同棲しているけど彼女じゃない～怨霊は恋のキューピット

153話 ３人の混浴と添い寝

　九郎が風呂に入るとあやめが全裸で入って来る。続いて玉枝がバスタオルを巻いて入って来る。あやめが玉枝に言う。
　「裸じゃないの。」「ええ、恥ずかしいから。」
あやめは、真っ赤になって風呂から出ていく。そして、バスタオルを巻いて入って来る。狭い風呂の中である。
　あやめと玉枝はどちらが九郎の体を体を洗うかでじゃんけんする。玉枝がじゃんけんに勝って九郎の体を洗う。
　あやめは湯船の中からそれを観察する。九郎は見られるとさすがに恥ずかしい。
　３人は風呂から出る。玉枝があやめに提案する。
　「風呂に３人ではいると狭いから交代で入りましょ。」「２人きりになって、何するつもり。」
　「九郎ちゃんの体を洗うだけよ。」「信じられないわ。玉枝さんも九郎のこと好きなんでしょ。」
　「しかたないわね。狭いけど我慢するしかないわ。」
玉枝は諦めて、３人で風呂に入ることになる。もちろん、九郎の意見は反映されない。
　九郎はあやめに聞く。
　「いつまでいるつもり。」「あら、これからは九郎と暮らすことにしたわ。」
　「ということは、ずっといるの。」「ええ、九郎がいる所が私のいる所よ。」
　「一久さんが悲しむよ。」「九郎が私の家に来ればいいわ。」
　「僕はまだ行くつもりはないよ。」「だったら、私はここにいるわ。」
九郎はあやめとの話は終わらないと思い、寝ることにする。彼がベットに入ると玉枝が入ってきて、次にあやめも入って来る。
　１人用のベットに３人寝ることになる。九郎の右側に玉枝が密着して、左側はあやめが密着している。
　彼は好きな２人に挟まれて幸せな状態だが、玉枝の色香に加えて、あやめがいる。彼は色欲を抑えようと努力する。
　しかし、右を向けば玉枝の美しい顔が間近にあり、左路向けばあやめのかわいい顔が息がかかるほどの距離にある。
　九郎は一晩中耐え続けて、眠れない夜を過ごす。