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84話 助っ人の正体
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九郎と一久は、ショックを受ける。玉枝が人を焼き殺したのである。九郎は玉枝を信じていた。
彼は、彼女がひどいことはしない、人間の味方だと思っていたのである。
九郎は、震えながら玉枝に言う。
「玉枝さん、なんで人を殺したんですか。そんなことしないと信じていたのに。」「九郎ちゃんは、私が人を殺したと思っているの。」
「信じられないよ。今、焼き殺したでしょ。」「確かに焼いたけど、人を焼いていないわ。」
「どういうこと、僕は目の前で見ていたんだよ。」「人間だったら、跡かたなく消えたりしないわ。」
「玉枝さん、わからないよ。」「落ち着いて、相手は陰陽師なのよ。私が燃やしたのは式神よ。」
一久が玉枝に言う。
「玉枝さん、今の話は本当かい。」「私の話を信じるかは、一久さん次第です。」
「その通りだよ。怨霊の言うことを信じるつもりかい。」
水鏡は、ここぞと話に割り込んでくる。九郎が水鏡に言う
「あなたは、玉枝さんが人を殺したというのですか。」「そういっている。私の助っ人を殺してしまったんだよ。」
「その割には、落ち着いていますね。」「私は非情の世界に生きているのですよ。取り乱したりしません。」
「僕は玉枝さんを信用しますよ。」「そうですか、神主様はどうですか。」
「私も玉枝さんを知っている。彼女は人を殺したりはしないよ。」「お二人とも甘いですね。」
九郎は水鏡に怒りを覚える。
「いったい何を考えているのですか。」「あなたたちに現実を教えているだけですよ。いずれ彼女は人に害をなしますよ。」
「そんなことはないよ。」「今日は、ここまでにしておきます。」
水鏡は、玉枝を怒らせないうちに帰ることにする。
玉枝が九郎に抱き着く。
「九郎ちゃん、私を信じてくれたのね。」「当たり前ですから離れてください。」
「私も信じたんだけど。」「一久さんも抱き着いて欲しいですか。」「遠慮します。」
一久は真面目な顔をして言う。
「あれは、しつこそうだ。玉枝さん、彼はあなたが人を傷つけるように仕向けるかもしれない。気を付けてください。」「はい、わかりました。」
九郎たちは居間に行くと腰を落ち着ける。九郎はあやめに水鏡のことを話す。
あやめも水鏡のことをひどいことをすると起こる。しかし、玉枝は怒ったりせず、にこやかにしている。
彼は、彼女がひどいことはしない、人間の味方だと思っていたのである。
九郎は、震えながら玉枝に言う。
「玉枝さん、なんで人を殺したんですか。そんなことしないと信じていたのに。」「九郎ちゃんは、私が人を殺したと思っているの。」
「信じられないよ。今、焼き殺したでしょ。」「確かに焼いたけど、人を焼いていないわ。」
「どういうこと、僕は目の前で見ていたんだよ。」「人間だったら、跡かたなく消えたりしないわ。」
「玉枝さん、わからないよ。」「落ち着いて、相手は陰陽師なのよ。私が燃やしたのは式神よ。」
一久が玉枝に言う。
「玉枝さん、今の話は本当かい。」「私の話を信じるかは、一久さん次第です。」
「その通りだよ。怨霊の言うことを信じるつもりかい。」
水鏡は、ここぞと話に割り込んでくる。九郎が水鏡に言う
「あなたは、玉枝さんが人を殺したというのですか。」「そういっている。私の助っ人を殺してしまったんだよ。」
「その割には、落ち着いていますね。」「私は非情の世界に生きているのですよ。取り乱したりしません。」
「僕は玉枝さんを信用しますよ。」「そうですか、神主様はどうですか。」
「私も玉枝さんを知っている。彼女は人を殺したりはしないよ。」「お二人とも甘いですね。」
九郎は水鏡に怒りを覚える。
「いったい何を考えているのですか。」「あなたたちに現実を教えているだけですよ。いずれ彼女は人に害をなしますよ。」
「そんなことはないよ。」「今日は、ここまでにしておきます。」
水鏡は、玉枝を怒らせないうちに帰ることにする。
玉枝が九郎に抱き着く。
「九郎ちゃん、私を信じてくれたのね。」「当たり前ですから離れてください。」
「私も信じたんだけど。」「一久さんも抱き着いて欲しいですか。」「遠慮します。」
一久は真面目な顔をして言う。
「あれは、しつこそうだ。玉枝さん、彼はあなたが人を傷つけるように仕向けるかもしれない。気を付けてください。」「はい、わかりました。」
九郎たちは居間に行くと腰を落ち着ける。九郎はあやめに水鏡のことを話す。
あやめも水鏡のことをひどいことをすると起こる。しかし、玉枝は怒ったりせず、にこやかにしている。
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