異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

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第101話 俺の平穏な生活を邪魔しやがって絶対に 許さない

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「驚いた様ですね。バロンを焼きノルンを攫った者達を手助けしたのが勇者イグニスです。彼らとどの様な関係かは分かりませんが、ノルンを救うには勇者イグニスを相手に戦い勝利しなければなりません。これがどれほど難しいことかはお分かりですね」

 イグニスさんが……俺は何が起きたか知らな過ぎる。

「スカーレット様一体何があったのですか?教えてください」

「ノルンを救いたいのであれば、やはりあなたは知らなければなりません。ここで何があったのか、そしてなぜノルンが攫われたのかを、お話します。始まりはバロンがシャックス侯爵から呼び出しをされたことから始まりました。呼び出された理由はノルンをシャンクス侯爵の子息ジャックの嫁に欲しいと言ってきたことです。それをバロンは断った。それがきっかけです。シャンクス侯爵はこの町に兵を向けた。この町の防衛ではとても相手に出来ない規模だったわ。でもバロンは戦った。バロンの腕であればその辺の兵士では相手にはならない。だからあの男が対峙した時、バロンも信じられなかったでしょうね。勇者イグニス、彼はバロンの昔からの馴染みだったから、バロンも困惑の中での戦闘になったわ。戦闘は熾烈な争いとなりバロンは敗れた。バロンの腕をもってもしても勇者イグニスを相手にするのは難しかったってことかしら、それとも情がよぎったのかもしれないわね。バロンは意外と甘いところがあるから、それはいいとして。話に戻るけど町は焼かれノルンは恐らくシャンクス侯爵の屋敷に連れていかれたと思うわ」

 俺は暫く無言で考えていた。
 イグニスさん、ノルン、バロン様、そして町のみんな、俺が何をするべきか、頭の中でぐるぐると感情と思考が回る。

「俺の平穏な生活を邪魔しやがって絶対に許さないからな」
 
 やる事は決まった。早いところ行かないとな。

「スカーレット様、ボクは行きます。ノルンを助けに……」

「分かりました。ノルンのことはお願いしますね。あとでミルキーさんに殺されそうですが、そのくらいは覚悟しないといけませんね」

 スカーレット様にそんなことを言わせる俺の母さんって何者なんだろう?疑問は残るけど、それはまたの時に考えよう。
 
 俺は一度神父さまの下へと一度戻る。

 戻るとそこにはバロン様を治療している神父さまと手伝いをしているアポロンが居た。

「アポロン、バロン様の容態はどうなんだ?」
 
「タクト戻ったか……良くわない。火傷も酷いが傷が深すぎる。親父の回復魔法を休みながらかけてるけど、これじゃ~バロン様の体力が持たない」
 悔しそうな顔をするアポロン、自分が回復魔法が使えないことを悔やんでいるんだろう。

「そうか、アポロン気にしすぎるなよ。アポロンが手伝ってくれているだけでも神父さまは助かっているよ」

 俺は優しく声をかけボンッと肩を叩くとアポロンは驚いていた。

「さてと、神父さまお疲れのところすいません。少し宜しいですか?」

 俺は神父さまに声をかけて振り返った姿は先程より更に調子が悪そうですだ。これはもう限界だな。早く休んで頂かないといけない。

「おぉ……タクトくんか、すまない今はバロンの治療に専念させてくれないか!」

「もう神父さま無理し過ぎですよ!大丈夫です!ボクに任せて下さい!これを使えばきっと治ります」

 俺は以前ジャクソン村の石化事件で使用した薬のあまりを渡す。あとで知ったけどこの薬、石化以外にも効果があり怪我の回復も出来るそうだ。イリスの話だとわざわざ石化に効く薬を作らないで何でも効く薬を作った方が役に立つでしょ!とのことだ。

「おぉ!この薬はイリス様の、タクトくん助かる。ありがたくバロンに使わせてもらうよ」

 神父さまは急ぎバロン様に飲ませていた。
 
 それとあとは他の怪我人だな。
 
「アポロン、お願いがあるんだ。これを使って怪我人の治療をお願いしたい」

「あっあ~なんだよこれは?」

「これは絆創膏(ばんそうこう)って言うんだ。たくさん準備してある。これを傷口に貼って、ちょっと小さいから大きな傷口には何枚か被せて覆えば大丈夫だから、それとジェーさんの腕があるならくっつけてから傷口に貼り付ければ多分治るから試してみてよ!」

「おい!タクトそんなの無理だろ。それにそんなことが出来たら、これは相当貴重な物ってことに……」

「気にしないでくれ、アポロン頼んだよ!俺は行かないといけないから」

「お前まさか!?………分かった!こっちは俺に任せろ!お前はお前のやるべきことをやれ!」

「おう!アポロン頼んだ~」
 俺はアポロンと別れノルンを追う。


………………▽

 ノルン無事でいろよ!
 
 …………それにしても

「先生、ニキ、二人共ついて来てるけど、良いのか?今回は貴族を相手にするうえにイグニスさんが居る。かなり危険な旅になる。無理してついて来なくてもいいよ」

 俺の並走する二人、特に町では何も言わなかったけど着いて来てくれていた。でも今回の危なさは今までの比ではない。しっかりと聞いておかないとダメだよな。

「タクトよ!我はお前を弟子に何故したか伝えておらんかったな。お前は我の地の精霊術の後継者とするためなのじゃ、こんなところで死ぬことは許さんのじゃ、だから仕方ないから手伝ってやるのじゃ」

「へぇーそうなんですね。ありがとうございます。先生、でももう少し素直に言っても良いんですけど」

 まったくローム先生は恥ずかしがり屋だな~。心配だから助けるって言えない人なんだよ。それに比べて、

「ん?タクト困ってるのだ!友達が困っているなら助けるのだ!」

 ニキは素直で優しいな~、こう言うところは見習ってほしい。な~んてね!

「二人共ありがとう、ボク一人だと心細かったけど、二人がついて居てくれれば百人力だ!絶対にノルンを助けよう!」 

 俺は地の精霊の力を借りて地面を動かし急ぎノルンを追った。
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