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第五章 長寿薬ノア
ヒト族とドラゴンの力比べ
しおりを挟む僕達は食事を食べ終わり闘技場に向かう。
さっきの話を聞いていた野次馬たちを
連れて……
「リョウガさんアンタなんてこと
してくれたんですか!」
※八雲
「なーに感謝しなくていいんだぜ!」
※リョウガ
楽しそうに答える辺りわざとそう
仕向けたな。
「リョウガのこう言うところにいつも
悩まされました。
八雲さん安心して下さい。危険と
判断したら
止めますんで、それに彼らもいきなり
本気では来ないはずですから」※ギル
「ギルーお前もなんだかんだ言って
八雲達が負けると思ってるんだろうけど
俺はそうは思わねーきっと楽しい闘いが
見られるぜ!」
ギルさんは少し顔をしかめている。
これ以上面倒事にだけはならないよう
気をつけるしかないかと俺は肩を
落とした。「ハ~」
そうこうしているうちに闘技場に到着、
かなり立派なリングと建物がある。
「ここは訓練の際にも使われますが
龍人武闘会の為に
つくられた場所になりますので頑丈で
立派なつくりになっています」※ギル
「それで本当にやるの?今ならまだ
止めれるよ!」
※ランエボ
きっと面倒くさいんだろうな!
ランエボさんは戦闘狂ってタイプ
じゃなさそうだし、たださっき言った
ことには譲れない部分があって自分からは
引く気はないって感じだな。
「なに言ってるんだよ!ここまで来て
やらない訳ないだろ。さーさーやろうぜ!」
そしてリョウガさんは戦わせたいのね。
「それではルールは武闘会と同じとし、
相手を場外に出す(落とす)か降参
するかで勝敗が決まります。また相手を
死に至らしめる行為は禁止とし審判が
危険と判断した場合は止めます。
今回審判は私がしますので宜しく
お願いします」
「それで誰が闘うの?その話は
まだだったと思うんだけど」
※ヒョウカ
「何なら全員俺が相手してやろうか!
俺はそっちのほうが楽しそう
なんだがな~」※ガンマ
「う~んランエボとガンマあとヒョウカは
出てくれ。でだ!八雲達は誰が出る?」
※リョウガ
「うんそうだな~誰にしようかな~」
※八雲
「悩む必要は無いと思うが、さっきの話
ではヒト族がドラゴンにどれだけ
通じるかを見せればいいのだ!こちらが
出るのは俺、八雲、凛の3人で良いだろう」
※赤城
「確かにそうだな!それで良いか八雲」
※リョウガ
「凛、やれるか?」※八雲
「もちろん、今の私がどの程度通じるか
試してみたい」※凛
「そっか、分かった」※八雲
最初は流石に今の凛には荷が重いと
思ったが、凛がやる気になっているなら
止める必要はないな。
「それじゃ対戦相手だが………」※ギル
「はーい私は凛ちゃんとやるー」
※ヒョウカ
ギルさんの話の途中に割って入る
ヒョウカさんいつの間にか凛の後ろから
手をまわしている。
「やっぱりやるなら可愛い子が
良いわよね!凛ちゃん」※ヒョウカ
「アッ、ちょっとヒョウカさんどこ
触ってるんですか!」
「見かけ以上に大っきいのね!お姉さん
驚いちゃった!」
「ヒョウカさんんんん」顔を真っ赤に
する凛
「キャー可愛い、闘ったあともお姉さんと
あ·そ·ぶ♡」※ヒョウカ
なんていうか大人の空気が
漂ってくるな、うん
ちょっと憧れるかも…………
「それではヒョウカさんは凛さんと
あとの方はどうします」※ギル
「それでは俺はそこの赤いのにするわ。
ちょっとはやるんだろ?」※ガンマ
「俺は図体がでかいので良いぞ!」※赤城
「おまえ調子に乗るなよ!たかが
十年二十年生きたガキが
粋がるんじゃねーよ!」※ガンマ
「ふーん」済まし顔の赤城
「なんだ僕はあまりもんか、ま~良いけど」
※ランエボ
「気楽に行きましょうランエボさん」※八雲
「それじゃ組み合わせは決まったな!
誰からにする」※リョウガ
「おれだ!俺からやらせろ」
ふんふん鼻息を鳴らしながらガンマが
前に出る。
「これは先にやって貰うしかないか~」
リョウガは赤城に目線を送る。
「はー沸点が低すぎるだろ煩わしい」
赤城はリングへと上がる。
「潔く良いじゃねーか。俺を怒らせたことを
後悔させてる」※ガンマ
二人はリングの上で睨み合い。
開始の合図を待つ。
「おい、これ大丈夫なんだろうな~」
※ギル
「大丈夫、大丈夫赤城君強いから
審判頑張ってな~」
ギルはリョウガの押し付けに
慣れているので、いつものように
こなすだけなのだ。
「あと言い忘れたが、竜化は禁止だ
忘れないで下さい」※ギル
「分かってるよ!竜化するまでもねー
ギル早く合図をくれ」※ガンマ
ギルはため息をつき「始め」
開始合図を送った。
「舐めた口聞いたんだ!根性叩き直して
やる!」※ガンマ
岩石が高速で動くような迫力で
赤城に迫る。
「笑止」「ボボン」赤い閃光と爆発音、
ガンマの視界から赤城が消える。
次の瞬間ガンマのアゴに強烈な衝撃が走り
ガンマは足から崩れていった。
「油断するな馬鹿者」※赤城
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