書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

銀塊 メウ

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第八章 リルとの別れ……魔王ガルドとの戦い

第206話 蒼字 VS コウリョウ師父

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 この気配、あいつが言っていた
コウリョウ師父か!
こいつは急がないとヤバい!

 俺は急ぎ向かうとさくら達が危険な
状態に、さくらが殺される!?

「我龍転生(がりゅうてんせい)
………黒曜点(こくようてん)」

 俺は強力版の点撃をコウリョウ師父に
向かってぶつけた。

「パン」………「は?」 
 俺の攻撃を裏拳で弾いた?
………いや、拡散させたのか?
どうやったかわからないが防がれたのは
間違いない。

俺はさらに追撃を試みる。

「うむ、慌てるでない。仕切り直そう」
 突き出した腕を取られると軽く投げられる。

「おわ!?」俺はぐるっと一回転して
着地する。

 俺はコウリョウ師父に向かい合う。
それからチラッとさくらを見て取り敢えず
大した怪我はしていない事が分かり安堵する。


「うむ、何者だ?お主も勇者か?」
 んー凄い威圧感だ、嘘を言えずに
跪きたくなる。
 俺はなんとか耐え答える。

「いや、俺は勇者じゃないよ!あんた
コウリョウ師父だよな!ここに居ないと
思っていたが、居るなら聞くしか
ないな……リルはどこだ!」

 俺は一瞬怒りを込めて殺気を放つ。

「ふむ……悪くない………が慣れておらんな」
 コウリョウ師父は少し笑う。

「別にそんなの良いだろが、リルは
どうしたと聞いている」

「何だお前はリルと知り合いか?
それは残念だったの~
すでにリルは連れて行った」

「どこにだ!」

「もちろん我が王のもとにだ、
リルはガルド王の娘、子が親のもとに
帰るだけだ」
「それは本人に了承を得たのか!」
「そんな必要はない。王の命とあらば
やらねばならぬ、そして王のもとに
行けば問題はなくなる」
「そうか分かった!俺はあんたを
さっさと倒してリルを助けに行く」
「良かろう!相手をするぞい小童が」

 コウリョウ師父からの威圧が高まる。

「我がユニークスキル『王道』の前に
平伏すが良いわ」

 身体が重い、ただの威圧とは違う。
何か得体のしれない効果がある。
とにかく一切油断は出来ない。

『黒帯千手観音
(くろおびせんじゅかんのん)』
 接近戦は危険、この人の身のこなしから
体術の達人に間違いない、しかも相当な
使い手だ、俺程度では軽くいな
されるな。出来るだけ近づかずに攻めてやる。

 複数の黒帯がコウリョウ師父に向かう。

「はぁ!」……「ベシッ」
 黒帯は次々と素手で弾かれ攻撃が
当たらない。

 ハッ、そんな事だろうと思った。
 俺は墨帯のいくつかをコウリョウ師父の
手前の地面にぶつける。すると、大地は
爆ぜてコウリョウ師父の視界を妨げる。

 その隙にさらに増やした墨帯で追撃、
しかし

「にゃろう~なんであれを防げるんだよ」
 コウリョウ師父は目を瞑り、何事も
なかったように俺の攻撃を防ぎ続けていた。

「なにも……目だけで物を見ていては
惑わされることがある。
感じる方法には五感のすべてを
使わねばならん。さすれば
見落とすと言うこともなかろうて」
 
 コウリョウ師父はニヤリと笑う。
こいつは俺との闘いを楽しんでいる
ようだな。良いぜ!楽しむ余裕がなくなった
顔にしてやるよ!

『黒帯変異、ブラックフィールド』
 黒帯はコウリョウ師父の周辺を取り囲み、
直径十メートルのドームを形成する。

「ほぉー果さて次は何を見せて
くれるのかな?」
 コウリョウ師父は楽しそうに呟いた。

「悪いな!そんなに楽しくないと思うぞ」
 ドームの外から俺は答え、そして放つ!
巨大な黒い龍を。

『画竜点睛……点撃』」

 蒼字(そうじ)が纏った鎧が墨帯と
なり筆に集約、濃縮された墨(魔力)が
龍となり、ドームを飲み込む
様に上空から下降、激突した。

 巨大な破壊音が響き、地面に大きな
陥没が出来た。

 俺はゆっくりと歩き地面に出来た穴を覗く。

「これで終れば良いんだかな。
早いところリルを助けに行きたいし」

 ドンっと身体にさらに負荷がかかる。

「やっぱりそう甘くはないか」
 
 ストッと穴から出来きて地面に降り立つ
コウリョウ師父、しかしその顔は先程とは
違い、鋭く突き刺さる様な殺気を放つ顔に
変わっていた。

「今のは危なかった……直撃すれば
死んでいたかもしれんな。そうこの私が死に
かけたのだ。許す理由にはいかんな!」

 ズーン、ズーン、ズーン…重い…重すぎる……
 
 俺の身体は耐えきれず両手両膝をつく。

「久しぶりに十段目よ!我が覇気に
ひれ伏せ愚民よ王の歩く道にはすべての者が
こうべを垂れ、伏せねばならん。
お前は私の前で……跪かなければ
ならないのだ!」

 コウリョウ師父は俺を踏みつける。
 竜人族の恐ろしいパワーに俺ごと
地面を割る。

「グハッ……グフッ……オハッ」
 踏みつけられたあと蹴り飛ばされ、
空中で鋭い突きを全身に喰らう。

 俺は地面に倒れまともに動けない。

 この野郎!やりやがった。体中が痛い、
的確に身体の急所を突かれたか……

「どうした小童、この程度では終わらんで
あろうな」

「ぐはっ」
 蹴り飛ばされ空中を飛ぶ。

 くそ~身体がまともに動かない。
それにこいつのユニークスキルせいで
身体がまともに動かせない。
この二重の危機にどう対処するすれば
良いんだ~

 俺は心の中で叫んだ!
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