、久沓神明社の鳥居の所まで来ると玉枝は気配を小さくして見えなくなる。
九郎とあやめがインターフォンを押すと一久が出てくる
「お帰り。九郎君夕食を食べていきなさい。」「はい、ありがとうございます。」
居間へ行くと一久はキャンプの話を聞く。九郎は玉枝のことを言うことはできないので少し脚色して話す。
夕食が始めると晩酌も始まるがあやめの目が光る。前回のようなトラブルに警戒しているのだ。
九郎は今回ほどほどに酔い帰って行く。
部長の指示で片づけが始まる。1時間ほどできれいに片づけは終わる。
再びどのバスに乗るかでくじ引きが始める。玉枝は帰りも部長の隣に座る。
2台のマイクロバスは駅に向かって出発する。九郎はあやめに言う
「無事に終わったね。」「家に帰るまでがキャンプよ。」
「遠足のようだね。」「遠足みたいだったね。」
「遠足でお酒は飲まないよ。」「みんなバカみたい。」
「お酒の勝負のこと。」「そうよ。」
「あやめのキスだったら、競争するよ。」「私は酔っ払いとキスしないわよ。」
「玉枝さんより大変だ。」「そうよ。」
あやめはウインクをすると笑う。九郎はあやめにドキッとする。玉枝は部長に言う。
「部長さんは勇敢なのですね。」「化け物のことですか。」
「はい。」「俺はかないませんでしたよ。玉枝さんに助けてもらいました。」
「あれは私の仕事ですから。」「すごいですね。化け物を易々と退治するなんて。」
「私はプロですよ。」「そうでしたね。」
部長は赤くなり笑う。部長は何か言いたそうにしている。玉枝が部長に聞く。
「何かありましたか。」「いいえ、何も。」
部長は勇気が足りなかったようだ。
バスは駅について解散になる。男子が玉枝に声をかける
「玉枝さん、送らさせてください。」「いや、僕が一緒に・・・」「僕が・・・」
「気持ちだけいただきます。九郎と帰るから大丈夫ですよ。」
玉枝はやんわりと断る。九郎とあやめ、玉枝はバスに乗る。あやめが玉枝に聞く。
「キャンプどうでしたか。」「楽しかったわよ。」
九郎が玉枝に質問する。
「玉枝さん、食事できないんじゃなかったのでは。」「食べたように見せることはできるわよ。」
「なら、ショッピングモールで一緒に食事すればよかったのではないですか。」「食事代もったいないでしょ。」
本当は九郎とあやめを2人にしたかったのだが、玉枝は黙っておく。
3人はバスを降り、久沓神明社の鳥居の所まで来ると玉枝は気配を小さくして見えなくなる。
九郎とあやめがインターフォンを押すと一久が出てくる
「お帰り。九郎君夕食を食べていきなさい。」「はい、ありがとうございます。」
居間へ行くと一久はキャンプの話を聞く。九郎は玉枝のことを言うことはできないので少し脚色して話す。
夕食が始めると晩酌も始まるがあやめの目が光る。前回のようなトラブルに警戒しているのだ。
九郎は今回ほどほどに酔い帰って行く。
0
あなたにおすすめの小説
押しつけられた身代わり婚のはずが、最上級の溺愛生活が待っていました
cheeery
恋愛
名家・御堂家の次女・澪は、一卵性双生の双子の姉・零と常に比較され、冷遇されて育った。社交界で華やかに振る舞う姉とは対照的に、澪は人前に出されることもなく、ひっそりと生きてきた。
そんなある日、姉の零のもとに日本有数の財閥・凰条一真との縁談が舞い込む。しかし凰条一真の悪いウワサを聞きつけた零は、「ブサイクとの結婚なんて嫌」と当日に逃亡。
双子の妹、澪に縁談を押し付ける。
両親はこんな機会を逃すわけにはいかないと、顔が同じ澪に姉の代わりになるよう言って送り出す。
「はじめまして」
そうして出会った凰条一真は、冷徹で金に汚いという噂とは異なり、端正な顔立ちで品位のある落ち着いた物腰の男性だった。
なんてカッコイイ人なの……。
戸惑いながらも、澪は姉の零として振る舞うが……澪は一真を好きになってしまって──。
「澪、キミを探していたんだ」
「キミ以外はいらない」
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
幸せの見つけ方〜幼馴染は御曹司〜
葉月 まい
恋愛
近すぎて遠い存在
一緒にいるのに 言えない言葉
すれ違い、通り過ぎる二人の想いは
いつか重なるのだろうか…
心に秘めた想いを
いつか伝えてもいいのだろうか…
遠回りする幼馴染二人の恋の行方は?
幼い頃からいつも一緒にいた
幼馴染の朱里と瑛。
瑛は自分の辛い境遇に巻き込むまいと、
朱里を遠ざけようとする。
そうとは知らず、朱里は寂しさを抱えて…
・*:.。. ♡ 登場人物 ♡.。.:*・
栗田 朱里(21歳)… 大学生
桐生 瑛(21歳)… 大学生
桐生ホールディングス 御曹司
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。
NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。
中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。
しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。
助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。
無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。
だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。
この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。
この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった……
7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか?
NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。
※この作品だけを読まれても普通に面白いです。
関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】
【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる