書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

銀塊 メウ

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第五章 黒尽くめの正体、そしてアルヴィア姫の判断

第84話 ジャンヌ VS 轟魔のキロス

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 アルヴィア姫率いる国王軍と勇者達は
衝撃音と立ち上がる煙に向かい進行
していた。


「あちらの方向にまた煙が上がっています」
 兵士が指差す方向を見たアインは兵士達を
止めた。

「全員戦闘態勢、敵が来るぞ!」
 アインの命令で兵士達は剣を抜いた。

 前方から煙をたてオーク軍が押し寄せて
きた。

 国王軍とオーク軍は乱戦となった。
飛び交う怒号、飛び散る血飛沫、その中で
アルヴィア姫は冷静に状況を見ていた。
姫という立場では本来おかしい事だが、
アルヴィアは多くの戦場におもむき、指揮を
取った経験を数多く持っていた。

「アイン、オーク達の動きに
違和感があります」

「気が付かれましたか?」

「全体的に消極的です。オークが守りに
入っています。まるで時間稼ぎをして
いるようてす。後方に回り込もうと
しているかもしれません。警戒して下さい」

 アインは数人の兵士を引き
連れ後方に向う。

「レミ、遠方からの攻撃に警戒して下さい。
陽菜乃(ひなの)、恐らく近くにオーク達を
指揮している魔物がいるまずです。
探してください」

 レミと陽菜乃(ひなの)はそれぞれ
指示に従い動く。

「アルヴィア姫、私はどうすれば!」
 さくらは指示を仰ぐが、
「さくらさんと一花(いちか)さんには
ここにいて頂きたいと思います。私には
大した力がありません。
私を守って頂けますか」

「はい、もちろんです」
 
 その時、何故かアルヴィア姫が
少し悲しい顔をしたようにさくらには
見えた。

 その後、アルヴィア姫が予想したように
後方から別のオーク軍が攻めてきた。
戦局が均衡している状況から指示を
出していたゴブリンは焦り、姿を出して
しまった事で陽菜乃(ひなの)に発見され、
遠方からの狙撃で絶命、指揮官を失った
オーク軍は統制が取れなくなり
一気に国王軍に押され殲滅された。

 さくらと陽菜乃(ひなの)は城での
アルヴィア姫しか知らない。あまりの
ギャップに初めは驚いたが、その姿に
何か並々ならぬ思い、凄みを感じて、
指示に従いついていくことにした。

 姫という立場で何故戦場に行かなければ
ならないのか、そこにアルヴィアの心の闇が
潜んでいた。


………………………▽
 
 ジャンヌ VS 轟魔のキロス
      (リビングアーマー)

「フン!」
 斬撃が地を走り抜ける。

 ジャンヌは躱しながら軽やかな足取りで
接近幾重の剣を一瞬で交える。

 
「ん!強い!我を相手にここまで耐えるか」
 剣の構えを崩さずジャンヌを見据える。

「思っていたより力業一辺倒な剣士では
ないようですね。
もっと簡単に崩せると思ったのですが」

「カハァ、楽しいね!魂を売ってまで
剣士を続けているのに強敵に出会えず
退屈をしていたのだ、我を楽しませろ」
 
「愚かな魂を売ってまで戦を求めますか」

「はっ、お前とて同じであろう、
死んでもなお剣士であろうとして戦場に
戻ってきておるのではないか!」

「違う!………あなたとは違います。
 私は戦いを終わらせたいから戦場に
赴きました。強者との戦い、あなたの
言う事も分かりますが、
私が強さを欲する物ではありません」

「ふざけた事を、ならば何故戦う」

「恩義!私を救ってくれたご主人様の為なら
私は何でもします!ご主人に尽くすことこそ
私の欲する物、そしてご主人様に害する者は
私が打ち倒します!」

「フン、忠義か我には分からんことだ!
ま~良い!我は強者を求める者、いざ勝負!」

 キロスは一直線にジャンヌに向かい
剣を交える。

 激しく高速の打ち合う

「フフッ見える見えるぞ!貴様の剣筋が」
 
 打ち合う中徐々にジャンヌが押され始める。

「ん!?」ジャンヌは剣を弾き距離を取る。


「フッ、どうした?何故距離を取る
………気がついてしまったか、私の剣速が
上がりこのまま打ち合えば
いずれ捉えられると」

「……………」ジャンヌは黙って話を聞く

「我の固有スキル『加速する刃』は
打ち合うことで剣速が上がる!貴様は
いずれその速度に対応出来ず
切り刻まれるのだ!」

「……………あなたは剣士なのですか?
あなたの顔はただの殺戮者にしか
見えません」

「ぶっブフ、アッハハハ、そうか
そう見えるか仕方ないではないか楽しい
のだ。特に貴様のような強者が徐々に
刻まれ恐怖する表情は堪らなく面白い」
 キロスはニヤニヤとした顔を隠さず
楽しくて仕方ないと笑っていた。

「どうやら、剣士から屑に成り下がった
ようですね私が切り払ってあげましょう」

「いいぞ!諦めるにはまだ早いぞ、
もがく貴様を私は見たい」

 キロスは一歩足を踏み出した。
その瞬間、視界が上下左右に視界が揺れた。

「コロンコロン………」

「な、何が起った、身体が動かん!?」
 キロスは横になった視界の中で自分の
身体と光の大剣を持つあの女を見た。

「馬鹿な!?我は切られたのか?」
 首から失った自分の身体が地面に倒れた。

「き、きさま~今まで手を抜いていたなー」
 怒りの形相で睨みつける。

「貴方とはもう話したくありません。
剣士の名が穢れます」

『ターンアンデット』
 キロスを浄化し消し飛ばした。



「あ!あれ?もしかしてもう終わったか」
 ジャンヌを追いかけ合流

「ご主人様、敵を撃退することが出来ました」

「そうか、お疲れ!かなり強そう
だったから……」
 俺はジャンヌに向ってちょいちょいと
手を動かす。

 ジャンヌは疑問に思いつつも俺の
前に立つと、俺は上げていた手をジャンヌの
額に近づけ

「あい、へ?」ジャンヌから変な声が漏れる。
 
 俺はデコピンをした。

「ジャンヌ!心配したんだぞ!
良いかこれからは俺達に一言言えよ!
ジャンヌが強いのは知ってるけど
心配はするんだ!今のは無理する
場面じゃない」


「……………はい!申し訳ありませんでした」
 ジャンヌは初めは呆然としたが、
すぐに笑顔になり頭を下げた。

「今後気をつけてくれればいいよ。
 それにしてもジャンヌは強いな~
ジャンヌが俺の式になって心強いよ。
これからも宜しくな」

 俺は手を出すと、ジャンヌは膝をつき
手を胸に当て誓いを立て始めた。

 俺としては握手したかっただけ
なんだけど……

 ちょっと俺の思いとズレている
ジャンヌさんでした。
 


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