書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

銀塊 メウ

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第九章 邪神降臨

第314話 駄女神も気にしている

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 駄女神がぷんぷんとお怒りモードなので、これから共に戦う者として説明が必要だ。

「駄女神まず話を聞いてほしい」
「それが人に話を聞いてほしい態度なわけ」
「意外とまともなことも言えるんだな駄女神。だが今は却下だ」
「なんで!?理不尽じゃん!」

 力を借りる以上謙虚と感謝の心が必要だ。しかしその前に駄女神とは因縁がある。まずはそれを清算出来たら駄女神は取り下げよう。


「いいか駄女神!耳の穴かっぽじってよ~く聞け!お前は俺の式神になったんだ!」

「……しきがみ?料理の下に引かれている食べられない紙のこと?」

「いや違う。それは敷紙、料理を美しく見せたり、油分や水分を吸収したりする目的で使用されます。俺が言っているのは式神!この世界では一般的な言い方じゃないけど、たぶん使い魔の契約と同じようなものだと思うぞ」

 それを聞いた駄女神はぽかーんっとして口を開けたまま停止、俺は時間がなかったのでデコピンをする。

「あいたー!何すんのよバカ!痛いじゃない」
「ほぉー!女神もデコピンが痛いのか~興味深い」
「なに冷静に考察しているのよ!いい加減失礼にもほどがあるわよ!」
「アハハハ、すまんすまん、ちょっと調子に乗ったかも、それじゃ~話を戻すぞ。駄女神も気がついているだろ。俺とお前には契約が交わされている」
「ど~してよ!私は承諾した覚えはないわよ!」
「う~んそれはだな。お前が召喚陣に入ったことで契約が成立したと思われる。だってお前、自分から入っただろ」

 駄女神は思い当たったのか「はぁ!?」と声を出しやってしまったと表情を変える。

 テュケは聖域に寝転がりながら移動中、突然現れた魔法陣に『駄女神出てこいやぁーー!』と書かれた暴言を見てカッとなり感情のまま突激してしまったことを思い出す。

「嘘でしょ!あんなの詐欺じゃない!」
 蒼字(そうじ)に全力で抗議するテュケ。

「う~ん、そんなこと言われてもな~。正直俺も思いつきで書いただけだし、ただただ感情のまま筆が動いたと言いますか、そもそもお前は女神様だろ。駄女神なんて言われたことないだろ」

 駄女神はそっぽ向いて下唇を出して不満そうにする。

「あるのわよ。……しょっちゅう。そりゃ~さサラキアやフレイヤに比べればさ、ちょっと出来てないこともあるけどさ。別にまだ私本気じゃないだけだし」

(なんか言ったらマズイことだったみたいだな。完全にトラウマスイッチが入ったみたい。面倒な女神だな~)

「あの~なんだ。それなら俺達で見返してやろうぜ!邪神を倒したら結構褒められる。いや!みんなから絶賛の嵐が沸き上がって信者の数も爆上がり間違いなしだ!」

「え!ホント!」
 さっきまでと一転キラキラとした希望の目を輝かせた笑顔をこちらに向ける。
(相当言われているんだな駄女神。ちょっと言うの控えてやったほうがいいかも)


「仕方ないわね!私が手伝ってあげる。えーーっと、それであんた誰?」

「蒼字(そうじ)だよ。名乗ったか覚えはないが一応会うのは二度目だからな」

「う~んと全然覚えてないわ!あんた影薄そうだもんね」

「うっせぇー!ナチュラルに傷つけるな!地味に気にしてるんだぞ駄女神」

「アーーまた駄女神って言った!私も気にしてるのにーー!」

 蒼字(そうじ)と駄女神はヤイヤヤイヤと言い合いをしていると「キャーー」とリルの悲鳴が聞こえた。

 悲鳴が聞こえた方を見るとリルが吹き飛び瓦礫に激突、倒れているリルは気を失って倒れているように見える。傍にはバアル・ゼブルが、ヤバい!リルが殺される!

「駄女神この話は後だ!行くぞ!」
「はぁー!?話はまだお…え!?」

 蒼字(そうじ)はリルを助けるために走り出し、駄女神ことテュケは抗議しつつも契約の影響で身体が勝手に動き蒼字(そうじ)について行く。


「くそ!このままだと間に合わない!……あ!そうか、駄女神すまん!頼んだ!リルを助けてくれー!」

「え!えーー!?」
 テュケは超加速、リルにトドメを刺そうと巨大化した扇振り上げているバアル・ゼブルの前に降り立つ。

「うわぁぁぁ!?」
 バアル・ゼブルが振り下ろした扇に驚きつつも、それを両手で真剣白刃取りのように受け止める。

「ウギギギギ」強烈な一撃に耐えるテュケ。
 かなりギリギリの様子で必死な顔で普通の日常なら笑えただろうが、今はそんな時ではない。蒼字(そうじ)は『一筆書き一閃 乱』で攻撃する。

「そのような攻撃妾には効かぬ」
 バアル・ゼブルの目がギラリと赤く光ると一瞬で蒼字(そうじ)の斬撃が消し飛ばされた。テュケを召喚したことで力のほとんどを使い果たした状態ではまるで歯が立たないことに蒼字(そうじ)は落胆する。


「フン!ガアァァァーー!吹っ飛べやぁ!」
 その時、可愛らしい声とは裏腹にブサイクな掛け声が聞こえた。テュケは蒼字(そうじ)の攻撃で僅かに力が緩んだ緩んだ隙に扇をガッチリとつかんでバアル・ゼブルごとぶん投げたのだ。

「ナイス駄女神!良くやった!」
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