書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

銀塊 メウ

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第三章 聖女の祝福……駄女神再び!

第48話 『聖女様』と『アビス』

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 『聖女様』
 
 女神様の恩寵を受けて奇跡の力を
授かりし女性、この世界で数人しかいない
特別な女性達はどの国にも属すことはなく、
世界の平和の為に動く、まさに神の代行者
と言われている。


◆さくらの視点

「聖女様が来られます」
 
 アルヴィア姫が嬉しそうに私達に報告を
してくれるのだが、先日攫われたばかり
なのになんでこんなに元気なのだろうか?
私達はアルヴィア姫を助けることが出来ず
に落ち込んでいたのに、当の本人はむしろ
いつもよりも明るいくらい。一体何が
あったのか?
 陽菜乃(ひなの)が聞いてくれたけど
教えてはくれなかった。正直色々と
モヤモヤしている。

「ね~アルヴィア、なんで聖女様が
来るの?」
 陽菜乃(ひなの)が目をキラキラ
させて聞いている。きっと聖女様が
気になって仕方ないんだ!

「そうですね!説明をしておりません
でした。聖女様は勇者である陽菜乃
(ひなの)達に祝福を与える為に来て
頂けるのです」

「「「祝福?」」」
 私達3人は首を傾げる。

「祝福とは簡単に言うと運です。皆さんも
ステータス中に運があることは知ってると
思いますが、レベルが上がっても運が
上がらないことに疑問を持ったことはあり
ませんか。運はレベルではまず上がる
ことはありません。上げる方法としては
一般的には教会で神様に祈りを捧げる
こと、これはかなりの年月をかけて
10前後上がれば良いくらいで大して
上げることは出来ません。他にも運を
上げる方法をがありますが、同じ様に
効果は少なく、そんな中で急激に運を
上げる方法が『聖女様からの祝福』です。

「つまり私達の運を上げる為に聖女様が
来て頂けるんですか?」

「その通りですさくら」

「でもアルヴィア、運って上げると
具体的にはどんな良いことがあるの?」
 陽菜乃(ひなの)はワクワクしている。

「そうですね。敵との戦闘では遠距離の
魔法攻撃が当たりにくくなったり、
接近戦では周りの環境が自分の有利な
環境になったりすることがあります。
他には良い出会いに恵まれるとも
言われてますね!」

「ふ~ん、そうなんだ凄いじゃん!
私達ラッキーだね!」
 やった~とを手を上げて喜ぶ
陽菜乃(ひなの)

「でもなんで私達の為にわざわざ聖女様が
来て頂けるんですか?きっととても
偉い方なのですよね」

「そうです!聖女様は私と同じ王族と同じ
くらい発言力がある方達になります。
お会いしたくても簡単には会うことは
出来ません。しかし勇者は特別です!
勇者召喚が成功後速やかに聖女は勇者に
会い祝福を与えなければなりません!」

「それは何故ですか?アルヴィア姫」

「魔王軍から貴方達を守るためです!
勇者は特別な力を持ち強い存在ではあり
ますが、初めから強いわけではありま
せん!経験値を積み技を磨き、レベルを
上げ、スキルに至る。今の貴方達の力では
魔王軍を相手にすることは出来ません。
その為の祝福です」

「そっか、確かに今の私達は弱いよね!
先日の戦いで痛感したよ!私はさ、この
世界に来て超人みたいに強くなったと
思っていたけど、もっと強い人がたくさん
居るんだね!」
 陽菜乃(ひなの)が少し落ち込んでいる。
私も一緒アルヴィア姫に危害を加えられ
なかったから良かったけどもしも何かが
あったとしたらきっと自分を許せなかった。

「お二人共そんな顔をしないで下さい。
私は無事です。それにとても良いことが
あったんです!お話が出来ないのが残念
ですが、私は元気です!」
 アルヴィア姫は私達を慰めるために
言ってくれていると思ったのだが
本当に嬉しそうで………私達はホッとした。

「アルヴィアありがとう、今度は
負けないからね!」
 ぐっと力こぶをして気合を入れる
陽菜乃(ひなの)

 そんな陽菜乃(ひなの)を見て、
フッと私は笑みをこぼした。

「でも、聖女様か~どんな人なんだろう
……きっと綺麗な人なんだろうな~」

「はい、もちろん綺麗で慈愛に満ちた方
です。楽しみにしていて下さい」
 
「コンコン」ドアを叩く音がした。
外から声がかかり入ってきたのはこの国の
第一王女アルヴィア姫の姉にあたる
ミネルヴァ様でした。

「アルヴィアはここに居たのね!悪いん
だけど来てくれる。聖女様の護衛の件、
大体話が固まったみたいだから、この後
会議をするんですって」

「お姉様今からですか!明日でも
宜しいのでは?」
 
「聖女様が想定していたより大分早く
こちらに来るそうなの少しでも早く
対応したいとアルバート団長からの連絡よ!
仕方がないわ!」

「分かりましたわ!お姉様すぐに行きます」

「悪いわね!アルヴィアお願いね!」
ミネルヴァ様は部屋を出ていった。


 私は少しミネルヴァ様が苦手……
ミネルヴァ様は本当に綺麗な方、
アルヴィア姫ももちろん美人だけど、
なんて言ったら良いのか、アルヴィア姫は
まだ幼さみたいなものが残っているけど
ミネルヴァ様は大人の女性でまさに
絶世の美女と言った感じ、顔を見た瞬間
心臓が鷲掴みにされたみたいに苦しく
感じる程。悪い人じゃないけど、
疲れるからあまり会いたくない!


………………▽

 あれから数日後、先日の事件は特に
公の場では一切公表されていない。
姫様は約束を守ってくれたみたい。
 俺はほっとして久々に冒険に行くことに
した。今日はどんな依頼があるかな~

 依頼ボードの方に歩いていくと
キャンベルさんがこちらに歩いてきたので
挨拶をする。

「キャンベルさんこんにちは、相変わらず
忙しそうですね」
 キャンベルさんは大量の資料を抱えて
歩いていた。

「蒼字(そうじ)様、お久しぶりです。
今日は依頼を受けられるのですか?
ここ最近リル様と商売の件で
お忙しくされていると聞きましたが!」

「少し店が軌道に乗ったのでちょっと
くらい冒険してもいいかな~と
思いまして!」

「そうですか、おめでとうございます!
蒼字(そうじ)様は期待の冒険者です
ので、私共としては是非とも依頼を
こなしてランクアップして頂きたいと
考えていますので定期的にギルドに
足を運んで頂けますと嬉しく思います」

「いや~キャンベルさんに期待されて
いると照れますね!」
 アハハハと笑いながら照れる俺……

「あ!そうだ!ちょっとお聞きしたい
ことがあって、今時間あります?
…じゃないですよね!忙しいですよね!」
 おいおい何言ってるんだよ俺は、
大量の書類を持っている人に言うこと
じゃなかった。照れてテンパったか!

「大丈夫ですよ!こちらの仕事に
関しては急ぎではありませんし、
それに冒険者の疑問に答えるのは
ギルド職員の責務ですから!」

「本当ですか!ありがとうございます!
えっとてすねちょっと小耳に挟んだん
ですが、『アビス』って組織知ってます?」

 この一言を言い切った瞬間マズッたか?
と思い至る。何故ならあれ程冷静沈着の
キャンベルさんの顔が憎悪を孕んだ怒りの
顔となり殺気を発した。

 周辺にいる冒険者は全員こちらを注目し、
中にはあまりの圧力に腰を抜かして
倒れている者まで居た。

「キャンベルさん、すいません~」
「キャッ」
 俺は墨帯を使いながらキャンベルさんを
抱きかかえてギルドの外へと走って逃げた。

 しばらく走っていると肩をトントン
叩かれた。
 走るのをやめて止まると、「降ろして」
と小さな声でキャンベルさんは言った。


 キャンベルさんを降ろすと顔を真っ赤に
している。
 これはまたしてもやらかしてしまったか?


 よく見るとキャンベルさんが無茶苦茶
可愛い顔をしている。男性に抱きかかえ
られてきっと恥ずかしいんだな!
うんうん………死んだかも!

「あ、あの~その~ごめんなさい!
私なんてことを」
 キャンベルさんがモジモジしてる。

「あの~キャンベルさん可愛いくて
とても良いんですけど違和感が半端な
いんで戻って来てくださ~い!」

 キャンベルさんは湯気が出そうな
くらい真っ赤な顔になったと思うと
「ガン」っと額を殴った。
 動揺する俺を余所にキャンベルさんの
状態はさらに変化、バチバチと音をたて
僅かに光っている。

「キャ、キャンベルさん
………だいじょうぶですか?」
 恐る恐る声をかけると、キャンベルさん
はいつものキリッとした顔で、
「申し訳ありません、少々動揺して
しまいました」

「………………少し?」

「ゴホン、その話はもう良いのでは!」
「はい、分かりました!」
 ほんの少しさっきと同じ殺気が出たので
そくざに黙る。

「蒼字(そうじ)様、何故アビスの名を
………その組織は非常に危険です。
絶対に関わらないで下さい!」
 まただ、いつもと違って感情が強く
出ている。
「いえ、別に関わるつもりは無いん
ですけど、この間、話を聞く機会が
ありまして、その組織が聖女様を狙うので
はないかなんて話していたので気になって」

「誰ですか~!そんな話をして
いるのわーー」
 キャンベルさんが再び怒りぷるぷる
震えている。

「ま~ま~落ち着いて下さい!
キャンベルさん、一体アビスって
何なんですか~」
 

「………『アビス』この組織は………
    …………悪魔崇拝者の集まりです」



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