元英雄 これからは命大事にでいきます

銀塊 メウ

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第二章 二度目の異世界

闇ギルド ヘルヘイムのスリーズ

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「闇ギルドですか?」※八雲

「ここ最近、数あるギルドの中で良く聞く
 闇ギルドがあるは、

         名を  『ヘルヘイム』

  この集団は今各国で暗躍していると
言われている。やり方は人の欲望に
取り入り操る。憶測でしかないけれど、
欲望を増幅する魔法が使われていると
神聖教会では推測している」

「……………ヘルヘイム…か!」

「なにか思い当たることでもあるの?」
 コロンは八雲が深く考えているのを
見て聞くが

「いえ、分かりません、どこかで聞いた
 気がしたんですが!」

「そう、分かったわ」

「ヤーガイの件がヘルヘイムかどうかは
 分からないんですよね?」

「いえ、ヘルヘイムよ。ヤーガイ司祭の
 死にかたは私も幾度か見たことがあるの。
 
 …………『呪い」…………

 操られた人間は何かしらの条件を
 トリガーに呪いにより死に至る」

「お陰でヘルヘイムの情報が全然
 出てこないの。だから私達も
困ってるところ」

コロンさんは困り果ててると
言った感じだ。

「コンコン」
部屋の扉が開きバッカスさんが現れる。
「コロン様、皆様お食事が出来ました」

「え!?やった~お腹空いたわ。
 八雲君、ユリメリア行きましょ!
ヽ(o・∀・)ノ」

相変わらず聖女か疑わしくなるくらい
明るい人だ、もう少し落ち着きがあると
良いのだけど!

八雲とユリメリアはコロンさんを
追いかけるのだ。



……

「は~腹一杯だ、」
食事を頂き、食後の散歩をすることに

「どうしたもんか……早く戻りたい
んだけどな~」

 いまいち嫌な予感がするんだよ。
困ったもんだ(*´Д`*)

「ね~ね~お兄さんちょっと
 教えてほしいんだけど」

「う~ん」
 街灯の影に隠れて10歳くらいの子供が
声をかけてきた。
 こんな夜中に無用心だな~と
思いつつも何かあったらいけないと
話を聞くことにした。

「何かあったの?
 聞きたいことってなにかな?」

 子供は八雲に近づき街灯の光で
子供の姿がはっきりと見えた。
 すごい美少年だったがすごく
細い身体だ簡単に折れてしまいそうだ。

「英雄八雲生きてたんだね!」
 少年の目は瞳孔が開ききっており
禍々しい気配を出していた。

「あんた、誰だ!」
八雲は真面目な顔で少年に見る。

「ウヒ、イヒヒヒヒ」
 少年は口を押さえるが、
笑いを止めることができず笑い続ける。

「は~は~は~あ~楽しかった!!
 改めまして英雄八雲さん
 僕はギルド ヘルヘイムのスリーズ
………宜しく」

「精霊闘気『風』」
 八雲の身体から脈動するように
風か荒ぶる。

「わ~怖いよ。お兄さん~」

「あんまりおふざけすんなよ。
 見た目の通りじゃないんだろ!!」

「え~ひどいなお兄さん
 こんなピチピチな子供を捕まえて
~えへえへへ」
からかうように八雲の周りを回る。

「『ウィンドブレード』…………!?」
八雲はスリーズに斬りかかるが、
視界が突如歪む。

「クッ」
即座にスリーズから距離を取る。

「うひ、イヒヒヒヒ、大丈夫お兄さん」

 何だ今のは?何をされた?
精霊からは何も感じなかったぞ。
まさか呪いを………いつ…………!?

八雲は呪いのトリガーがどこにあったか
考えひとつの結論にたどり着いた。

「目か………最初に近づかれた時の
 あの禍々しい目で呪いを受けたんだ!」

「う~んいまいち効果が薄いな~
 流石英雄だ抵抗力が高いね!」

スリーズは笑顔で無用心に近づくが
八雲は警戒しさらに距離的をとる。

「どうしたの英雄さん早くしないと
 死んじゃうよ。イヒヒヒヒ」

「モード『水』異でよ聖なる泉

            チョコっとバージョン」

 地面に1mくらいの水溜まりができた。
八雲は膝を着き顔を洗う。

「ふ~スッキリしたぜ。よ~待たせたな」

スリーズはポカーンとして動かない。

「くっ、くはははは、面白いね。
 お兄さん、見事に目に付いた呪いを
 はね除けてる。やられたよ」

「何しに来やがった。あんたは?」
八雲は一切の隙を見せずに相手を
観察する。

「うん!今日は挨拶と確認かな、
 本物の英雄さんか、僕らに取っても
 脅威になりかねないからね。
 情報収集はギルドの基本だからね!」

スリーズは子供らしく愛らしく言うが、
禍々しいオーラを放っている。

「このオーラ……覚えが……ある?」
八雲は記憶を辿る


考える八雲をみてヒントを出す
「イッヒヒヒ………村殺し」
スリーズは笑う

「!?」
 八雲は、その言葉を聞き一気に
記憶がよみがえる。
 
「村殺しのヨルム!!
 お前からあいつと同じオーラを感じる。
 お前はあいつのなんだ!!!」

八雲から強い怒気が発せられる。

「ヨルムは僕らのギルド
               
              『ヘルヘイム』の同士さ~」

「つまり、お前はあいつの仲間か」

「そう、君が殺したヨルムの仲間さ~」
 スリーズから紫色のオーラが身体の
周囲を渦巻く。

「お前は俺を殺しに来たのか?」

「違うよ。君面白そうだから遊んで
貰おうと思って、でも、さっきも
言ったけど今日は挨拶に来ただけ
だから………」
スリーズは頭を下げ挨拶する。

「それでは今日はこの辺で(* ̄∇ ̄)ノ」
スリーズが頭を上げるにつれて、
姿がスーと薄くなる。

「!?……ま、待て」

「今度は遊ぼうね!英雄八雲お兄さん」

スリーズは完全に消えてしまった。

「なんてやつだ完全に気配が消えている」
八雲はスリーズの魔法を打ち破る方法を
考えるがまるで分からなかった。

「は~………」八雲はため息をつき
 心を落ち着かせる。

「村殺しのヨルム………………
                 ……………
                   ……………
                     お前はなぜ死にたくない


「もうあんなのは御免だ!
         
         ………さん、………ちゃん     
              
                 今度は守ってみせる」


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