氷結セシ我ガ世界

晴れのち曇り

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一章

閑話

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「…………経過は順調のようですね。一時的に精神的に不安定となったので少し慌てましたが、お陰で持ち直したようですし。
これならば当分は観察だけで事足りるでしょう。干渉のしすぎは良い結果に繋がりませんからね」

 そう女性が呟く。
 その頭には金色の輪が、その背中には純白の羽が生えており、その姿はまるで使のようだった。

 しかしその使がいる空間はそのイメージとはかけ離れたものだった。
 彼女の眼の前には視界を埋め尽くさんばかりにが開かれていた。
 そしてそれを見る彼女の眼は真剣で、学者のように冷静で、冷徹とさえ呼べるものだった。

「うーん、ですがコイツ古龍との接触は想定外ですね。少し能力と知識をましたか?」

 ウィンドウを操作する指は忙しなく動いており、常人には処理出来ない情報量を一瞬で把握し、そして対処していった。

「この観察対象者、何て言いましたっけ?…………そうそう、とか言う名前でしたね。さて、これからどうしましょうか……どうやら冒険者にはなったようですし、街の近くででも起こしますか」

 天使は『モンスター出現ポップ率』と書かれたウィンドウの数値を操作した。

「さてさて、新道 圭。スノウリーフがモンスターの大軍に思われた時貴方はどうしますか?逃げるのか、立ち向かうのか……楽しみですね」

 クスクスと笑う声が辺りにやけに響いた。
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