4 / 226
第一章 異世界帰還編
見た目がすべてではない、気をつけろ
しおりを挟むあの後、現場を逃走したのだがバナナを
買い忘れややご機嫌ななめの先生を
宥める為、母とチョコバナナを作ってた。
「八雲ちゃんあんまり食べすぎると、
身体に悪いから少し抑えた方がいいわ」
「母さん、八雲ちゃんがおデブちゃんに
なってもいいけど、死ぬようなことに
なったら、うっ………生きていけない。
母は俺の身体を心配しているが、実際は
少しも食べていないので問題はない。
「の~八雲、前とキャラが大分違う気が
するのじゃが?
「あ~ま~そうだよね~びっくりだよな
母さんな俺を大好きなんだよ」
「???」
「この前の病院では好き過ぎの暴走なんだよ
いつも混乱して何するか、わかんないから
ちょっと怖いけど、好意からくる行動だから
何にも言えなくてさ」
先生は八雲の母にびっくりしたが、
優しさ母なのだと感じた。しかし
この後、軽く母とのエピソードを聞き、
八雲の大変さに同情もするのだ。
………▽
学校の授業が終わり
「帰るか~」と思い立ち上がると、
クラスメートの吉田に声を掛けられた。
「八雲!何かお前を呼んでいるやつが
いるから来てくれ。」
「誰だ?」
「わからんけど、有名な奏音学園の
生徒だ!!しかも………かわいい‼️」
「奏音学園に知り合いはいないけど」
「そんなこと良いから、いくぞ~」
八雲は吉田に引っ張られるように、
校門に連れていかれた。
校門の周りには男子生徒が群がって
ガヤガヤ騒いでいる。
奏音学園はこの辺では有名なエリート校
そのうえかわいい女性らしいから、
お近づきのチャンスと群がるのも無理は
ないか、さて俺に何の用かな?
「すいません、鈴木八雲ですけど
どちら様でしょうか」
少し離れた位置から声をかけると、
人集りから、ワタワタしながら、
1人の女子高生がでてきた。
さすがエリート校、白と青色のきれいな
セーラー服で、清楚感が強く感じられる。
俺好みだ、しかも確かにかわいい、
アイドルでも簡単になれそうなレベルだ。
「あの~すいません、この前の件で、お話が
ありまして~」
「…………あ、はい……………この前?」
八雲はあまりにもかわいいかったので、
ぼ~としており、やや動揺し返事が遅れ、
さらに身に覚えがない話だったので、
さらに動揺し全く思いだせなった。
「あの~申し訳ないですが、どちらで、
お会いしましたか、思い出せなくて」
「はい、昨日隣町の商店街の近くで、
大女の妖魔から助けて頂きました。
その節はありがとうございました。」
「……………!!!」
八雲は説明を受け、「はっ」となり気づく、
あの時の巫女さんだーと、雰囲気が大分
違ったので気づくのに遅れた。そして
このまま話をされたらヤバいと感じ、
咄嗟に彼女の手を掴み走って逃げた。
近くの公園まで逃げてきた。
振り返り彼女を見ると、顔を真っ赤にし
握っている手を見ていた。俺は慌てて
手を離した。
「すいません、咄嗟に手を掴んで逃げて
しまって、申し訳ない。」
「いえ、良いんです。突然でびっくり
しただけで、
…………あと男性に手握られたの初めてで、
彼女は「はっ」となり、顔を手で覆い、
羞じらい暫く沈黙が続いた。
「すいませんでした。」と一言、
落ち着いたらしく本題に入れそうだ。
しかし一体何を言われるのか、
秘密をばらさない代わりに何か要求、
脅しを掛けられる恐れもある。
状況によっては、俺の今後の生活の為、
覚悟を決めねばと考え、取り敢えず
話を聞くことにした。けど
「それで話って何、この前のお礼とか
ぜんせ~ん気にしなくて良いから」と
軽くジャブは打っておく。恩を打つべし。
「改めまして、この前は助けて頂き、
ありがとうございました。お話したい
内容ですが、あなたが何者か知りたくて、
…………この辺の担当の方ではないですよね」
「担当?何の、そもそも君こそ何者」
「私は奏音学園3年の神薙 弥恵(かんなぎ やえ)
妖魔管理クラブ所属、階級は2等級魔術師で
この辺の地域での妖魔が発生させる問題の
対処をしています。
「ガサガサ」………許可証も持っています。」
「えっ、何それエリート高校って、勉強だけ
じゃなく妖魔狩っちゃうの、意味わからん
どう言うこっちゃ~」
話によるとこの世界には妖魔と言う化物が
存在し、色々な機関が日々対処しており、
奏音学園もその一つらしい、びっくりで
ある。
「なるほどね。さてとどうしたもんか」
このまま異世界の話をしても良いものか、
変な疑いをかけられるのではないかと
不安になり思案する。
「あの、気になってたのですが、
そちらは妖精さんですか!!」
「う~ん、そんなかわいい物をみる感じで、
見られても困るのじゃ」
神薙さんはキラキラした目で先生を見ており、
先生はやや困っていた。
「やっぱり見えるんだね。
妖精は普通の人には見えないけど‼️」
「我の隠蔽魔法を破れるだけの
目を持っていると言うことじゃな」
今まで何事もなく生活できていたのは、
他の人に先生が見えていなかったから、
見えていたら今頃大騒ぎになっている。
「話を戻すけど、神薙さんは俺に
お礼を言いにきただけなの?」
「いえ、学園の指示で異端分子の可能性が
あるので、捕縛しろと指示がありまして!」
「………?……ってなに言ってるんだこの子は~」
笑顔で話す神薙さんに八雲はびっくりし
戦闘態勢を取る。
「あわわわ、ち、違うです。私は戦いに
来たわけではありません。」
「捕縛っていただろー」
「ほ、捕縛じゃない…………賭博よ賭博!!
私とギャンブルしましょヽ(o・∀・)ノ」
「いや、お前の負けだから、掛け金0だから、
かわいい顔でなにいってるの」
「だ、だって思い付かなかったんだもん」
「か・わ・い・い~じゃねーよ」
なんだ、え、ちょっとバカなの?
(無駄にかわいいから質わり~)
「ちょっと聞いてる。」
「あ、ハイハイ大丈夫で~す。」
「あなたバカにしてるの」
「あ、うん」
「なんですって~」
「あいた~( ノД`)…」
神薙に疲れてテキトウに対応してたら、
ビンタされた。なんか俺いつもボロボロ
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました
久遠 れんり
ファンタジー
別の世界からの侵略を機に地球にばらまかれた魔素、元々なかった魔素の影響を受け徐々に人間は進化をする。
魔法が使えるようになった人類。
侵略者の想像を超え人類は魔改造されていく。
カクヨム公開中。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる