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第2話 新しい家族
しおりを挟む「はぁーーーふぅーーー」
覚悟を決めろ!プラスドライバーの使い方は分かった。上手くやれば逃げれる。あとはどう当てるかが勝負!
「ノルン下がってろ。俺がやる!」
「何言ってるのよバカ、あんたはまともに動けないのよ」
「それでも、やらないといけないんだ!」
俺の言葉にノルンはすごく驚いている。しかし今はそんな事はどうでも良い。俺は自ら盗賊がいる方へと歩み寄る。
「ほぉーいい度胸だ!お前ら下がってろタイマンだ!」
盗賊のお頭がゆっくりと近づいてくる。手には剣、プラスドライバーとは明らかにリーチが違う。このままだと奇跡でも起きない限りと当たらない。しかし無情にも、何の策も思いつかず目の前まで接近されてしまった。
「くそ~やるしかない。ビスセット」
俺はやけくそになりながら唱えると、ドライバーの先端にビスがセットされる。
「オーリャー」俺はドライバーを突き出す。
「はあっ、そんな動きで俺に当てられると思ったのか~………おっ!?」
余裕を持って俺の攻撃を躱し、剣を振り上げた盗賊のお頭はなぜか突然体勢を崩す。
「チャンス!」俺は盗賊のお頭の剣を持っている腕にビスを突き刺す。
「いてぇな!何しやがる!」
激昂する盗賊のお頭、再び剣を動かそうとした時、
「止まれーー」俺はドライバーを右に回してビスを止めた。
「なんだ!……腕が動かん!?なんだこれはー」
盗賊のお頭は腕が空中に縫い付けられたように全く動かす事が出来ずにテンパってジタバタしている。
「はぁーはぁーはぁー、そのままじっとしてろ」
俺は盗賊のお頭をそのままにして、痛む足を無理矢理動かしノルンと一緒に走って逃げる。盗賊達はお頭を助けようとしているのか追いかけては来なかった。
命からがら村まで逃げ、俺達を見た村人がすぐに異変に気づき助けに来たところで、安心してしまったのか、俺は一気に気が遠くなり目の前が真っ暗になった。
…………………▽
「うっ……うー」
あれ?……ここはどこだ……なんだが懐かしい気がするけど……
目が覚めると身体中が痛くて動かせない。感覚でベットに寝ているのは分かるけど、
「ん?……お!起きたかタクト」
「あ!父さん」
自分の口から自然とその言葉が出てきた。
そこには椅子に座り本を読んでいる優しそうな顔をした細身の男が居た。今言った通りこの人が俺のこの世界での父親になる。さっき前世の記憶が戻ったばかりだから違和感がハンパじゃない。だけど俺の次の人生だ慣れていかないといけないな。
「父さん、オレ……」
「あ~無理して言わなくていいぞ!ノルンお嬢様から話は聞いているからな。大体わかってる。フッフ……タクト良く頑張ったな!」
この声すごく温かい気持ちになる。父さんはいつも
そう言って頭を撫でて褒めてくれる。
「あ!そうだ!母さんがすごく心配していたからすぐに顔を見せた方がいいかもな」
「え、母さん!今どこにいるの?」
「そこだそこ!」
父さんが指を差したのは俺の足元、なんとか首を動かし見てみると母さんがスヤスヤと寝ている。
「母さんはお前が大怪我して帰って来たから大騒ぎだ!さっきまではお前に付きっきりで看病していたんだがな、神父さまが来て治療をしてもらったら安心したのか寝てしまったよ」
「………え!?と、父さん!?神父さまが来て治療したの~お金はどうしたの!うちにそんなお金はないよ!」
まだ頭が混乱しているからはっきりとは分からないけど神父さまに回復魔法なんてかけてもらったら、数ヶ月分の給与が吹っ飛んじゃうよ。
「アッハハ、心配無用だよ!治療費はバロン様が払ってくれたよ。神父さまもお金の事はいいと言ってくれたけどバロン様が払わせて欲しいと、言い合いになってしまって最後には貴族パワーだね!神父さまを黙らせたよ。久しぶりに笑ったね」
父さんは爽やかに笑う。バロンさまと神父さまは父さんとは昔からの幼馴染、そのやり取りを思い出してまた笑ってしまったようだ。
「ん!……ん~ん?あータクちゃん!?」
父さんの笑い声で目が覚めたみたい。ゆっくりと頭をあげて、少しぼーっとしてから俺の顔を見てすぐに認識出来なかったのか固まり、俺が目を覚ましたことに気がつくと抱きしめられた。
母さんは興奮して俺が怪我をしているのを忘れている。めちゃくちゃ痛い!しかし心配させてしまった手前振りほどくわけにもいかずガマンガマン(泣)
それから母さんが落ち着くまで待っていると、「ク~」突然俺のお腹がなりハッとなる。その姿を見た母さんは笑って台所に向かった。作ってくれたのはお粥みたいにした消化の良いスープ、身体がまともに動かないから食べさせて貰った。恥ずかしかったけど、とても温かい気持ちになり平穏な一時を過ごした。
はぁーなんともむず痒い気持ちではあるけれど、前世の時は仕事尽くめで、こんなにゆっくりすることはなかった。それに父さんと母さん、なんて温かい人達だ。家族、これこそが幸せな家族と言うものなんだ!
別に前世の今の家族が特段冷たい人達というわけではないが、ここ最近の生活で疲弊していた俺の心には染み渡る。本当に泣きそう……
「さ~ご飯も食べたし早く寝たほうが良いわ!でもその前に身体を拭きましょ。汗をかいて気持ち悪いものね」
お母さんは桶にお湯を入れて布を濡らし拭いてくれた。まともに動く事が出来ず。服を脱がしてもらう。顔、背中、腕、胸、お腹としっかり丁寧に拭いてくれる。
めちゃくちゃ気持ちいい!!
しかし改めて考えて見ると母さんはほぼ前世の俺と同年代のはず、しかも童顔ですごくかわいい、二十代前半で全然通る。しかも……デカい、デブではない!ちゃんとくびれて大きな胸なのだ!冷静になって母さんを見た結果なぜか緊張して来た。
「タクちゃんきれいになったよ!次は下を拭くね!」
「した………!?ちょっとかあさんーー」
俺は慌てて見ると母さんがズボンに手をかけている。
「なぁに~タクちゃん?」
「母さんもう良いからさ、ありがとう」
俺はニコッと笑い感謝する。
「ダメよ!タクちゃん、男の子もキレイにしないとダメなの特にここはキレイにしないと女の子にモテないわよ!」
母さん何言ってるんだよ!意味分かんないよ!
はっ!そう言えば母さんは天然だった!
母さんは俺の言う事を聞こうとはしない。グイグイとズボンが下げられていく。くそ~痛くてちからが~
「かあさん!ダメ、ダメだから~」
無情にもズボンとパンツが剥ぎ取られた。
「まぁ!?母さん嬉しいは成長したわね~」
どこ見て言ってるんだよ!恥ずかしい~
「じゃ~、拭き拭ききれいにするわね!」
ちょっ!待って、刺激しないでーーあ!あ!あ~
それから母さんは丁寧に拭いてくれた。
「あなた!ムスコがすごく大きくなったわ」
「母さん、ムスコをイジるのはそのくらいにしないと、タクトが泣くよ」
父さんありがとう……でも、もっと早く言って!
俺はシクシクと泣いた。
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