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第六章 ミネルヴァ姫の呪いと邪神召喚
第157話 呪いの連鎖は続く!?
しおりを挟む……「とても美味しそう……食べていい」……
この声はなんだ!どこから聴こえる。
俺は周囲の気配を探り、僅かな気配を
見つける。
「まさか!?」
手を開くと以前受けた呪印が
脈動している。
「そっちに行くね」
手に突然激痛が走り膝をつく。
「ご主人さまー」
ジャンヌがこっちに走ってくる。
「来るなー止まれ!」
俺の言葉にジャンヌは急停止する。
…………くそ~ダメだ!止められない。
手の呪印が一瞬光り………そして目の前
には一人の女性が、その姿は白い
ベール被り、真っ白なドレスを着ていた。
痛みがなくなり立ち上がる。
こいつ本当に……
「邪神 アスタローネ」
ジャンヌから聴こえた名前
……やはりこいつ邪神
俺を使ってあそこから出てきたのか!
なんてこった!
落ち込む姿を見てジャンヌが、
「ご主人!これは本体ではありません!」
「なに!?どういうことだ!」
「あそこからはそう簡単には出られ
ません!恐らくこの瘴気に誘われて
分身体を送ってきたかと思われます!」
「なるほど、流石はジャンヌ、それなら
まずは情報収集だ」
『ステータス 転記』
ぐっ、この感じは……弾かれたか?
…………………………………………………………………
『アスタローネ 分身体』 Lv:336
種族:悪魔族
年齢:0
職業:特になし
称号:邪神の分身体
∶喰らう者の分身体
∶大量虐殺者の分身体
加護∶✕✕✕✕✕
魔法:✕✕✕✕✕
HP:✕✕✕✕✕
MP∶7382500
気力∶✕✕✕✕✕
魔力∶✕✕✕✕✕
筋力:✕✕✕✕✕
耐久:✕✕✕✕✕
敏捷:✕✕✕✕✕
運 ∶0
スタミナ∶✕✕✕✕✕
技能:固有スキル ✕✕✕✕✕
∶コモンスキル ✕✕✕✕✕
……………………………………………………………………
レベルが300オーバー!?
くそ~ステータスが殆ど見えない。
つまり俺以上ってことだよな~分身体で
この強さ!本体は一体どれほど強いんだ!
「ご主人様、構えて下さい!」
「ジャンヌ!?……わるい、
ボーっとしちまった!」
筆を構え、相手の様子を伺う。
アスタローネはベールを上げると、
そこには美しい顔があった!ヒトと
それほど変わらない容姿、違うのは
肌がややピンク色に近い事と目が赤く額に
小さな角が生えている事くらい。
アストローネは少し顔を上向きに
すると少しだけ口を開け息を吸った。
「な!?こいつ亡霊を喰ってやがる」
周りに集まっている亡霊達が凄まじい
勢いでアストローネの口に吸い込まれ
ていく。それは怨霊になったソフィを
含めて……
「ウフ……美味し!あ~あ、まだ物足り
ないわね~」
ビクッと背筋に走る寒気、
こいつ俺も喰う気か!?
「お前、美味しそうね!」
「ふざけるな!お前なんかに
喰われてたまるか!」
『点撃 散らし墨』
アストローネは特に動かず、
俺の攻撃を受け止めた。
「カン、カン」硬いものに当たった
音がする。どうやらこの程度の攻撃
避けるまでもないってか、
「なら!」俺は筆を構えるが、
「ヒューン」一瞬で俺との距離を縮め、
アストローネは俺の首を掴み、
そのまま岩に叩きつける。
くっ……なんて速さと……腕力だ!
外せない……苦しい~
「シュッ」……「キーン」
「ご主人様から手を離せーアストローネ!」
ジャンヌの剣がアストローネの
顔面を斬りつける。しかし、あまりの
硬さに剣は弾かれ、アストローネの顔には
一切傷がつかなかった。
「サンキュージャンヌ、死ぬかと思った」
それでも流石に俺からは手を離した。
「これは想像以上に強い!全力で行く、
ジャンヌ」
『霊送魄現(れいそうぱくげん)』で
ジャンヌを強化、そして俺は我龍転生
(がりゅうてんせい)を発動、
龍を象った黒い鎧を着た騎士に変身する。
「一気に行くぞー
『黒曜点(こくようてん)』」
濃縮された黒き点撃が飛んでいく。
アストローネはそれを腕で受け止める。
その隙にジャンヌが一気に接近し剣を
振り下ろす。
「キーン」もう片方の腕で受け止められた。
「まだです!はぁー」
ジャンヌは剣をさらに押し込む。
……しかし
「くっ……なんて力だ!」
アストローネはびくともしない。
「あら、あなたも美味しそうね」
ジャンヌの首に手が伸びる。
「簡単にやれると思わないことです」
アストローネの手を剣で受け止め、
バク宙を数回して地面に降りる。
「予想はしていたけど強い、
正攻法じゃ負けるぞ」
「アストローネの強さは圧倒的な
パワーとスピード、そして耐久力です。
基本的にはただの殴る蹴るが必殺になる
威力がありと言うことです!分身体でした
ので、もしやと思いましたが
今の私では刃がたちません」
今の私ならか……ジャンヌの力を
もっと引き出せれば……
はぁーそんな事言っても今は仕方がない。
なんとかして意表をつくしかない。
『黒帯千手観音』
無数の墨帯が天高く伸び一斉に
アストローネに向け
飛んでいく。
アストローネはそんなもの関係ないと
言わんばかりに動こうとはしない、
実際効いているようにも見えなかった。
だが!……そんなのは関係ない!
「行けージャンヌ!」
アストローネの真上から飛来
『シャインソード』
アストローネの肩口に斬りつける。
「キーン」
剣は甲高い音を出しアストローネの
皮膚に止められた。
アストローネがジャンヌに
向かい手を伸ばす。
「もちろん同じではない!アストローネ」
ジャンヌの言葉に応えるように
現れたのは巨大な犬
『烈風爪(れっぷうそう)」
凄まじい速さで走り抜け、ジャンヌが
攻撃した腕を斬り飛ばす。
「流石は風太先輩!お見事です」
「いや、ジャンヌ、お前が先に奴が
纏っている瘴気を消し飛ばしてくれたから
楽に切れたわ!」
三メートル程の大きさの犬の正体は
風太、ジャンヌと同じ様に『霊送魄現
(れいそうぱくげん)』で強化した姿だ!
まずは一撃通った。ダメージは与えられる。
あとはそれを繰り返すだけだ。
アストローネは斬り落とされた自分の腕を
不思議そうに見て、それを拾い上げる。
「う~うーん……ペロッ……美味しい」
「エッ!?何を!」
俺はアストローネの次の行動に
狂気を感じる。
アストローネは自分の腕をバクバクと
食べ始める。それも幸せそうに味わって
……ほんの数秒で腕がなくなり
腹の中………俺達は衝撃を受けで動きを
止めていると、
「グチャ」
不快な音が聴こえる。
その音が断続的に響き、
「ウソだろ………超速再生……」
アストローネの腕は元に戻り、
腕の動きを確認している。
ペロリと口を舐め、俺達を見る。
………はぁーまた振り出しか
……いやむしろ後退したかもな。
俺はゆっくりと構え、攻め手を考える。
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