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第八章 リルとの別れ……魔王ガルドとの戦い
第223話 迷った時には話し合い!
しおりを挟むネムードとの戦いから数日後
「何とか間に合いそうだな」
今だに本当か疑わしいあの男、リルの兄と
名乗ったアストロンとの約束、リルの救出に
協力するために俺はある物の指示に従い
向かう。
「もうそろそろ王都ドライグに近づいて
来ていますね」
チーちゃんが地図を見て教えてくれた。
だいたいあと一日くらいの距離まで
来ているそうだ。
「ん~、でも進む方向は違うみたいだな!」
俺はビー玉くらいの水晶から照射してた
矢印を見てその方角を見る。
この水晶はアストロンに渡されたもの、
リルの救出する気が本当にあるならば
これの示す場所に来いと渡されたが、
方角的には王都ドライグとは違う。
このまま真っ直ぐに進む方が早いけど、
相手は国そして魔王、なんの考えも
持たずに行くのは命取りリルも救えない。
…………でも今もリルが危険な目に
あってるかと思うと気が気じゃない。
「蒼字(そうじ)くん大丈夫かな、
その怖い顔してるけど」
さくらさんが心配そうな顔をしている。
いかんいかん心配をかけてしまった。
「おう、ちょっと考え事をしてた。
わるいわるい」
「ご主人様、私はご主人様にどこまでも
着いていきます。なんなりとご命令を」
ジャンヌまで、そうだ!俺には仲間が
いるんだ一人で悩んでたたらいけないよな。
「みんなこれからの話なんだが!……」
俺はリルの救出に行くにあたり
話し合うことに、
「先ほども言いましだがご主人様に
ついて行くだけです」
ジャンヌを自分の意志とは関係ないと
俺の意志を尊重してくれる。嬉しく
感じつつももっとジャンヌの意志を
言って欲しいと思う寂しさも感じる。
「俺も基本的にはどちらでも良いぞ!
ただ焦っては事を仕損じると言う言葉に
がある。何の作戦もなく行く事だけは
止めろ」
風太もどちらでも良いと言うが、
いつも俺にアドバイスをくれる。
このまま行くにしても、そのまま特攻を
するつもりはないが、かと言って
作戦もない。
「私はどっちでも良いよ!リルの事は
心配だけどたぶん大丈夫だよ!私はリル
救出のためにいっぱい道具を作ってる
から安心してよね」
レイチェルはリルの事を心配している。
早く行きたい気持ちはあり、仮にこのまま
行っても道具は準備しているからなんと
でもなるさ~と言わんばかりに自信満々で
教えてくれた。
「私は早くリルちゃんを助けに行き
たいです。でも魔王がいる場所に行くのが
すごく怖くて、助けたいけど逃げたいと
思う気持ちがせめぎ合っているような
複雑な感じです。たぶん私ではいい方法は
思いつきませんし
決められませんから蒼字(そうじ)さん
宜しくお願いします」
チーちゃんはこの中でもリルとの
付き合いが長いだけに心配な気持ちも
強いだろう。しかし自分の事を理解した
うえで俺の意見を尊重してくれたようだ。
チーちゃんの事も考えておかないとな。
「私はいつでも出撃出来るとお答えします」
ルビー……こいつは分からん。手伝って
くれるし決して反対もしないだろう。
どうにもルビーの感情が読めない。
そもそもリルを助けたいと思っているか
どうかも、いや、ルビーも俺達の仲間だ!
そんな事を言ったらいけないな。それに
ルビーは恐らくかなり強いから戦力と
しては助かる。流石は神のゴーレム。
「う~ん私としては戦力があるなら、
整えたほうが良いと思う……かな、でも
リルって人を早く助けたいと蒼字(そうじ)
が思ってるなら、止めはしないし協力も
するけど」
陽菜乃(ひなの)はどちらかと言うと
アストロンと合流して戦力を確保する
べきと考えているようだ、確かにその通り
と俺も思う。けど俺の方針に従う
方向で回答してくれた。
「ね~ずっと気になってたんだけど、
リルちゃんって蒼字(そうじ)くんと
どんな関係なの?」
一花(いちか)さん聞いていた内容と
関係なくね~それは一花(いちか)さんが
知りたいだけどよね~
「ん、ん~そうですね。リルは俺が
この世界に来て初めてあった女の子で
大事な仲間であり家族てすか、
あと一緒に夢を叶える約束をしたかな……」
「…………あれ?」
一花(いちか)さんが口をあんぐり
開けていた。
「えーーー蒼字(そうじ)くん、
もう一つ聞かせてくれる。その~
リルちゃんは、蒼字(そうじ)くんの
彼女なの?」
一花(いちか)さんは俺の両肩を
持って真上面から顔を近づけてくる。
やめて欲しい。これではキスをする
みたいじゃないか、ドキドキするぜ!
「いや、ちょっと顔近いですから
もう少しは、な、れ……」
俺はビクッとする。なぜなら
一花(いちか)さんの後ろに
能面のような笑顔でさくらさんが
立ちっていたからた!こわい!何故か
分からないがあの笑顔には威圧感が
乗っている。俺はこれからの発言が
命取りになるのでは
ないかと思い喉を鳴らす。
「ね~蒼字(そうじ)くん、リルさんとは
本当に恋人じゃないで良いのよね!」
さくらさん、ね!の部分が強いです!
……こわい!
「はい!間違いありません!付き合って
おりません!神様にだって誓えます!
(仮に嘘ついてもテュケなら良いと
思っているけど)」
「ふう~んそうか!早くそのリルさんに
会ってみたくなってきちゃった!早く
行こうよ!どっちでも良いからさ」
「そ、そうてすね!ウジウジ悩んでないで
行けですよね!すいません」
今のさくらさんに逆らうのは後々
宜しくないと感じた俺はウンウンと
頷いてしまった。
みんなの話を聞き結局悩むくらいなら
進むことにした俺はまずは王都ドライグに
向かう。
ちなみににチャラさんにも聞きました。
「ジャスティス」だそうです。
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