元英雄 これからは命大事にでいきます

銀塊 メウ

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第一章 異世界帰還編

見た目がすべてではない、気をつけろ

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あの後、現場を逃走したのだがバナナを
買い忘れややご機嫌ななめの先生を
宥める為、母とチョコバナナを作ってた。

「八雲ちゃんあんまり食べすぎると、
 身体に悪いから少し抑えた方がいいわ」

「母さん、八雲ちゃんがおデブちゃんに
なってもいいけど、死ぬようなことに
なったら、うっ………生きていけない。

母は俺の身体を心配しているが、実際は
少しも食べていないので問題はない。


「の~八雲、前とキャラが大分違う気が
 するのじゃが?

「あ~ま~そうだよね~びっくりだよな
 母さんな俺を大好きなんだよ」

「???」

「この前の病院では好き過ぎの暴走なんだよ
 いつも混乱して何するか、わかんないから
 ちょっと怖いけど、好意からくる行動だから
 何にも言えなくてさ」

先生は八雲の母にびっくりしたが、
優しさ母なのだと感じた。しかし
この後、軽く母とのエピソードを聞き、
八雲の大変さに同情もするのだ。


………▽

学校の授業が終わり

「帰るか~」と思い立ち上がると、
 クラスメートの吉田に声を掛けられた。

「八雲!何かお前を呼んでいるやつが
 いるから来てくれ。」

「誰だ?」

「わからんけど、有名な奏音学園の
生徒だ!!しかも………かわいい‼️」

「奏音学園に知り合いはいないけど」

「そんなこと良いから、いくぞ~」

八雲は吉田に引っ張られるように、
校門に連れていかれた。
校門の周りには男子生徒が群がって
ガヤガヤ騒いでいる。
奏音学園はこの辺では有名なエリート校
そのうえかわいい女性らしいから、
お近づきのチャンスと群がるのも無理は
ないか、さて俺に何の用かな?

「すいません、鈴木八雲ですけど
 どちら様でしょうか」

少し離れた位置から声をかけると、
人集りから、ワタワタしながら、
1人の女子高生がでてきた。
さすがエリート校、白と青色のきれいな
セーラー服で、清楚感が強く感じられる。
俺好みだ、しかも確かにかわいい、
アイドルでも簡単になれそうなレベルだ。

「あの~すいません、この前の件で、お話が
 ありまして~」

「…………あ、はい……………この前?」

八雲はあまりにもかわいいかったので、
ぼ~としており、やや動揺し返事が遅れ、
さらに身に覚えがない話だったので、
さらに動揺し全く思いだせなった。

「あの~申し訳ないですが、どちらで、
 お会いしましたか、思い出せなくて」

「はい、昨日隣町の商店街の近くで、
 大女の妖魔から助けて頂きました。
 その節はありがとうございました。」

「……………!!!」

八雲は説明を受け、「はっ」となり気づく、
あの時の巫女さんだーと、雰囲気が大分
違ったので気づくのに遅れた。そして
このまま話をされたらヤバいと感じ、
咄嗟に彼女の手を掴み走って逃げた。




近くの公園まで逃げてきた。
振り返り彼女を見ると、顔を真っ赤にし
握っている手を見ていた。俺は慌てて
手を離した。

「すいません、咄嗟に手を掴んで逃げて
 しまって、申し訳ない。」

「いえ、良いんです。突然でびっくり
しただけで、
 …………あと男性に手握られたの初めてで、
 彼女は「はっ」となり、顔を手で覆い、
 羞じらい暫く沈黙が続いた。

「すいませんでした。」と一言、
落ち着いたらしく本題に入れそうだ。
しかし一体何を言われるのか、
秘密をばらさない代わりに何か要求、
脅しを掛けられる恐れもある。
状況によっては、俺の今後の生活の為、
覚悟を決めねばと考え、取り敢えず
話を聞くことにした。けど

「それで話って何、この前のお礼とか
 ぜんせ~ん気にしなくて良いから」と
 軽くジャブは打っておく。恩を打つべし。

「改めまして、この前は助けて頂き、
 ありがとうございました。お話したい
 内容ですが、あなたが何者か知りたくて、
 …………この辺の担当の方ではないですよね」

「担当?何の、そもそも君こそ何者」

「私は奏音学園3年の神薙 弥恵(かんなぎ やえ)
 妖魔管理クラブ所属、階級は2等級魔術師で
 この辺の地域での妖魔が発生させる問題の
 対処をしています。
 「ガサガサ」………許可証も持っています。」

「えっ、何それエリート高校って、勉強だけ
 じゃなく妖魔狩っちゃうの、意味わからん
 どう言うこっちゃ~」

話によるとこの世界には妖魔と言う化物が
存在し、色々な機関が日々対処しており、
奏音学園もその一つらしい、びっくりで
ある。

「なるほどね。さてとどうしたもんか」

このまま異世界の話をしても良いものか、
変な疑いをかけられるのではないかと
不安になり思案する。

「あの、気になってたのですが、
 そちらは妖精さんですか!!」

「う~ん、そんなかわいい物をみる感じで、
 見られても困るのじゃ」

神薙さんはキラキラした目で先生を見ており、
先生はやや困っていた。

「やっぱり見えるんだね。
 妖精は普通の人には見えないけど‼️」

「我の隠蔽魔法を破れるだけの
 目を持っていると言うことじゃな」

今まで何事もなく生活できていたのは、
他の人に先生が見えていなかったから、
見えていたら今頃大騒ぎになっている。

「話を戻すけど、神薙さんは俺に
 お礼を言いにきただけなの?」

「いえ、学園の指示で異端分子の可能性が
 あるので、捕縛しろと指示がありまして!」

「………?……ってなに言ってるんだこの子は~」

笑顔で話す神薙さんに八雲はびっくりし
戦闘態勢を取る。

「あわわわ、ち、違うです。私は戦いに
 来たわけではありません。」

「捕縛っていただろー」

「ほ、捕縛じゃない…………賭博よ賭博!!
 私とギャンブルしましょヽ(o・∀・)ノ」

「いや、お前の負けだから、掛け金0だから、
 かわいい顔でなにいってるの」

「だ、だって思い付かなかったんだもん」

「か・わ・い・い~じゃねーよ」

なんだ、え、ちょっとバカなの?
(無駄にかわいいから質わり~)

「ちょっと聞いてる。」

「あ、ハイハイ大丈夫で~す。」
「あなたバカにしてるの」
「あ、うん」
「なんですって~」
「あいた~( ノД`)…」

神薙に疲れてテキトウに対応してたら、
ビンタされた。なんか俺いつもボロボロ

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