元英雄 これからは命大事にでいきます

銀塊 メウ

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第一章 異世界帰還編

驚愕の真実、ほっこり鬼家族

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「そんなアホな~」

 八雲は手と足を地面に付き愕然と
していた。もしもこの話しを村人が
聞いたら俺以上の衝撃を受けるだろうと
思い、話すかどうかを迷う。

 真実はこうだった。
まず10年に1度結界が弱くなると
言われていたが実際は夫婦の仲が
悪くなり、大喧嘩(奥さんの一方的な
暴力)あまりの力に結界が負けて
外にオーラが出てしまったようだ。
はた迷惑にも程がある。さらに話を
聞くと、鬼達は結界内の暮らしに
不満はなく家族で楽しく暮らして
いるので、外に出たいと思って
いないそうだ。今までの村人達の
頑張りは何だったんだろう……悲しい

ちなみに鬼達の力が弱まる日は夫婦が
愛し合う日なので、……………だそうです。

「いいないいな外の世界には色々な物が
 あるんだね~」

今は赤鬼の子供とお話をしており、
どうやら外の世界に興味深々である。

「こら~いつまで引っついているんだ、
八雲さんが  疲れてしまうだろ~
今日はこのくらいにしなさい」

「え~もっとお話ししたいのに~」

前鬼様(赤鬼)が子供を叱っている。

「八雲さん夕食がもうすぐで来ますのて、
 一緒に食べていって下さい。」
※後鬼様(青鬼)

「え、良いんですか?」

「はい、人間の方とまともに喋るなんて、
 数百年ぶりでして、この子だけではなく、
 私達もお話ししたいですわ♪」

「はい、わかりました。ではご馳走に
なります」

 こうして、談笑しながらご飯を食べた。
(人と変わらないメニューで田舎の美味しい
 お食事を頂いた感じだ。)

八雲は想定外のことが連発して
忘れているが……

「行くよ凛ちゃん」
「はい、神薙さん」
私達は八雲を助けるんだ~「とりゃ~」
勢い良く戸が開いた。

「…………………」※八雲、リーム先生
「…………………」※凛、神薙
「わー人間さんだ~」小鬼

「ま~今日はお客さんいっぱいね。
ご飯多めに作っておいて良かったわ」

「さすが、かーちゃんだな、
ガッハッハッハ~」

「ま~あれだ~ご飯でも食べながら
話そうぜ」

「…………なんで八雲君は普通でいられる
のかな~?」

「……八雲て危機管理能力ないんじゃない」

 何かお二人から冷たい言葉が飛んで来る
どうする。むしろ俺もさっきまで動揺して
わけわからなかったのに~しかし俺には
わかる。今は言い訳はNGだと………

「すいませんでした。事情については
 この後説明させて頂きますので、
 どうかこちらにお座り下さい。」

「……………は~わかりました」※凛
「ちゃんと分かるようにね~」※神薙

取り敢えず食事をしながら話をすることが
できた。

「八雲、内容は理解できたけど、
この後どうするの」

「特になにもしないよ。だって問題ないし」

「たしかにそうだよね~。村長に早く連絡
 した方が良いんじゃない」

「やべー、そうだった。急いで戻るぞ」

「え~お兄ちゃん達もう帰るの、
今日は泊まっていってよ……ヽ(o・∀・)ノ」

「ごめんな。待っている人がいるからさ。
 大丈夫、後でまた来るよ」

 八雲は小鬼の頭を撫でながら話して、
小鬼はこくりと頭を下げ了承を得ることが
できた。


八雲達は急いで鬼門に向かった。


……
「村長さんーどこですかー」

「村長どこに行ったんだろうね?」

「ガヤガヤ、ガヤガヤ」

「なんかあっちから声が聞こえる。
 きっと誰かいるよ。行こう。」

八雲達は声が聞こえる方に走った。
そこには数十人の村人が集まっており、
非常時用の結界を張る為にオーラを
注入していた。
みんな疲労した顔で必死に耐えていた。

「中では八雲君達が戦っておる。みんな
 頑張ってくれ‼️」※村長

「おー兄貴俺は負けね~、だから兄貴も
 負けるな~」※露鬼

「あいつには借りがあるからな、
 俺がこんなところで
へばってられるか~」※万鬼

「みんなで村のみんなを守るんだー」村人

「おーーーー」村人達

なんか、メッチャ盛り上がってる。
さっきまで美味しくご飯を食べながら談笑
していたなんて言えなくな~い。

「お~い、みんな~」
「か、神薙さん、こ、心の準備が~」

「八雲君?」※村長
「兄貴~」※露鬼
「おまえ、生きてたのか(泣)」※万鬼

「皆さん、お疲れ様です」

八雲は申し訳ない気分で挨拶をして
逃げたくなった。(逃げませんがね)


 取り敢えずいきなり村人に中の話を
するのは、刺激が強すぎると思い、
村長と一部の村人に、
鬼達の真実を伝えた。


「そうか、前鬼様と後鬼様はそのように
 言っておられたか…………」
村長さんは思っていたより落ち着いていた。
今までのことを考え、今後の方針を
決めているのかもしれない。

「八雲君、すまないが、お二人に
お会いしたい。案内してもらっても
良いかな」

「村長!!、危ないのでは‼️」※村人

「な~に大丈夫じゃ八雲君達が
 何事もなくかえってきておる」

「な~八雲君や」

「はい、大丈夫ですよ」

 村長さんの意向により再び鬼達家族の
もとへ向かう。

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