異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

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第132話 冒険者ギルド

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 俺達はジェーさんについて行くように、冒険者ギルドの扉を開く。
 入るとそこには大勢の冒険者が酒と食事をして騒いでいた。表情は色々、嬉しそうな人、悲しそうな人、怒っている人、ここには喜怒哀楽、感情の全てがあるような生きてるって感じのする場所だった。

「どうも、あんたらは初めてかな」
 扉を開いてすぐの場所に俺とそれ程変わらない歳の少年が立っていた。

「うん、そうだよ。冒険者登録しょうかと思って来たんだ」

「おい、マジかよ!まさか冒険者登録もしていない初心者がデスガーデンに挑むつもりか?」

「え!?ダメなの?」

「タクトちゃん違うわよ!彼が言いたいのはまだ冒険者でもないのにここのダンジョンに挑むのは非常識って言ってるのよ」

「それはここのダンジョンが特別危険ってことですか?」

「そうよ!ここは数あるダンジョンでも危険度の高い場所よ。一応上層ならそれなりの冒険者ならやっていけるけど、下層でやっていけるのは僅かな冒険者達だけだわ」

「そう言うことですか、なるほど、でもそれなら俺達って登録したとしても入れないんじゃ」

「そうね!入るための最低ランクってものは存在するわよ!でも問題ないは私が居るから、冒険者ランクB以上はランク外や冒険者でなくても付き添うをつけることが出来るのよ!」

「ジェーさんそれすごく助かりますよ!これで俺達も入れますよ!流石はドラゴンバスターですね」

「ひぃー」
 突然少年は叫びなから走って逃げてしまった。
 
 なんだ?どうした少年よ……

「タクトくん、気にしなくて良いわよ!ワタシここで大分おいたしちゃったから
怖がられてるのよ」

 ジェーさんは少し悲しそうな顔になり、そのまま受付の方へと歩いて行く。

「ここよ!冒険者登録を済ましていらっしゃい。ワタシはちょっと情報収集してくるから」
 ジェーはそのままどこかへ行ってしまった。

「それじゃ~タクト行こ行こ~」
 
「ちょ待てノルン慌てるな!」
 俺はノルンに引っ張られ受付に連れて行かれた。

「すいません!冒険者登録したいです!」
 
「あら、可愛いお嬢さん、ここがどこかは分かっているのかしら?」

「え?分かってますけど、何か変なことを言いました」

「浮かれ過ぎよ。そんなんじゃすぐに死ぬわよ。出直してらっしゃい」

「なによ!そんなの分かんないでしょ!」
 ノルンは受付嬢を睨みつける。やめて欲しい。無用なトラブルだ。

「あの~すいません、彼女昔から冒険者になることが夢で、どうしても嬉しくて我慢出来ないんですよ」

 俺が話しかけると受付嬢の目つきが変わる。

「あら、こっちには私好みの可愛い子がいるじゃない。あなたも冒険者登録かしら」

「いえ、冒険者登録は彼女だけです」
 アポロンはすでに冒険者登録を済ましてるし、カンナに関しては俺のスキルだし、ニキは犬、あとは問題はないだろう。

「ねぇーなんでタクトは冒険者登録しないのよ!昔から言ってるでしょ。タクトは私とパーティーを組んで冒険をするの」

「分かってるよ!すでに耳タコレベルなんだから、でも今はやめた方が良い、ボクは追われている立場なんだから」

 ん~!とノルンは不満顔だけどこれは我慢してもらうしかない。

 それからノルンは何事もなく冒険者登録を済ませた。

「ねぇ~あなた達、ここに来たってことはデスガーデンに行くのよね!それなら後ろの人達くらい軽くあしらえるわよね」

 受付嬢に言われて後ろを向くと五人のムキムキのあんちゃん達が立っていた。明らかに俺達を見て待っている。

「何か御用ですか?」

「ん!お前には用はねぇ~よ。用があるのは横に居るお嬢ちゃんだよ!良い女連れてるなあんちゃん」

 ノルンが目当てで絡まれてるのか、テンプレだな。

「私はあなた達みたいなムッさいおっさんには興味ないのあっち行ってくれる」

 そしてノルンが煽るからもう~、しかも周りの冒険者が笑ってるよ。絡んできた冒険者の人達青筋立てて怒ってる。

「へぇー嬢ちゃん大分粋がってるみたいだけど、あんまり調子に乗ってると怪我するぜ」

「別に大丈夫でしょ!あんた達みたいなのが粋がっても誰も止めないんだから、大した事ないわ」

「何だとオラァ!舐めてんのか!」

 ノルン、流石に言い過ぎ、今の一言で周りの冒険者まで敵にしたぞ。

「ちった~痛い目にあって反省しな!」
 男が一人突っ込んで来た。

「甘いわね!」
 ノルンは目の前まで来た瞬間、剣を抜かずに柄で男の顎を突き上げる。男はバタリとそのまま倒れて動かなくなった。

「やりやがったな!」
 残りの四人の冒険者が一人やられた事で激怒、一歩足を踏み出した瞬間だった。

「四連一閃」
 アポロンが一振りで四人の顔側面に拳を叩き込み。冒険者が倒れるとしーっと周りの冒険者達が静かになる。

「これはやり過ぎたよな!面倒事になる前に……」

 俺はみんなを連れて逃げようとした時だった。わぁーと歓声が周りの冒険者達から飛んで来た。

「ニイチャン、嬢ちゃんやるじゃないか!」
「歓迎するぜ!仲良くやろうぜ」
「強い奴は大歓迎さーー」
「こっち来いよ!一緒に飲もうぜ!」

 あ?……なんだこれ。

「あら、もう終わったの?」
 ジェーさんがこちらに歩いて来た。

「ジェーさん、これって…」

「いわゆる洗礼かしら、ここの冒険者で運悪くシャティーに受付されるとこうなるのよ」

 え!?まさか!
 俺が振り返るとさっきの受付嬢、シャティーさんが笑顔で手を振っていた。やりやがったな。つまりこれは本気で絡まれたんじゃなくって演技かよ!それなら倒された人達可哀想。

「タクトちゃん、気にしなくて良いわよ。いつものことだから、ま~あなた達に当たったのは運がなかったわね」

 ご愁傷さまです!チーン

 しかし、今ので周りの冒険者からは好感を持たれたようで、それについては非常に良かった。親切に声をかけてくれる人までいた。

「タクトちゃん気をつけてよ!本当に親切で声をかけてる人もいると思うけど、大半はあなた達をカモにしようとしてる人なんだから」

 ジェーさんからご指導を頂きました。
 そんなに甘くないようです。

「まずは掲示板を見ながら獲物を探すわよん」
 その時、ジェーさんの目が狩人の目になっていた。
 これが冒険者なんだと少し関心した。
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