書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

銀塊 メウ

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第六章 ミネルヴァ姫の呪いと邪神召喚

第113話 高貴なお友達

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◆さくらの視点

 ここは城内の倉庫の中

「ミネルヴァ姫、ここに隠れても
見つかる恐れが高いかと」

 ここは食材が保管されている倉庫、
じゃがいも、さつまいも、里芋などの
芋類や、タマネギ、ごぼうなどの
根菜類がある。

「そうですね、でもですね!
ここをこうしてこうすると」
 ミネルヴァ姫は柱についている
犬の置物を撫でてから
隣りにある玉ねぎをお供えする。

「ワウっ」と犬の置物が鳴き
頭が横を向く。

 倉庫の奥からガラガラガラと
音がする。見に行くと先程まで
何もなかった場所に地下に行く
階段が現れた。

「非常用の脱出口です。ここを通れば
ペトロス大臣に見つからずに王国軍の
訓練場に移動出来ます。どうでしょ」

「すごいよ!流石お姫様だね何でも
知ってる!」
 一花(いちか)は\(^o^)/と手を
上げて喜ぶ。

「私は城から出れませんでしたので
何かあった時に逃げ回れるように様々な
場所に隠し通路があるんです
この城で私を見つけるのはなかなか
難しいですよ!」

 これなら逃げ切れそうだけど、
また笑顔、連れ去られそうになって
いるのに何で?私は疑問に思いながらも
隠し通路の階段を降りていく。

 通路はそれなりに広く余裕を持って
歩いていける。

「さくらさん、一花(いちか)さん
改めてありがとうございます。
あのままでは私は連れ去られていた
でしょう」

「あれって何ですかペトロス大臣に
似てましたけど」

「分かりません!ペトロス大臣は
アビスと何かしらの取引をしていた
ようです。その関係で怪物化して
しまったのかもしれません」

「そうですか……身体をバラバラに
したのに倒せなかった。
今のまま戦うのは得策ではありません。
早くアルバート団長
のところに行き対策を練りましょう」

「え~そういたしましょう」


「………………」

「………………」

 隠し通路を歩き無言が続く、
王女と高貴な立場に居る方なので
おいそれと話しかけるのは良くない、
だから今のままでも良かった。
それでも私は気になってしまった。

 何故、そんなに嬉しそうなのかと?

「あの~何か良いことでもあったの
ですか?……え!」
 殺人鬼みたいな化け物に追われて
いる時に聞くことではないので
言ってからやや後悔するさくら。

「分かります。今日私にとって
最良の日なんです。さっきから顔が
緩んでしまって抑えられなくって」
 ミネルヴァ姫は初めて見た時の
綺麗だけどとても表情が少ない、
まるで仮面のような顔と同じとは
思えないくらい笑顔が眩しい。
一体何があったらこんなに変わるんだろう。

「でも、私達今化け物に追われて
いるんですけど」

「そうですね。ごめんなさい。
緊張感がなくて、でも今日の事を
思い出すと我慢出来ないの、
あ~楽しかったな~」

「うふふ、!?すいません笑って
しまって」
 ミネルヴァ姫の意外な姿がおかしくて
つい笑ってしまった。
気を悪くしなければ良いけど。

「気にしないで下さい。さくらさん
あまり固くならなくて良いですわよ!
前からもっとお話をしたいと
思っていたんです」

「え!?そんな恐れ多いですよ」

「そんな事ないですわ。さくらさんは
勇者なんですから国でも最高待遇、
普通に話しかけて頂ければ良いと
思いますよ」

「え~そんな!」
 気軽に言われても……

「ん~そうですね~難しいでしょうか、
アルヴィアから聞いていた感じでは
それ程難しくないと思っていたの
ですが」

「さくら、さくら、せっかく姫様が
こう言ってくれてるんだから友達に
なったら?」

「お母さん!?何言ってるの!」

「まぁー!それは良いですわ!
宜しくお願いします。それに一花
(いちか)とも友達になりたいですわ」

「もちろん良いですよ!宜しく!
ミネルヴァ姫」

 まさかの展開にさくらは頭が
ついて来ておらず、ミネルヴァ姫と
お母さんが楽しそうに話をしている
姿を見て、たま~に振られる話題に
相槌するのが精一杯だった。

「あ!ドア、出口だ!ふ~埃っぽい
ところから脱出ね」

「はい、少し待って下さい。
外に人がいないか確認します」

 それから暫くしてミネルヴァ姫は
ドアを開き外に出ると、いつも訓練で
使用している武器庫、それならここは
やはり国王軍の訓練所、アルバート団長は
ここにはいないけど連絡する手段はある。

 私達は武器庫を出て兵士達が日頃から
鍛錬の為に使われている百メートル
四方の訓練所に出る。そこには
あり得ない光景が広がっていた。
赤い血が飛び散り兵士達が倒れていた。


「うぷっ、待ちくたびれたぞ!
暇なんで遊んでいたがな」
 化け物と化したペトロスは兵士の
血を飲み。光悦した顔をしている。

「血とはこれ程美味しいものなのだな、
もっと早く気がつくべきであった。
案外この姿も悪くない」

 ペトロスはこちらを舐め回すように見る。

「ん~ん、どうやら人によっても味が
違うようだ!ミネルヴァは殺せんが
勇者は殺しても問題ない小娘、
お前はむしゃぶりついてやろう」

 ぺろへろと舌を動かす姿を見て
私は鳥肌が立ち、両腕で身体を抱きしめた。

「コラ~エロジジイ、娘に手を
出したらただじゃ済まさないからね」

 お母さんは私の前に立ちペトロスを
威嚇する。

「構わんよ!お前も一緒に遊んでやろう」
 ペトロスの体は巨大化し触手のような
血の刃をいくつも出し攻撃体制に入った。



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