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第三章 聖女の祝福……駄女神再び!
第55話 聖女様との攻防?
しおりを挟む「裏切り者?どういう事ですか!」
「聖女様が誘拐された件なんだがな!
どうやら国王軍から情報を漏らした奴が
いるらしい!つまり悪魔崇拝者が紛れ
込んでいる」
「その情報の出どころは?」
先日の聖女様誘拐の協力者が護衛の
中に居た。そいつを取り調べて
分かったことだ!」
「そこまで分かったなら国王軍の
裏切り者も分からなかったんですか?」
「あ~残念ながらな、取り調べは魔道士に
よる催眠で聞き出していたんだが、途中で
邪魔が入ったらしい、いきなり苦しみだして
そのまま死んだ!どうやら情報漏えいを
恐れて呪いをかけていたようだ」
「つまり聞き出せたのは裏切り者がいる
ことだけですか、それは困りましたね!」
「あ~だから俺達は護衛をこなしつつ
怪しい奴がいれば捕縛することの依頼が
追加されている」
「…………オーバンさんってなんで
選ばれたんですかね」
「………!?どういう意味だ?」
「え!いや……だって考えるより
感じろ派の感覚派ですよね!」
「ほーーなるほど蒼字(そうじ)には、
俺が考えなしの馬鹿に見えるってことか!」
オーバンさんの顔が怒りの形相に変わり、
さらに周りのハゲが大笑いするもんだから、
余計に怒って顔が真っ赤に
…………ゲンコツを頂きました!
「あ~痛って!それでどうするんですか?」
「あ………それは~~蒼字(そうじ)が
考えればいいんじゃないか!」
「何ですか!結局何も考えてない
じゃないてすか!」
「おう!感覚派なんで~お前が考えろ!」
酷い!オーバンのアホ!と内心で考えて、
「ま~何にしても状況を見てからですね!
敵は味方側に居るとなるとしかも国王軍、
俺達よりも聖女様に近い位置にいるわけ
だから出来れば接近しないと、何とか
なりませんかね~その辺……」
「なるわけないだろ!俺達は一介の
冒険者だぞ!仮にギルマスにお願いしても
俺達は無理だ!」
「そうですよね!それじゃ~仕方ないか、
取り敢えず聖女様の近くに護衛を付けて
おくんで、何かあっても初動は防げます。
俺達は後手になりますが
そこでなんとかしましょう!」
「どうするんだ?」
「それは企業秘密です!任せて下さい」
風太を近くで護衛させれば問題ない
だろう!
……………▽
そして、聖女様から50m程離れた位置で
パレードの人混みの中にいる。これはあまり
よろしくないな。さらに離れるが聖女様が
見える位置に行かないと行動に支障が出る。
オーバンさん達を連れて人混みから
離れて少し経つと国王軍の人が声を
かけてきた。何かあったのか?
「すいませんがそちらの冒険者の方
聖女様がお呼びです。ご足労願いますか?」
俺に突然声がかかった何故だ?
「あ、は~何の用でしょうか?」
呼ばれた事に違和感を感じ動揺する。
「すいません、それはわかりませんが
是非貴方にお話があるとのことで来て
頂けませんか!」
オーバンさんは俺の耳者に来て、小声で、
「おい、蒼字(そうじ)チャンスだぞ!
ここで上手く取り入れば俺達もっと近くで
護衛出来るかもしれんぞ!」
これはバレたか?
俺は歩きながら考える。いやいやいや
やっぱり違うよな!あんな遠いところ
から分かるわけがない。無駄に動揺
するな!逆にバレるからな!
俺はできるだけ自然な対応をする事を
心掛けた。
「聖女様、呼んで参りました」
兵士はセレーナ様が乗っている馬車に
声をかけると返事がきて扉を開いた。
「ありがとう御座います」
セレーナ様は馬車を降り俺の前に立つ。
俺は慌てて挨拶をする。
「聖女様、私に何か御用でしょうか」
「はい、お会いしたかったです」
俺はゾッとして冷や汗をかく。
「は、私のようなものにお会いしたいなど
大変光栄で御座います。それでは失礼
します」
そそくさと帰ろうとすると、
「あらあら、もう行ってしまうのですか?
もっとお話をしたいの馬車の中でお話を
しましょう」
護衛の人は驚き、それはダメではと
声をかけるが話を聞かない。
「聖女様、私のようなどこの誰だか
分からない人を近くにおくのはまずいと
思います。ほら兵士さんも
ダメだと言ってますしね!」
「いえ、良いです!入って下さい」
「しかしですね!」
「入りなさい!」
「いやいやしかしですね」
「早く入れ!」
「…………はい……行かせて頂きます」
俺は根負けして馬車に入るのだ。
馬車に入りしばらく沈黙が続き、
「は~なんで分かったんですか?」
俺は状況から判断し諦めた。
「ふふっそんな顔しないで下さい。
私は貴方の顔をやっと
見られて嬉しいのですよ」
「そうですか~お期待に答えれれば
良いですけど」
「ふふっそんなに見つかったのが
意外でしたか?」
「教えてもらえます。
何でわかったんですか」
セレーナ様は少し考えて、
「そうですね~教えてあげても良い
ですけど、その前に貴方のお名前
……教えて頂けますか」
「アハハ、良いですよ!もうバレ
ちゃったんで、俺の名前は蒼字(そうじ)
と言います。先日はお話できずすいません。
色々と諸事情がありまして
話すとあとで面倒なことになりそうで………」
「そうですね~一国のお姫様誘拐は
大罪ですよ!やっちゃダメです!」
俺はダラダラと汗をかく
「ふふっ大丈夫ですよ言いませんから、
命の恩人を売ったりしません。神に誓って
です!」
宣誓っといった感じで軽く右手を上げる。
「は~助かります。追いかけられるのは
ゴメンですからね」
俺は胸を撫で下ろした。最悪俺は逃げる
としても、もしかしたら他の人に迷惑を
かけてしまうかもしれない。本当によかった!
「ありがとう御座います。セレーナ様、
それで俺をどうやって見つけたんです?」
セレーナ様は笑顔で教えてくれた。
「覚えていますか?私が貴方にバフを
かけたこと」
「あ~確かに悪魔と戦っていた時に
かけて頂きましたね!瘴気の耐性とか
呪いに強くなるやつですよね」
「はい、それと祝福の加護も少し
与えておきました」
「それって確か勇者に与える物
じゃないですか!」
「はい、実際は勇者に与えるものに
比べれば遥かに弱い力ではありま
したが、貴方には強く残ったようです」
「ん?つまり、運が上がっている
………『ステータス 転記』」
…………「うぉーー運が1000、
十倍になってる!」
俺は両手を上げ大喜びするなか、
セレーナ様が浮かない顔をしていた。
あれ?なんかやらかしたか……
「蒼字(そうじ)、貴方は自分で
ステータスを確認出来るようですね!
しかも運気が1000ですか、どおりで
貴方を見つけることが出来たわけです」
神妙な面持ちで問いかけられるが、
ステータスは完全にミスった。確か教会の
司祭様以上じゃないと確認することが
出来ないはず。
「貴方には驚かされてばかりですね。
先程も言いましたが貴方に与えた祝福は
勇者に与えるものより遥かに弱い。
それにもかかわらず運気が1000、
かつて私が与えた祝福の効果で最も高い
です。四桁はなんて初めて……」
「え!?そうなんですか?何でそう
なるんです」
「それはわかりません。私がかけた
祝福は数日ほどしか効果が出ない
ものでしたが………」
「え!?それじゃ下がっちゃうですか?」
そうだよな~そんな上手くいく
わけないか~
「いえ、恐らく効果は残ると思います。
蒼字(そうじ)さんから感じる運気は
弱まる気配がなくより強くなっている
ように感じます」
「そうなんですか!ラッキー得した!」
いや~セレーナ様にバレた事で
一巻の終わりかと思ったけど運が
上がった効果か良い方向に進んだ。
「これは神のご加護でしょうか?」
「いや!ないない!」即座に否定する。
「なぜでしょか?」
「さ~なぜでしょね~」
聖女にやや失礼だったかやや
不貞腐れた反応をしてしまった。
「それで蒼字(そうじ)さん貴方は
何者なのです?アルヴィア姫から
聞いています。エクスキャリバーを
持ってきたと、しかもアーサー王に
頼まれて」
「あ~偶然会って頼まれただけですよ!
セレーナ様も見えますよね幽霊」
「見えますが、そこまではっきりとは、
それにおかしな事があります。これは
アルヴィア姫が言っていた事ですが、
何故貴方がエクスキャリバーを
持てるのかということです」
俺は少し考えて思った女神のおかげとか
思いたくない。
「さ~知りませんな!」
とぼけることにした。
「嘘、下手ですね!」
「日頃から嘘つかないんでね!」
もちろんの如く即バレした。
そんなことより俺の話なんてどうでも
良い本題の話をしないと、
「セレーナ様は聞いていると思いますが
狙われています」
「聞いています。ですから貴方が来たの
ですよね!それなら安心です」
セレーナ様は満面の笑みを向けて言うが、
今回はそんな単純な話じゃない。
「言っときますけど今のところはいい考えが
見つかりませんから、出来るだけ近くで
護衛するくらいしかないんですよ」
「ではまずはそうしましょう」
こうして聖女様の一声で俺は聖女直属の
護衛任務に就くことになった。
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