元英雄 これからは命大事にでいきます

銀塊 メウ

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第一章 異世界帰還編

八雲は綺麗なおねいさんが好きですか?

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 猫妖魔の一件から度々咲七さんに
呼び出され対応した。妖魔が何やらと
言うより、咲七さんの変わり様に
びっくりして疲れた気がした。………

あれから1ヶ月ほど経ち、
今日は久しぶりに凛の家にお呼ばれした。
音羽(おとは)お婆ちゃん何の用だろう?

「ピンポン、ごめん下さい」

「あ、八雲今いくね!」

 奥からバタバタ足音が聞こえ
近づいてくる。がらがらと戸が開き
凜が出てきた。

「八雲、お待たせ!」

 凜は道着を着ており、おそらく
音羽さんにしごかれていたのだろう。

「こんにちは凛、今日は音羽さんが
呼んでるって聞いているけど、
どうしたの?」

「それが私が聞いても教えて
くれなくて?」

「え、凛も知らないの何だろうな、
ま~考えても仕方ない本人に
直接聞くよ」

 音羽さんは奥の道場にいるので、
凛に案内され道場に着くと、八雲は
警戒体勢を取る。

「どうしたの八雲?」

「もしかしたらこないだみたいに
攻撃をされないか不安でさ、心の準備を
取ってた」

「アハハ、そんなことないよ( ´∀` )b」

 凛は扉を開けると、そこには美女が
立っており、ゆっくりと近づき八雲に
抱きついた。

「え!!」※八雲

「…………………」※フリーズ凛

「八雲君どう、私、結構胸あるんだよ!」

 八雲にぐいぐい胸を押し付けてくる。
く、正直気持ちいぜバカヤロー

「あ、え、っとどちら様でしょうか?」

八雲は何とか理性を保ち声をかける。

「おばあちゃん、何してるの
引っついちゃダーメ」

八雲と美女の間に凛が割っては
入ってきた。

「う~ん……凛さんや今なんと‼️」

「八雲もなにデレデレ
してるのかな‼️」( ・`д・´)

「いえ、してませんが!( ゜ε゜;)」

「まーまー や・き・も・ち・やかないの」

 ニヤニヤした美女さんが顔を
よせてきたので、八雲はドキッとする。

「おばあちゃん、う~ん」

「アハハ、ごめんごめん凛許して」

「改めまして、えーーーーーーーー」
「まさか、音羽さんですか?Σ(>Д<)」

「音羽デ~ス、よ・ろ・し・く!!」

どう見ても20代前半にしか見えない。
たしかに綺麗な人ではあったが60前後の
年齢のはず、どう言うこと‼️

「びっくりでしょ!魔法で
若返れるらしいの」

凛はガクとしながら説明してくれた。

「うふふ、これが『焔式 不死鳥の煌めき』
 この術はね、肉体を最も戦闘に適した
 年齢まで若返らせることができるのよ!!」

「すごいですね。今日はそれを
見せるために呼んだんですか?」

「違うわ、八雲君が女に興味がないのか
不安で試すために呼んだの!!」

「なんでそんなことを?」

「だって凛ちゃんにぜんぜん手を
モゴモゴ」

 突然凛が音羽さんの後ろに回り口を
押さえた。それでも音羽さんは
モゴモゴしている。

「おばあちゃん、変なこと言わないで‼️」

「だって~心配ですもん!ぷー(o゜з゜o)」

音羽さんは頬を膨らませて可愛く笑った。
「くっ、美女がそんな可愛いい
仕草をするなんて反則だ、
惚れてまうやないか~………はっー」

 側面から突き刺さる視線、
ゆっくりとそちらに向くと、
見たことのない冷たい視線をする
凛さんがおられました。
な、なにか言い訳せねば

「いや、音羽さんが………変顔するから
  笑っちゃって、アハハハ………」

「八雲って変顔するとあんなデレデレな
 顔するんだ~( ・`д・´)」

お、思ったより追及が厳しいぞ。
次の一手を考えなければー

「ぷ~(o゜з゜o)」

「…………………………!!」
起死回生の一手~
「凛ーなに可愛い顔してるんだい!!」

「そ、そう変顔したつもり
なんだけどな~」
                       ("⌒∇⌒")

「お前らそのくらいにしとけなのじゃ」

凛さんのご機嫌を取ることに成功
ミッションコンプリート(゜ロ゜)

「音羽さん、なにか用があると
聞きましたが?」

「ん~……今ので9割がたは
終わったんだけど」

 音羽さんはモゴモゴいいながら頬に手を
あて考える。美人さんは何をしても
映える。

「あ、そうだわそろそろお昼だし
 ご飯食べていきなさい。」

「え、はい、いいんですか?」

「もちろんよ!」
音羽さんはまたニコニコしている。
そのまま、凛に近づき耳もとによって
なにか言っている。何だろうな‼️

その後、凛の顔は七変化の如く
変わっていた。

 さらにその後、美味しい天ぷらメインの
懐石料理が多数出てきて堪能させて
いただきました。


「あー腹一杯だー」
あんな豪華な飯で腹一杯になるとは、
気合いの入りっぷりにびっくりだね

 自宅に帰ろうと歩いていると
赤髪の男子高校生がぶつくさ電柱と
喋っている。端から見たら変人で
絶対にかかわりたくないが、どう見ても……

「赤城なにしているんだ!!」

「あん、なんだ八雲か!!」

声をかけたらガン垂れられた。(恐)

「赤城お前な、電柱と喋るのは
やめろよな」

「んなことするかーよく見ろ」

 電柱の裏を見ると、壁に小さな穴が
開いており、そこからネズミの顔が
ひょっこり出ていた。
 ただし、可愛くもなんともない。
頭が人とたいして変わらないレベルだ。

「あ、どうも」
ネズミと目が合い八雲は挨拶をする。

「なんだお前、赤城様の下僕か?」

「おいお前失礼だぞ」

「もしや幹部の方ですか?」

「赤城さんどう言うこと」

八雲が声をかけると、面倒くさそうに、
説明し始めた。

「そいつが俺の部下になりたいと
言ってきてもうそんなものはいらない
から断っているのだがなかなか
聞き入れてくれなくて困ってるんだよ!」

「さすが魔王、風格が隠しきれて
ないのかね~」

「やはりあなた様は魔王様なのですね!」

「おい八雲余計なこと言うな!」

 ガヤガヤ話をしているが、周りからは
変な目で見られていることに気づいて
いない

「ネズミさんはなんでこいつの部下に
 なりたいんだ?」

「私はねずみではない、
名を根津(ねず)と言うその辺の
ネズミと一緒にするな!」

「ま~普通のネズミとは
思ってないけどね」

「話を戻すぞ、私はな~赤城様のオーラに
 惚れたのだ、何者にも畏怖を与えるこの
 圧倒的なオーラに、私達妖魔がだぞ
 皆恐れをなして逃げていくのだ。是非
 私を部下に加えて下さい」

 根津さんは土下座をして頼み込んだ。
赤城は恐れられてのあたりで『ガク』と
テンションを下げている。ショックの
ようだ。

「あのな、俺には一人も部下なんていねー」

「なんと、私が一番ですか?、光栄至極で
 ございます。」

「ちがーう、誰が部下にするって言った!」

 八雲はため息をつき面倒なので、
こっそりと離れ家に帰るのだ。

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