元英雄 これからは命大事にでいきます

銀塊 メウ

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第一章 異世界帰還編

命の代償と命の対価

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「くそーばあちゃん死ぬんじゃねぞー
                           今行くからな‼️」

 赤城は全速力で自宅へ走っていた。
しかし、まだ助ける方法を
見つけることが出来ていない。
どうすればいいかわからない。
それでも赤城は向かわずには
いられなかった。

 今まで多くの命を奪ってきた
俺が何言ってるんだと思うかも
しれないが俺はどうなっても良いから
誰かばあちゃんを助けてくれ!!

『赤城は強く願った』

 その瞬間、自宅の方向から
強いオーラと光が放出されてた。

「な、なんだよあれは………………」

 赤城は急ぎドアを開け家に入ると、
中にはばあちゃん、八雲、妖精がいた。

「八雲、お前…………」

 八雲は無言でこちらに向き、
手を水平に上げ握り拳から親指を上げ
そのまま倒れた。



……
………
…………

「あ~体が重いぞ、これはやばいな~」
八雲は目を覚ますと知らない天井があり
体が異常に重たい。

「や~やくも~おおお」

 起きようとすると凛が腹の辺りに
頭をのせている事に気がついた。
重たいわけだは、凛は泣きながら
抱きついてきた。
何故いるか不明だが心配をかけたらしい。

「大丈夫だよ。凛落ち着いて!」

 頭を撫でながら八雲は
凛を落ち着かせるが………

「何が~だ・い・じょ・う・ぶ・だ~
なのじゃ」

顔のとなりに鬼の形相をした先生がいた。

「先生、おばあちゃんは?」

「( ゜д゜)は~~~」先生のため息

「ばあちゃんなら元気に
ご飯を作ってるよ」

「お、赤城も帰ってたか!?」

「まったくお前は助けないんじゃ
なかったのか?」

「いや~我慢できなかったわー」

「ふっ、元の世界でも勇者だな‼️」

赤城は口に手をあて笑った。

「何度も言うけど俺、勇者じゃない
からな!」

「さて、今聞いた通りライフは
うまくいったのじゃ、だが問題は………」

「先生………あとどのくらいですか?」

『1ヶ月じゃ‼️』

「……………………」

「八雲、1ヶ月って何の事!?」

「え~とだな………」
「八雲の寿命だ」

「!?」

 俺は想像以上に短くなった寿命に
ショックを受けていると、凛が不安な
顔で質問した。俺は何て答えて
いいかわからず迷っていると、
赤城がばらしやがった‼️ おいおい‼️

「おい、赤城ー」

「それって八雲がもうすぐ
死ぬってこと!!」

「そう言うことじゃ‼️」

「ちょっ!!先生まで!Σ( ̄□ ̄;)」

「どうせ、だまっている方が後々問題に
 なるのじゃ、今知っておいた方が良い」

「でも先生………」

「リームさん八雲を助ける方法は
ないの?」

凛は何とかならないか不安な顔で
質問した。

「現状では方法はない。いくつか
可能性のある情報は掴んでおるが
いかんせん誰かさんのせいで時間が
足りん………」

「そんな~」※凛
「すいません」※八雲
「………………………」※赤城

「あちらに戻ることができれば、
非常用に我が作った。秘薬があるの
だがいかんせん戻る方法がない」

 リームは苦虫をすり潰したような
顔で一言呟く

「おい妖精、戻れれば何とかなるのか!?」

「なんじゃ、聞こえたか」

「戻れれば何とかなるのかと
聞いている!」

 赤城は気迫のこもった顔で
リームに詰め寄る、

「あ、あ~あちらに非常用の薬を
わずかながら常備しているのじゃ」

「なるほど、流石だ妖精」

赤城は喜びに満ち溢れた顔をした。

「八雲、俺がお前をあちらに戻してやる」

「なんと!?、魔王お前には戻る方法が
あるのか?」

「まーな、考えがある」

赤城は八雲に向き直し

「八雲、お前には大きな借りができた!!
 だから、俺はお前を全力で助ける。」

「あー頼むわ(* ̄∇ ̄)ノ」

八雲は少し嬉しそうに手を上げて答えた。


……

 それから、この後の事について
話し合った。時間がないことから
明日にも旅立つことになった。

「本当は今すぐにでも飛び立ちたい
 ところじゃが」

『すいません、何も言わずに行くのは
さすがに、前にあんなに心配かけたので
ちゃんと挨拶していきたいんですよ」

「わかっているのじゃ、我も一言
言いたいしの」

それから帰宅した。

「ただいま」

「お帰り~八雲、リームちゃん」

 たわいのない話をしながらご飯を食べ
先生と作戦を立てた内容を実行する
ことにした。

「父さん、母さん話があるんだ
ちょっと言いかな」

「なんだ」※父
「なあに」※母

「突然なんだけと、明日から
リームさんと海外で飲食店の商売に
ついて勉強がしたいんだ。
 だから、お願い行かせてくれないか!!」

「八雲!!私も行くわ‼️」
「か、母さん!?」

さすが母さん、僕の意思を尊重した
うえで、心配だから、着いていく方法を
取ったか!しかしそう言う訳には行かない。

「母さんが着いていくと僕が甘えちゃう
 かもしれないからダメだよ」

「えー最高じゃない(*≧∇≦)ノ」

 し、しまった。母さんのやる気を
上げてしまった。完全に悪手だった。

「おー父さんも着いていくぞ」

「!?」

い、いかん、よりややこしくなった。

「まーここまでじゃな」

「「ぐ~」」父、母

二人とも今は眠っている。先生が催眠術を
かけたのだ。

「は~結局この方法になっちゃったか」

「仕方ないじゃろう。それに話すことは
 できたのじゃ、少し修正はするがのう」


……
………

今家の前に立っている。
しばらくは帰ることはできない。
家に向かって言うのだ

「絶対帰ってくるからな、
待ってろよ!」

振り返り異世界にまた行く決心と
              またこの家に帰る決心をする八雲

「また帰ってくるのじゃ、行くぞ八雲」

「了解です。先生」

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