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第1話「スキル0です、押忍!」
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「着いたよー!ここが始まりの街『カポイ』よ!」
アンナさんに連れてこられて来たのは『カポイ』の街。冒険を始める初心者の冒険者が訪れる街だ。
「へぇーほんとにRPGの世界みたいだな。」
正俊は街の風景を見て驚いていた。それもそのはず、まるでおれたちの世界で有名なRPGの世界観そのものを表現した街並みだったからだ。普通に生きていたらこんな場所には絶対来れない。改めて異世界だということを実感する。
よく見ると犬や猫の耳だったり鳥や豚や牛の顔をした亜人と呼ばれる種族は人間と共存をしている世界のようだ。もちろんアンナさんも亜人の1人だ。ただ顔は人間の女の子みたいにとても可愛い。
「さてと、まずはあなたたちのスキルとかについて教えて欲しいの。」
「「スキル?」」
「え、それも知らないの?
んじゃ職業とかは?」
おれたちはまだ高校生だから学生って答えればいいのか?
「勝利、ここは空手家でいいんじゃねぇか?
まぁこの世界の基準じゃ武闘家みたいなものだけど。」
「あぁそれいいかもな。
おれたちは2人共空手家!まぁこの世界じゃ武闘家って言うのかな。」
「え、武闘家2人旅ってこと!?
ぷっあははは!そりゃスライムに手こずるわけよw」
またアンナさんに笑われてしまった。
「ごめんごめん!
じゃ着いてきて、手っ取り早くスキルとかについて知れる場所があるの。」
そう言ってアンナさんを先頭に着いていくと教会にたどり着いた。さすがに教会は知っている。ただおれたちの知っている教会とはまた違うようだが。
中へ入るとたくさんの巡礼者がいる。現実と違って大人気のようだ。
「ではあなたはこれより神のお導きにより魔法使いを名乗るのです。
そのスキルを神の名の下に授けましょう。」
中央にいる神父が祈りを捧げていくと横にいるシスターたちも祈りを、そして巡礼者も祈りを神に対して捧げていった。
え、何。どこぞの宗教団体だよ。
「おや、アンナさん。本日はどのようなご用件で。」
1人のシスターがアンナさんに声をかけてきた。
「実はこの2人と偶然出会ってね、彼らはこれから冒険を始める初心者でスキルとか職業とかわからないみたいだから運命の女神の啓示を受けた方がいいかなって。」
「「運命の女神の啓示?」」
え、まさかアンナさんもこの宗教に入ってるとか?勧誘のために助けたとか?
「そうですか、ではお二方神父様の元へ案内いたします。」
おれたち2人は神父さんの元へ案内されてしまった。
「神父様、こちらの初心者の2人をどうかお導きくださいませ。」
「ご苦労様です。
初心者の二方へ、まずは運命の女神様に謁見をし自らのスキルをお確かめになっていただきます。なので今し方女神様の元へと誘いましょう。」
お、どうやら魔法を使ってその女神の元へℹ️してくれるようだ。
なんかほんとに異世界に来たって実感わくじゃねぇか。
そう思ったのも束の間。
なんと神父はまず正俊のみぞおちに腹パンを決めた。
「あ、ぐ、嘘だろ...」
正俊は気絶してしまった。
「ちょ、神父さん...
あ、ぐっ...なん..で...」
一瞬で背後をつかれて首を叩かれた。
某有名マンガのワンシーンにあるように。
「さぁ皆様祈りましょう。
かのお二方が女神様と謁見できますように。」
「「「全ては運命のお導きに敬意と感謝を込めて...」」」
詠唱しているのは意識が薄れていく中で微かに聞こえたぐらいだった。
「「うわぁー!?」」
おれたち2人は気がつくと何かに吸い込まれるように落ちていく。
果てしない暗闇が広がる中、しばらく落ち続けていくと一筋の光が微かに光って見えた。
やがてその光が大きくなっていき空間そのものを包み込んでいく。
そしていつのまにかまた気を失っていた。
ーーーーーー
「う、うーん...
ここは一体...」
目が覚めると何か神殿の中にたどり着いていた。なんだこの展開は.てか正俊はどこだ。
しばらく中を歩いていると、正俊を発見した。その奥に誰かいるぞ。
「正俊!」
「勝利!お前もなんとかたどり着いたようだな!見ろあれ!あれが運命の女神のようだぞ!」
運命の女神は何かモニターのようなもので何かを見ていた。
そのモニターの中で誰かが戦っている。
どこかの施設で見たこともないような黒い化け物と子供が戦っている。そこは未来のような世界で子供は一緒に戦っている2人と共に未来の銃を使って化け物を撃っていた。
なんかいつか見たSF映画のパニックシーンのようなものだった。
「おーい、女神さーん。」
おれは女神に声をかけているが彼女は集中している様子で振り返りもしない。
「行けいけ!そんな化物にあなたはやられないわ!」
無視されるのはさすがになんか癪だ。
「無視すんなこっちを向け!」
「うるさいなー...ってえ!?
なんで人間がこの神域にいるわけ!?」
「おれたちはスキルとか知るために運命の女神に謁見しろと神父が言っていたんだよ。
それで魔法でここに来た?ってわけで。」
「はぁ、またあの世界からのお客さんなわけね。全く私を崇拝してる世界なんて聞いたことないわよ。」
「てか神様ならおれたちを元いた世界に返してくれよ。それともあんたには無理ってか?」
「そうだよな、第一あんたほんとに神様かよ?全然そんなふうに見えないんだよな。半袖にデニムパンツってどこにでもいる普通の女の格好じゃねぇか。」
その格好じゃさすがに神様とはとても言えない。部屋もお菓子やら服やらをソファに散らかしていてとても汚い。
おれたちあの神父に騙されてんじゃねぇの?
「はぁ、その人を煽るみたいな喋り方とか瑞希とそっくり...まぁいいわ。
改めて、私が運命の女神『ルーシェ』今回あなたたちは自分のスキルとかを知りたいってことよね。」
やれやれ、やっと本題に入ったか。
「そうなんだ。おれたちは空手家でスライム相手に苦戦してしまったんだ。
だからおれたちがどんなスキルを持っているか知っておきたいんだ。」
「もっと強くなりたい!」
おれたち2人は意気揚々と女神に頼み込む。
「わかったわ、ならせっかく会えたのだからなにか一つスキルを授けるわ。
目を瞑ってて。」
やっとおれたちにスキルがもらえる、その時はそんな期待に膨らんでいた。
「え、これって...」
どうやら何かトラブってるようだ。
そして中断していた。
「え、何?もう終わったの!?」
何かがおかしい。
「残念だけどあなたたちにスキルは付与できないみたい。」
ほらやっぱり
「はぁ!?それでも神様かよ!」
正俊はブチギレていた。そりゃそうだ、スキルを付与するって言ってたもんな。
「なんで付与できないんだよ?」
すると衝撃的なことを聞かれた。
「あなたたち、あの世界とは別の世界から転移してきたんでしょ?」
「え、なんでそれを知ってんだ!?」
「仮にも私は神よ。さすがにどの世界から来たかってわかるの。だからハッキリと言うわ。
あなたの世界の人間とあの世界の人間じゃ根本的に遺伝子構造が違うの。スキルを与えられないのもそれが原因。」
「じゃどうすりゃいいんだよ!?」
正俊はテンパっている。
全く異世界に似つかない真相を言いやがってと思いながらも引き続き話を聞くことに。
「でもスキルを付与できないからと言って何もできないわけじゃないわ。
こんなこともあろうかとあるものを用意したわ。スキルじゃだめならとことん体を鍛えて磨きあげることのできる成長限界を超える力を付与するわ。」
それってつまりレベルをひたすらあげてゴリ押しで冒険するってことか。
「スキルには表示されないけど、限りなくレベルを高めていけば能力はとんでもないことになる。技だってあなたたちが思い描く理想の技を自ずと習得できる。
どうする?」
おれたちはその話を聞いた瞬間に答えは出ている。まさに修行によって最強へ近づけるのならピッタリだ。
「「じゃそれで!」」
「決まりね、えい!」
するとおれたちに向けて光を放った。
けどパッと見や感覚じゃ全然何も変わってないように見える。
「はい、付与したよ。
じゃ私はこれ見てる途中だから送り返すね、また会うかもしれないから。じゃあねー!」
「っておい!まだおれたちは何も...」
おれたち2人は女神の魔法で一瞬で上へと登る感覚で上昇転移していった。
その魔法で元の世界に帰せそうなものだけれど...
「ってうわー!
何1人でまた巣に突っ込ませようとしてるのよダメ人間たちー!」
女神は引き続きモニターの映像をお菓子を食べながらゴロゴロと再開させていった。
アンナさんに連れてこられて来たのは『カポイ』の街。冒険を始める初心者の冒険者が訪れる街だ。
「へぇーほんとにRPGの世界みたいだな。」
正俊は街の風景を見て驚いていた。それもそのはず、まるでおれたちの世界で有名なRPGの世界観そのものを表現した街並みだったからだ。普通に生きていたらこんな場所には絶対来れない。改めて異世界だということを実感する。
よく見ると犬や猫の耳だったり鳥や豚や牛の顔をした亜人と呼ばれる種族は人間と共存をしている世界のようだ。もちろんアンナさんも亜人の1人だ。ただ顔は人間の女の子みたいにとても可愛い。
「さてと、まずはあなたたちのスキルとかについて教えて欲しいの。」
「「スキル?」」
「え、それも知らないの?
んじゃ職業とかは?」
おれたちはまだ高校生だから学生って答えればいいのか?
「勝利、ここは空手家でいいんじゃねぇか?
まぁこの世界の基準じゃ武闘家みたいなものだけど。」
「あぁそれいいかもな。
おれたちは2人共空手家!まぁこの世界じゃ武闘家って言うのかな。」
「え、武闘家2人旅ってこと!?
ぷっあははは!そりゃスライムに手こずるわけよw」
またアンナさんに笑われてしまった。
「ごめんごめん!
じゃ着いてきて、手っ取り早くスキルとかについて知れる場所があるの。」
そう言ってアンナさんを先頭に着いていくと教会にたどり着いた。さすがに教会は知っている。ただおれたちの知っている教会とはまた違うようだが。
中へ入るとたくさんの巡礼者がいる。現実と違って大人気のようだ。
「ではあなたはこれより神のお導きにより魔法使いを名乗るのです。
そのスキルを神の名の下に授けましょう。」
中央にいる神父が祈りを捧げていくと横にいるシスターたちも祈りを、そして巡礼者も祈りを神に対して捧げていった。
え、何。どこぞの宗教団体だよ。
「おや、アンナさん。本日はどのようなご用件で。」
1人のシスターがアンナさんに声をかけてきた。
「実はこの2人と偶然出会ってね、彼らはこれから冒険を始める初心者でスキルとか職業とかわからないみたいだから運命の女神の啓示を受けた方がいいかなって。」
「「運命の女神の啓示?」」
え、まさかアンナさんもこの宗教に入ってるとか?勧誘のために助けたとか?
「そうですか、ではお二方神父様の元へ案内いたします。」
おれたち2人は神父さんの元へ案内されてしまった。
「神父様、こちらの初心者の2人をどうかお導きくださいませ。」
「ご苦労様です。
初心者の二方へ、まずは運命の女神様に謁見をし自らのスキルをお確かめになっていただきます。なので今し方女神様の元へと誘いましょう。」
お、どうやら魔法を使ってその女神の元へℹ️してくれるようだ。
なんかほんとに異世界に来たって実感わくじゃねぇか。
そう思ったのも束の間。
なんと神父はまず正俊のみぞおちに腹パンを決めた。
「あ、ぐ、嘘だろ...」
正俊は気絶してしまった。
「ちょ、神父さん...
あ、ぐっ...なん..で...」
一瞬で背後をつかれて首を叩かれた。
某有名マンガのワンシーンにあるように。
「さぁ皆様祈りましょう。
かのお二方が女神様と謁見できますように。」
「「「全ては運命のお導きに敬意と感謝を込めて...」」」
詠唱しているのは意識が薄れていく中で微かに聞こえたぐらいだった。
「「うわぁー!?」」
おれたち2人は気がつくと何かに吸い込まれるように落ちていく。
果てしない暗闇が広がる中、しばらく落ち続けていくと一筋の光が微かに光って見えた。
やがてその光が大きくなっていき空間そのものを包み込んでいく。
そしていつのまにかまた気を失っていた。
ーーーーーー
「う、うーん...
ここは一体...」
目が覚めると何か神殿の中にたどり着いていた。なんだこの展開は.てか正俊はどこだ。
しばらく中を歩いていると、正俊を発見した。その奥に誰かいるぞ。
「正俊!」
「勝利!お前もなんとかたどり着いたようだな!見ろあれ!あれが運命の女神のようだぞ!」
運命の女神は何かモニターのようなもので何かを見ていた。
そのモニターの中で誰かが戦っている。
どこかの施設で見たこともないような黒い化け物と子供が戦っている。そこは未来のような世界で子供は一緒に戦っている2人と共に未来の銃を使って化け物を撃っていた。
なんかいつか見たSF映画のパニックシーンのようなものだった。
「おーい、女神さーん。」
おれは女神に声をかけているが彼女は集中している様子で振り返りもしない。
「行けいけ!そんな化物にあなたはやられないわ!」
無視されるのはさすがになんか癪だ。
「無視すんなこっちを向け!」
「うるさいなー...ってえ!?
なんで人間がこの神域にいるわけ!?」
「おれたちはスキルとか知るために運命の女神に謁見しろと神父が言っていたんだよ。
それで魔法でここに来た?ってわけで。」
「はぁ、またあの世界からのお客さんなわけね。全く私を崇拝してる世界なんて聞いたことないわよ。」
「てか神様ならおれたちを元いた世界に返してくれよ。それともあんたには無理ってか?」
「そうだよな、第一あんたほんとに神様かよ?全然そんなふうに見えないんだよな。半袖にデニムパンツってどこにでもいる普通の女の格好じゃねぇか。」
その格好じゃさすがに神様とはとても言えない。部屋もお菓子やら服やらをソファに散らかしていてとても汚い。
おれたちあの神父に騙されてんじゃねぇの?
「はぁ、その人を煽るみたいな喋り方とか瑞希とそっくり...まぁいいわ。
改めて、私が運命の女神『ルーシェ』今回あなたたちは自分のスキルとかを知りたいってことよね。」
やれやれ、やっと本題に入ったか。
「そうなんだ。おれたちは空手家でスライム相手に苦戦してしまったんだ。
だからおれたちがどんなスキルを持っているか知っておきたいんだ。」
「もっと強くなりたい!」
おれたち2人は意気揚々と女神に頼み込む。
「わかったわ、ならせっかく会えたのだからなにか一つスキルを授けるわ。
目を瞑ってて。」
やっとおれたちにスキルがもらえる、その時はそんな期待に膨らんでいた。
「え、これって...」
どうやら何かトラブってるようだ。
そして中断していた。
「え、何?もう終わったの!?」
何かがおかしい。
「残念だけどあなたたちにスキルは付与できないみたい。」
ほらやっぱり
「はぁ!?それでも神様かよ!」
正俊はブチギレていた。そりゃそうだ、スキルを付与するって言ってたもんな。
「なんで付与できないんだよ?」
すると衝撃的なことを聞かれた。
「あなたたち、あの世界とは別の世界から転移してきたんでしょ?」
「え、なんでそれを知ってんだ!?」
「仮にも私は神よ。さすがにどの世界から来たかってわかるの。だからハッキリと言うわ。
あなたの世界の人間とあの世界の人間じゃ根本的に遺伝子構造が違うの。スキルを与えられないのもそれが原因。」
「じゃどうすりゃいいんだよ!?」
正俊はテンパっている。
全く異世界に似つかない真相を言いやがってと思いながらも引き続き話を聞くことに。
「でもスキルを付与できないからと言って何もできないわけじゃないわ。
こんなこともあろうかとあるものを用意したわ。スキルじゃだめならとことん体を鍛えて磨きあげることのできる成長限界を超える力を付与するわ。」
それってつまりレベルをひたすらあげてゴリ押しで冒険するってことか。
「スキルには表示されないけど、限りなくレベルを高めていけば能力はとんでもないことになる。技だってあなたたちが思い描く理想の技を自ずと習得できる。
どうする?」
おれたちはその話を聞いた瞬間に答えは出ている。まさに修行によって最強へ近づけるのならピッタリだ。
「「じゃそれで!」」
「決まりね、えい!」
するとおれたちに向けて光を放った。
けどパッと見や感覚じゃ全然何も変わってないように見える。
「はい、付与したよ。
じゃ私はこれ見てる途中だから送り返すね、また会うかもしれないから。じゃあねー!」
「っておい!まだおれたちは何も...」
おれたち2人は女神の魔法で一瞬で上へと登る感覚で上昇転移していった。
その魔法で元の世界に帰せそうなものだけれど...
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