異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

文字の大きさ
31 / 359

第30話 俺はMじゃね〜ノーマルだ!ブタ野郎!

しおりを挟む

 事件はパトリアさんの自首により解決へと進んだ。パトリアさんを知る者は誰しもが驚き、そして信じることが出来なかったと聞く。
 今もまだパトリアさんの取り調べは行われている。なぜなら現状証拠らしい証拠が見つかっておらず彼女の証言のみ、恐らく調査にはしばらく時間がかかると思われる。
 

「信じられないわ!犯人はきっと他にいるはずよ!さ~探しに行くわよ~」

「ノルン~もう勘弁して~ちょっとは休もうよ~」
 
 パトリアさんが自首をした日からノルンと俺は幻の真犯人を探している。
 ノルンもまたパトリアさんが犯人ではないと思っている一人だから。

 ま~気持ちはよく分かる。ノルンもまた俺と一緒でパトリアさんにはお世話になっていた。信じられないのも無理はない。しかしながら、俺は真実を知っているゆえに、この調査がどれだけ無意味かを分かっている。いない犯人を探しても見つかるわけないじゃ~ん!最初は少し付き合って探せば満足すると思ったが、もうかれこれ1週間、もうそろそろ諦めて欲しい。

………………▽
◆バロン男爵の視点

 ここは町の警備塔の取調室

「この度は本当に申し訳ございませんでした」
 深々と頭を下げるパトリア

「あ~君が言っていることが真実であれば、大変な事をしたことになる。それは君が一番よく分かっているようだね」
 
「バロン様、私がやったのです。悪魔の契約し、そしてワタシは…ワタシは…」
 パトリアは涙を流し後悔に苛まれていた。

「もう良いよ!パトリアさん、君が嘘を言っているとは思ってはいないよ。とは言えそんな事をする人とも信じがたいがね。ま~それについてはしっかりと調べるつもりだ。それでだ、私が君には聞きたいことは別にある。君はどこで悪魔と接触したのかね」
 
 これこそが最も早く対処しなければならない事、恐らくそこには奴が、死の商人がいるはず。


 私はその話を詳しく聞こうとした時、
 バンっと突然ドアが開く。

「パロン様大変で御座います!緊急でお話したいことが」
 慌てて入ってきたのは、この町の警備隊長。

「どうしたんだ、そんなに慌てて今大事な話をしているのだがな~」
 敢えて威圧的に返事をする。
 本当はこんな言い方はしたくないが立場的に注意するべき事はしないといけない。

「はぁ!はい~すいません、バロン様~」
 顔を真っ青にして頭を下げる警備隊長。
 おっと、ちょっと効きすぎたかな。

「それで何のようですか?出来れば手短にお願いします」

「はい!『ドラゴンバスター』がこの町に来られております」

「なに!?」
 私は驚き椅子を倒して立ち上がる。
 
 なんでこう忙しい時に面倒事が増えるのだ!
 私は警備隊長に案内するよう命令し、その男の下へと向かう。

………………▽

◆タクトの視点

 俺はノルンと今日予定していた事件現場巡りを終えて魔導ショップに立ち寄っていた。

「ブヒ!ブヒ!ブッヒ~」
「ブヒブヒ、ブヒブヒ煩いのよ!女王様とお呼び!」
「ブッヒ~ン」

 店に入ると半裸の男がボンテージ姿の女性に踏まれムチでしばかれている。

 俺は一度見ているから耐性が出来てるけど、ノルンはそうはいかない。

 顔をやや赤くして呆然と立ち尽くしている。

「あら?お客さん……」
 ハイヒールをグリグリと男の腹に喰い込ませながら、こちらに気がついたようだ。

「どうも、お取り込み中なら帰りますね~」
 なんとも見てはいけない環境に早く出ていきたい。

「おう!坊主お金を取りに来たのか、準備は
出来てるぜ!来いよ!」

 半裸でムチの跡だらけの亭主は普通に戻った。

「なに偉そうに言ってるのよ!えい!」
「ブヒー!?」

 いや、やっぱりブタだった。

「あの~それって楽しそうですね!」

 え!?ノルンなに言ってるの!

 ノルンはまだ顔を赤くして、ボンテージ姿の奥さんにわけの分からないことを言っている。どうした~血迷ったかノルン~

「あら~これの良さが分かるの!あなた良いわね~見どころあるわよ!特にその鋭い目、間違いなくSだわ!」

「S?……私はSなんですか?」
 アカーン!ノルンに変なことを教えるな!変態夫婦、ここはノルンの教育に良くない!さっさとお金を貰って帰ろう。
 
「おじさん!お金早く頂戴!」
 俺は少し早口で言う。

「ま~待てって、そんな慌てることないだろ!」
 おっさんは分かってない!こっちはノルンが変なことに目覚めないか不安なんだよ!だいたいお客の前だぞ!服を着てから言え!

「ほらよ!20万ウェンだ!」
「ありがとうおじさん」

「よ~し、大金が入ったな!せっかくだから
なんか買ってけ坊主」

「えーでもこれは食費に当てる予定なんで……」
 とは言え、実はこの店の商品は気になっていた。よくゲームでありそうなアイテムがゴロゴロと置いてある。ワクワクが止まらないぜ!

 それからほんの少しの時間、店の商品を見て、ポーションを3本、毒消し草3個、聖水3本、そして最後にラッキーサイコロと言う商品を買った。話によりとこのラッキーサイコロは運を一時的にアップさせる事が出来る。特殊な魔道具らしい。すごいがこれが特別高くて、結構お金を使ってしまった。

「このラッキーサイコロ使いてー、でも意味ないところで使ってもしょうがないか、しばらくは持ってよ~っと、さてと、ノルンはどこだ?」

 俺は店の中をウロウロと探すが居ない。そこまで広い店じゃないし、外に出たのか?

「そう!良いわよ。その調子!やっぱりセンスがあるわ~」
「エイ!ヤー!ブタヤロー」

 え!?………なんでこうなった。
 ノルンが蝶の仮面を着けてムチを振る練習をしている。そしてその横でボンテージ姿の奥さんが熱く指導していた。

「ノ、ノルンさん何をしているんですか?」
 恐る恐る聞いてみる。

 すると二人はこちらを見て、

「あら…ブタが一匹紛れ込んでいるわ!」
 奥さんが俺の方向を見て何やらおかしなことを言う。俺の後ろにおじさんが居たかな?

「ほんと~とっても叩きがいがありそう」
 ノルンの目が据わっている。
 俺の方を見てペロリと下唇を舐める。
 
 なんかゾクゾクする。

「さ~ワタシが今からみっちり調教してあげるわ~」
 パンパンと俺の足元にムチを叩きつける。
 ヒィ~と声を上げる俺。

「ヒィ~じゃないでしょ!人の言葉を喋るな!
このブタ野郎~」

「ブ!ブヒー」
 俺は情けなくブヒーブヒーと鳴くのだ!

 それからノルンは奥さんに褒められまくり、俺はおっさんに「恥じらいが出ている。まだまだ俺には遠く及ばない」と言われた。
 
 うっさい!俺はMじゃね~ノーマルだ!ブタ野郎!

……………▽

「フン~フン~フン~……今日は何にしようかな~タクちゃんには「美味しかったよ!お母さん」って今日も言って貰うんだ~…よ~し新メニューの開発ね!頑張るわよ~!」
 
 商店街で一人の奥さんが嬉しいそうに元気に笑顔で歩いていた。そんな姿を見るのは、この町では日常の出来事、周りの人に声をかけられ、明るく挨拶する姿は周りを明るくさせる。

 そんな微笑ましい光景の後ろに、邪悪な視線を向けている大男が居た。

「あの女……美味そうだな~………」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件

さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ! 食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。 侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。 「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」 気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。 いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。 料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

処理中です...