書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

銀塊 メウ

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第八章 リルとの別れ……魔王ガルドとの戦い

第229話 ライドン

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 俺達は王都ドライグを離れ近くの森で
野営をしていた。

「お兄ちゃん、これからどうするの?」
 怯え心配をした顔をしているリル、 
ここは俺が元気づけなけれはならない。

「大丈夫だ!リルお兄ちゃんがついている。
それにここには俺の知り合いの精霊が
居るからな、もしもの追手が来ても
すぐに知らせてくれるさ。だから安心しろ」
 俺は努めて笑顔で対応することにした。

 ザッザッザッ………足音が聞こえた。
 おいおい、センジー警戒しておいて
くれって言っといたのにサボり
やがったな。かなり近くまで
誰かが来てるじゃないか、

 俺は一気に戦闘態勢に切り替え、
草むらの先にいる相手に殺気を
飛ばし威圧する。

「ううおぉーーおい待て待て殺気なんて
飛ばすなよ!ションベンチビッちまう
だろ。あ~こわ!」
 草むらをかき分けて出てきたのは、

「ラ、ライドンさん!?」
「よ~アストロン、リル久しぶりだな!
ガッハハハ」

「な~にちょいと虫の知らせ
……と言うのは冗談で近くまで来ててな、
ガルド王の噂を聞いた。お前達が
こんなところに居るってことは
あながち間違っていないみたいだな。
出来れば話が聞きたい。良いか!」

「ライドンさん………もちろんです。
正直困っていました。ライドンさんの
アドバイスが欲しいです!是非とも
聞いて下さい」

「あ~任せろ!俺なりに協力させて貰う」

 それから俺はライドンさんに、
父上が豹変した事、バイオス宰相が
なにか企んでいる事、そして国の
みんなが魔王とかしたガルド王に
操られている事を話した。

「そうか…… 二人共良く頑張った!
これからさらなる苦難が待ち構えて
いるかもしれないが、お前達なら
きっとなんとか出来ると信じれる」

 ライドンさんは力強く俺達を
褒めてくれた。本当に安心する。
俺もリルも一気に気が楽になったと思う。

 ライドンさんは俺達に取って
もう一人の父親と言っても過言ではない。
俺達は約2年の間この人に育てられた。
当時俺は十四歳、リルが七才の時だ。
 父上とライドンさんは昔からの親友、
昔聞いた話では父上とライドンさんは
旅の仲間として各国に出向き冒険を
してそこで手に入れたもので商売をする。
そして手にお金でお酒や食事を食べながら
冒険の話をして楽しんだと、父上は王族で
あったのでそう長く自由な時間は
取れなかったが、今でもその思い出は
俺の宝物だと言っていた。父上はそんな
体験を俺達にもさせたいとライドンさんに
頼み、俺とリルが旅に出る事になった。
これが切っ掛けだったが、最初は旅など
不便なだけで何にも面白くなく、
俺はライドンさんによく反発して
喧嘩になった。ライドンさんは人間にも
関わらず俺を軽くあしらい、倒れた
俺をガッハハハと豪快な笑う。いつか
俺は見返してやると豪語して
そして再びガッハハハと笑われた。

 そんな旅の中で俺は多くの事を学んだ。
叱られ、泣いて、笑って、きっとただ
城にいたら感じられなかった様々な感情、
旅をする中で父上が言っていた意味を
理解した。こんな思い出をくれた
ライドンさんは俺とリルに取って父親と
同じ様な存在となったのだ。

 夜は更けリルは眠ってしまった。
 俺とライドンさんは焚き火の前で
話をする中で一つの考えに至る。

「ライドンさん………リルの事を
頼めないか……」

「………アストロン、それはどう言った
意味だ?勇気と無謀は違うと前にも
行ったが!」
 ライドンさんはギロッと鋭い目つきに
変わり拳に力が入り持っていた木の枝を
へし折る。

「分かってる!なんの考えもなくこんな事は
言わないよ。昔みたいに殴られたくない
からね」
 俺は昔の記憶を思い出し優しく笑う。

「俺はお前とリルになにかあったら
ガルドのやつに会わせる顔が無くなる。
ここは退け、いずれ勇者が現れる。
その時に……」

「その時じゃ遅いんだよ。国が滅んじゃう。
俺は王族として国民を守らないと
行けないんだ!まだ……今ならそれが
出来るかも知れない。行かせてくれ
ライドンさん」

 俺はライドンさんの目をしっかりと
見て、そして話す。決して引かず!
俺の気持ちを分かって欲しかったから。

「アストロン、無理だ!お前は
強くなった!だかお前の親父、
ガルドにはまだ及ばない」

「………やっぱり、そう思うのか、
正直良くは分からない。父上はかなりの
達人とは聞いていたけど、本気の父上の
闘いは見たことはない。だけど、俺には
ユニークスキル…… ルージュが居る。
俺の力ならやれる」

 俺はグッと拳を握りしめライドンさんに
向けて突き出す。

「やれる……本当に殺れる!のか?
……力じゃない親を殺れるのかと聞いている。

「………俺はリルのために、そして国の
すべての国民のために……そして父上の
ために殺らないといけないと
俺は思う!ライドンさん行かせてくれ!」

「ガルドだけじゃなくお前まで居なく
なったらリルはどうなるか
……考えているのか!俺ではお前達の代わり
にはなれないんだからな」

 俺はついつい笑みがこぼれた。

「ライドンさん、俺はあんただから
任せられるんだ!俺はあんたの事を
父上のように尊敬している。
だから上手くいくさ。でも確かに
俺や父上が邪魔になるかもしれない。
だから………」


「お別れだリル……良い子にしていてくれ、
いつか必ず迎えに行く…ルージュ……頼む!」

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