異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

文字の大きさ
34 / 359

第33話 ドラゴンバスターの二つ名を持つ凄腕冒険者

しおりを挟む

 大男は俺に殴られたが倒れず、怒りがこもった目をこちらに向ける。

「はぁ!大した速さだが!軽いね!オラァ!」
 大男は大剣を横に振り、それを空間障壁で防ぐ。

 どうも俺の筋力だとこの速さが加わっても、大男には大して効かない。かと言って、ニッパーやハンマーでやったら威力が高過ぎて殺してしまう。

 正直死ね!って思うところはあるけど、出来れば殺しはしたくはない。

「おら~余所見すんな!」
 大男はその体格からは想像出来ないほど速く、そして荒々しくあるが鋭い剣捌きで斬りかかって来る。

 俺はそれを空間障壁で防ぎつつも、どうするかを考える。ヘルメットの効果により加速状態の俺は通常の60倍で動ける。ある意味では周りがスローに見え考える時間もたっぷり、なんとしても隙を見つけるぞ!

 と!思ったのだが、そこまで簡単な相手ではなかったようで、俺のステータスを遥かに上回る相手、速さでは俺が上回るが、思っていたより躱すのに力を使う。連続で攻撃されれば考える余裕がそれ程ない。

「はぁーどうしたものか………」
 やや手詰めり感を感じていたその時、大男が動きを止める。

「なんてクソガキだ!まさかこの俺様の速さについてくれるとはな………仕方ね~本気でやってやる!」

 本気!?………俺はゴクッと喉を鳴らす。

「お前は俺様のことを知らないようだが、俺様はドラゴンバスターの二つ名を持つ凄腕冒険者、そしてこの大剣ギガントバスターは火竜の牙を軸に魔法金属ミスリルと加工し、さらに付与魔法で破壊力を強化!どんなドラゴンでも一刀両断にする。その剣技、貴様にもくれてやろう!」

「うおーー!!」
 大男のオーラが膨れ上がり、その威圧で肌がチリチリとしびれる。

「跡形も無く消えろ!『ギガントクラッシュ』」
 大男は大きく跳躍し、オーラを大剣に纏わせ、俺に向かって振り下ろす。

 どうする。速さ的には躱せるけど、この威力は躱すともしかしたら、後ろに居るお母さんとノルンが危険かも知れない。

 俺が迷っている間にも剣は振り下ろされていた。

 あ~もう仕方な~い!
 俺は受け止める体勢を取る。

 両腕を大男に向けて出し、空間障壁を展開!

「止まれーー」
 俺の気合が入った雄叫びも虚しく……………
 あっさりと防いだ。……あっさりと!?

 「カーン」と軽くぶつかった音で弾かれた大男はそのままショックでアゴが外れそうな顔で固まる。

「あ!チャンス、えい!ビスロック」
 俺は大男の手をビスで空間固定をする。

 あれ?俺は手しか固定してないよな~
 大男はまったく動かない。

「おーい!起きろ~目を開けて寝るな~」
 あまりにも反応がないので、顔の前に手を構え、バンっと手を叩く!

「わ!?……はぁ!?俺様はどうした?」
 あちこち視線を向け、最後に俺の顔を見て……

「ありえん!ありえんぞ!俺様の必殺技が止められるなど、絶対にあり得んのだ!」
 大男は混乱して叫び続けている。
 正直そんな事は知らん!煩いから黙って欲しい。

「知らないが、お前にはしっかりと反省して貰うからな」
 
「は、反省だと?クソガキが調子に乗りやがってーお前はズタボロに……いや、そうだな~お前の前であの女を犯してやる!ヒーヒー言わせて、お前は助けることが出来ず無力感に苛まれるのだ!」
 邪悪な顔で面白そうに最低なことをくちばし続ける。この男はまるで反省するつもりはないようだな。
それならしっかりと反省出来るようにしてやる。

「な~あんた、この大剣はすごい力を持った名剣であんたにとっては大切な物なんだよな?」

「そう、この剣はどんな物も斬り裂く名剣よ!だからあり得んと言っている!お前がさっきの攻撃を……………」
 
 大男はこの大剣とさっきの必殺技がどれほどの優れていているのかをコンコンと喋り続けている。間違いなくこいつにとってこの大剣はこだわりがあり大切にしているのが分かった。

「おーいカンナ~ニッパーくれ~」
「はいな~ニッパーやで~」
 ツールボックスからポーンとニッパーが飛んで来たので手でキャッチする。

「あぁ!?なんだそれは、そんな小さな刃物で俺様とやろうと言うのか!笑える!やれるものならやって…………」

 あまりにも煩いのでさっさと実行。
 
 チョキン……カランコロン………

 ニッパーは何の抵抗もなく。大剣(名剣)を根本から切り落とした。

 大男は目ん玉が飛び出るほど目を見開き、大剣を見つめ。アワアワと何か言おうとして言えないほど動揺していた。

「これで少しは反省したか?お前は母さんに酷いことをしたんだ!それ相応の罰として。その大剣は破壊させてもらった!まだやるって言うなら、今度はその剣みたいにお前の腕を切り落とす!」

「なんて、なんてことをしやがった。これがどれだけ凄い物か、お前本当に分かってるのか!おい!」
 大男は身体を震わせながら涙を流している。

 なんかまだイマイチ反省しているようには見えないな~

「分かっているさ。さっきあんたが散々説明してくれたし、それに見れば分かる。今まで見た剣でそんなに威圧を感じる剣は見たことがないからな」

「う、う、うぐーーならば貴様がやった事は万死に値する!死ね死ね死ね!」
 大男は俺を殴ろうと固定していない腕を振り殴りかかって来た。だが動けない状態での攻撃なんて当たるわけがない。

 俺はヒョイッと躱し、ため息をつく。

「全然反省してないなあんた」
「反省だとー俺様は貴族だぞ!貴様ら平民とは生きている価値が違うんだよ。お前やあの女に何をしようとも俺の勝手、平民は平民らしく俺様の言うことを聞け!」
 
 ダメだこりゃ、う~んどうすっかな~、このまま放置は出来ない。後で仕返しに来そうだし、ここはあれを試してみるか。

「カンナ~今度はライトくれ~」
「はいな~ライトやで~」

 ツールボックスからポーンとライトが飛んで来たので手でキャッチする。

 あんまり気が進まなかったけど、ここまでクソ野郎だとどうでも良くなるな。さて上手くいくかな?


…………………………………………
名称∶ライト
分類∶照明器具
属性∶空間 光 闇
効果∶☓☓☓☓☓
性能∶照らされた空間に対し、
   光と闇、善と悪を分離、
   または消滅が可能。
   (取り扱い注意)
…………………………………………
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件

さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ! 食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。 侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。 「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」 気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。 いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。 料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

処理中です...