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第八章 リルとの別れ……魔王ガルドとの戦い
第252話 魔王ガルドとの闘い②
しおりを挟む『ヤマタノオロチ』
頭と尾が八つずつある巨大な蛇を召喚
「魔王ガルド受けて見せよ!」
八つの内の一匹が魔王ガルドに向かい
突撃する。凄まじい衝撃でぶつかるが、
魔王はそれを手で止めていた。
「まだまだ!」
魔王の両側面から巨大な蛇が追撃する。
魔王は大きく跳躍し躱すが、大蛇は下から
三匹前後左右に四匹、そして上から一匹で
逃げ場をなくす。
「面白い」
魔王は腕から黒い刀を召喚する。
『闇斬(やみぎり)』
真上の大蛇を一太刀、斬られた部位が
綺麗になくなる。それは斬られたと
言うより消えたと言うべきか。そのまま
追撃する大蛇達を斬り、そして消滅させ
ていく。
アチャ~力押しは難しいか、
ならこれでどうだ!
俺は筆を通してヤマタノオロチに
さらなる力を加え制御する。
『墨呪縛!極大黒玉』
斬り裂かれたヤマタノオロチが
形態変化し魔王の周辺を渦巻くように
取り囲む。
「はぁーー」
筆を魔王に向けて、さらに力を込める。
ヤマタノオロチは完全に墨の渦に変わり
魔王を覆い潰していく!
巨大な黒い玉が完成!
「このまま出してやらん!」
筆を使い空中に魔言を書く。
意味は永遠の牢獄、そして永遠の闇。
魔言は黒い玉に流れ、その協力なく
呪いを行使、黒い玉はふた周り小さくなり
動きが落ち着く。
呪いの類はあまり使いたくはなかった
けど、その効果は絶対、今回のような
多くのスキルを持つ、相手に効果が
あるか不安たったが、やってしまえば
意外と呆気なかった。
「終わったにしてくれよ……」
俺は願いつつ黒い玉を見る。
特に何の反応もない。これで終わりで
良さそうだな。ふ~助かった。
俺がホッと一息したところで声を
かけられる。
「ご主人様申し訳ありません、
相手の攻撃に耐えることが出来ません
でした。いかような罰でも
お受けします!どうかお許し下さい」
「ジャンヌさんそう言うのもう良いんで、
次は期待してるから宜しく頼むわ!」
俺はジャンヌを責めるつもりは
ないので、軽く流す。
どうやらルビーが全員を起こして
くれたみたいだ。みんなふらつきながらも
起き上がっていた。
「ごめ~ん蒼字(そうじ)、幻術対策は
全然してなかったわ!思いきりやられ
ちゃった。魔王ってどこ行ったの?」
陽菜乃(ひなの)は周りを見て、
目の前の黒い玉に目を向ける。
「あの中だ!魔王は一時的に封印して
いる。もしかしたら出てこないか
ヒヤヒヤしているんだが今のところ
は問題なさそうだな」
「そっか、もっと魔王の闘い
見たかったな~」
「はぁーまったく呑気なことを
言いやがる。こっちは苦労したんだ
からな」
「ハハハ、そうだねごめん」
あれ?陽菜乃(ひなの)が来たのに、
さくらが来ないけど………どこに………
なんかあそこだけどんよりしてるけど。
さくらと一花(いちか)さんは
起きてはいた。だけど正座をして両手を
床につき、どんよりとした
空気をかもし出し落ち込んでいる。
「二人共……どうしたの?……もしかして
まだ幻術にかかっているのかな~……」
やんわりと俺は声をかける。
「違いよ!大丈夫だから」
いや、大丈夫に見えないから。
「私やっと蒼字(そうじ)くんの役に
立てると思ったのに、大事なところで
なんの役にも立てなかった」
あ~それでか、俺は全然気にしては
ないんだけど。
「私もさくらの役に立てなかったよ~
蒼字(そうじ)くん慰めて~」
一花(いちか)さんのこう言った
行動には毎度悩まされる。これは本当に
落ち込んでいるのか?それともからかって
いるのか?そして毎度分からない
から受け入れてしまう。
「よ~しよしよし」
一花(いちか)さんの頭を撫でる。
一花(いちか)さんの豊満な胸が
お腹に当たる。なんて柔らかく弾力の
あることか、同級生の母親に欲情するとか
ありえないから、そう思いつつも
魅力的な女性には変わらないので、
俺の顔が自然と緩んてしまう。
「あれれ~蒼字(そうじ)くんニヤニヤ
してな~い」
ギクッ……いかん顔が我慢出来て
なかったか!
「そんなことないですよ!
一花(いちか)さんはもう大丈夫そう
ですね。離れて下さい」
「えーそんなことないよ!もっと
ギュとして、でもさくらの方が大丈夫
じゃないから、ギューっと
抱きしめてあげてぇ!」
俺はさくらの方を見ると、ものすごい
速さで首を振って拒否された。そこまで
嫌がらなくても~
「も~うダメね!これは後で指導よ!
さくら」
なぜか一花(いちか)さんが腕を
組んで怒っている。
チーちゃんはまだ幻術の影響を
受けているのかルビーに介護をされ
動けない。今はゆっくりと休ませないと。
「あとはレイチェルはだけど」
レイチェルは少し離れたところで
ブツブツと言っている。あいつも
大丈夫か?
「おーいレイチェル頭大丈夫か~」
「ムッ蒼字(そうじ)、言葉足らず
じゃないの!私のことをもっと心配
するべきだと思うよ!」
「いや~だって下らないことやって
そうだったし」
「酷いよ!私は真剣に考えていたんだよ!」
「そっか~ちなみにどんなことを考えて
いてのかな~」
「魔王の幻術について、その効力、
内容、持続時間途中でルビーが起こすから
最後まで検証出来なかったよ~」
「やっぱり下らないじゃないのよ!アホ!」
レイチェルの頭をスパッと叩く。
「いた~い……なんで叩くのさ!」
「わざと幻術にかかってるんじゃねぇ~よ」
「だってぇ~魔王に攻撃されるなんて
滅多にないことなんだよ!」
「そうだよ!滅多にないし、頻繁にあったら
困るんだよ!」
俺はレイチェルのぶっ飛び具合に
頭を抱える。
「はぁ~しんどいけど終わった~」
なんやかんやでみんなの無事を確認
できたことにホッとした。
それなりに消耗はしたけど余力はある。
俺は黒い玉を見つめる。
不吉……魔王はまだ倒されてはいない。
封印はしたけどこのままさらに
強い呪いで殺してしまった方が良いのでは
ないかと考える。
見つめる先に人影が見えた。黒い玉の上に
乗っている。一体何者だ!?
「みんな、誰か上に居る!警戒しろ」
俺の声を聞いたみんなは一気に警戒心を
最大に高め周辺を確認する。
そして全員がその人物に気がつき、
そしてジャンヌが苦々しい顔で、その人物を
見ていた。
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