元英雄 これからは命大事にでいきます

銀塊 メウ

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第六章 伝える想いと伝わる想い 

正義の名のもとにダイヤ発進

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「正義の名のもとにお前を倒す!」
※ダイヤ
 
 俺はいつの間にか悪になっていたのか?

「ダイヤは熱き情熱を持った暑苦しい
ゴーレムなのです!テンションが高めで
ウザいので気を付けて下さい」※ルビー

 気をつけるところそこなのね!
あと言葉にトゲがあるけどあんまり好き
じゃないのかな?確かにルビーとは
真逆なタイプではあるけれど!

「誰が熱苦しいだ!ルビー君はちょっと
冷め過ぎじゃないのか!正義の心が
あれば熱い思いが湧き出てくる。
さ~ルビーも正義の為に闘おう!」
※ダイヤ

「……………………いやです!(・_・)」※ルビー
 ルビーの感情が死んでいる。元から
薄めなのにその落差が分かるのは
相当テンションが下がって
いることが分かる。

「ルビー何故君は分からないんだ!
 私の熱い想いを受け止めて欲しい」

「い、いやです(─.─||)」※ルビー

 まさかの展開ルビーの力がどんどんと
失われていく。まさかこれ程暑苦しいとは
俺の想像を超えている。

「もう止めてくれ!ルビーがルビーが
死んでしまう~」
 俺の叫びを聞いて、

「君バカなのかい?こんな事で
死ぬわけ無いだろう」※ダイヤ

 冷静にダイヤにツッコミを入れられて
 確かにと思いつつも何か腹立つな~……


「それじゃ~やりますか!」※八雲

「正義の名のもとにお前を倒す」※ダイヤ
 いや、だから俺は悪なのか?

 オーラを高め精霊闘気『風』を発動する。

「それで!準備はいいかな!
始めちゃって~」
 ガイア様の軽いスタートの合図がかかると
 
 ダイヤが凄まじい速度で直進、
右ストレートを手のひらで受け止めると、
「痛ってー」
 
 骨が折れるかと思った。
 威力が半端ない!まともに受けてると
体が保たん。確実に攻撃を受ける時は
オーラを集中させないと!

 速さも凄いが威力が凄まじい!
 なんとか受け流してはいるが、手が痛い
 
「今度はこっちだー」
 俺は反撃に転じる首にハイキックを
喰らわれる。

「……………痛ったーー」※八雲
 蹴った俺がダメージを受けている。は?
なんちゅう硬さだ!ダイヤの名前は
伊達じゃない。
 くっそーこれならどうだー

『ウィンドブレード』

「カキン」……「あ!折れた?」
 ダイヤは何事もなくの平然と立っている。
 え!なにこれどんだけ硬いんだよ!

 この状況に普通の攻撃か聞かない事を悟り
 俺は一度距離を置くが、即座にダイヤは
 攻めてくる。こいつ猪突猛進タイプだな~
 
「ある意味楽かもしれん!……『水』に変更」

『アイスロード』

「ピキピキ」音をたて床が凍る。

「あ?…あれれ……とっとっと!あ~~」
 ダイヤは氷で滑りすっ転んでリングアウト、
今回は落ちたら負けとは言われてないので
関係ないが見事な滑りっぷり、普通なら
結構痛いけどダイヤはノーダメージ
だろうな!ただし、これはダイヤに
とっては有効だと思われる。

「お~よくもやったな~」※ダイヤ

「えい」俺は再び床を凍らせる。

「あ?…あれれ……とっとっと!あ~~」
 ダイヤはさっきと全く同じ動作で
リングアウトやはりバカな可能性がある。

 これを数回繰り返すが全く懲りない
ダイヤ、しかしダメージが無いので
これはただの時間稼ぎにしかならない。

 さて、どうしたものか考える俺

「おのれ~正々堂々勝負しろーー」※ダイヤ

 なんか言ってるけど無視だな!
 こっちはお前にダメージをどうやって
与えるか考えているんだら……待ってなさい!

「卑怯者卑怯者卑怯者」※ダイヤ

 何だよ呪文みたいに何度も言いやがって、
これも立派な作戦だぞ!文句を言われる
筋合いはない。

 再びダイヤが突っ込んできたので、
氷を張るが、今度は考えて来やがった。
ダイヤはつま先を立て氷に突き刺して
前に進む。
 スピードは下がったが、
どんどん接近してくる。

「捕まえるぞーーー」
 ダイヤの目が怖い!何度も転がして
相当怒っている。

『水陣』……両腕に水の渦を纏う。

 ダイヤの攻撃を水流を使いいなす。
 
『水陣 流水斬』
 水流を使い加速させながら、
水による斬撃を繰り出し攻撃、
しかし………効かねー硬いにも程がある。
ちょっとはダメージを
 受けろよ!これじゃ『ライフ』を
使わないとなんともならん!

「こんな攻撃正義の味方には効かーん!」
※ダイヤ
 ダイヤの猛攻は続く、しかし躱せなくは
ないから焦る必要はない。

「ピキッ」

「ん?」なんか音がした。

 ダイヤの髪からピキッピキッと
音を出し始め。その音に合わせ、
ダイヤの速度が上がっている。

「八雲くん!そろそろダイヤの本領を
発揮するから頑張ってくれ!面白い闘いを
期待しているよ」※ガイア

「あーー!ーー!ーー!ーー!ーー!」
 ダイヤは急に叫びました。

「お前お前お前、なんで当たらないんだよ!
 正義の味方は必ず勝つんだ!お前は
ぶっ倒されないとダメなんだよ!
あーーーイライラする!」※ダイヤ

 突然駄々をごねるような発言をして
 赤色の髪がいつの間にか黄色に
変化している。

「もう、お前なんか許さないんだからーー」
 ダイヤの叫びと同時に俺の腹部に
衝撃が走り壁まで吹っ飛んで行った。

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