元英雄これからは命大事にでいきます

銀塊　メウ

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第五章　長寿薬ノア

超高温と超低温の闘い

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　ルビーのパワーアップバージョンは　
　赤い宝石で作られた防具に身を包み
　何故か軽やかにダンスをしている。
　きっと見てほしいのかもしれない。

「それではワタシが参ります～」※ルビー
　今までとは比べ物にならないスピードで
接近、拳による殴打のラッシュを繰り出す。

　フリーズは殴られながらも、何故か
嬉しそうやはり変態なのかもしれない。

「やっぱり変態なんだぞ！あれ！」※ティア
「それはそうかもしれんが問題はあれでは
　ダメージになっていないかもしれな
いってことね」※ルーム
「あの反応を見る限りでは不安が
残ります」※凛

「大丈夫だよ～お姉ちゃん達、ルビーは
強いんだよ！頑張れルビー＼(^o^)／」※クク

「声援が聞こえました。加速します。
ゴーゴー」
　さらに連打は加速、しかしフリーズからは
反撃する反応が見られない。不審に
思いつつも反撃が出来ないだけの可能性も
十分にあると判断ルビーは攻撃をさらに
続ける。

　ルビーは一度停止、
『グランドアッパー』
　地面から土で出来た腕が飛び出し、
フリーズをぶっ飛ばす。空中飛んだ
フリーズに追撃を行う。

『アイアンストローグ』
　地面から今度は鉄の腕がいくつも現れ
　フリーズをボコる。

『氷化』
「パキパキ」と音をたて鉄の腕が凍結し
動かなくなる。その腕の上にのりこちらを
見下ろすフリーズはすでに傷が治って
いるように見える。

「あ～良かったわ。とても気持ちよかった。
　今度は私から行きますね」※フリーズ

　突然吹雪が吹き荒れる。
　吹雪の中では鋭い氷柱が生成され
ルビーを襲う。
　
「カキン、カキン」
　ルビーは呆然と立ち何事もないように
歩いていく。
「この程度の攻撃では私には効かない
ですよ！面倒くさいのでさっさと
降りてきてください」※ルビー
「え～分かっているはあなたも私に
抱かれたいのね」
　吹雪で視界が不良、ルビーに
フリーズが抱きついた。

「あ～あなたの温もりを
…………あまり感じないわ？」※フリーズ

「私はゴーレムですよ！温もりなんて
必要ありません」※ルビー

「ドコン」ルビーのアッパーが炸裂
　フリーズの足がグラつく、再びルビーの
ラッシュか始まる。しかしさっきとは違う。
殴るだけではなく、殴るたびに土を
練り込み相手の動きを制限する。
　フリーズは徐々に動きを止め、
最後には石像のように固まってしまった。

「ここまでです。動けませんよね！
お疲れ様です」※ルビー

「ピキピキ」
「しつこいですね！そのまま
終わって下さい」※ルビー

「い・や・よ！」※フリーズ
　フリーズは土壁を振り払い氷で出来た
大蛇を10匹作りルビーを攻撃鋭い。
ルビーは次々とくる蛇共を躱しながら
突き進む。ルビーにとってこのくらい
躱すのはわけなかった。

「当たらないのねならこれはどうかしら！」
　
…………………『氷結界』

　蛇が魔法陣をなし、強力な氷の結界を張り
　ルビーを閉じ込めた。

「は～これで良いわあの子温かくないん
ですもの！今度は誰が相手をしてくれるの
かしら？」

　凛が前に出る。
「凛、援護をする。常に火のオーラを
絶やすなよ！」※ルーム

「はい、分かりました。行きます！」※凛
　凛は一気に接近『焔式　鳳凰拳』
フリーズを突く。

「あーーあなた良いわ！とっても温かい」
　
　くっ今のは効いてないの？
　凛は動揺しつつも次の攻撃に移る。

「焔式『赤き翼手（よくしゅ）』」

　拡大した翼を手刀のように使いフリーズを
切り裂き連続で攻撃をし続けるが、
「シュー」と音を出し効果は殆どない
一体どんだけ冷たい身体をしているのよ。

「ウフフ」
　笑いながらフリーズは突っ込んでくる。

『焔玉』
　凛の前に巨大な火球を作り、そのまま
ぶつけた。しかし、そんなの関係ないと
言わんばかりに火球を突き抜けフリーズが
現れる。

　凛に手が届きそうな瞬間、槍の形状を
した風がフリーズの四肢を貫きそのまま
吹き飛ばす。

『ウィンドスピア』※ルーム

　ルームの周りには多数の風の槍が生成され
　タイミングを見て援護をする。

「ありがとうございます。援護お願いします」
　凛は追撃のために接近、オーラを手に集中

『焔斬り』
　超高温の手刀がフリーズを切り裂く。

「あ～～～熱い熱いわ！これが
熱さなのね！」
　これでも効かないのか！フリーズも
さっきよりかは顔色が変わった気が
するしかし倒しきれていない。

「は～は～は～」凛にゆっくりと
フリーズの腕が伸びていく。

「そこまでです」バスっとフリーズの
　腕をつかんだのはルビー、いつの間にか
脱出した。

『鉄塊』
　フリーズを鉄が覆い鉄球が出来上がった。

「凛さん、ここからはお願いします」※ルビー
　よく見ると鉄球に穴が空いていた。

　凛は言いたい事に気づき、
そこに手をかざす。

『炎圧全開　焔色』
　鉄球に超高温の炎が注がれる。
　凛は出せるすべての力を使って
温度を上げ続けた。

「は～は～は～もうダメ～」膝をつく凛

「お疲れ様でした！私達の勝ちです！」

　鉄球はドロドロに溶け中からは
何も出てこなかった。

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