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第134話 カミラさんの旦那さん
しおりを挟む「みんな、まずは教会に行くぞ安全祈願だ」
え!?ってみんな思ったけれどもアポロンの目がマジだったので、色々と準備をしょうかと思ったけど先に行くことにした。
教会に着くと取り敢えず気合を入れて適当な扉を開き中に入った。
「来たわね!タクト」
扉を開くとイリスが本を読みながら座っていた。いつもの通りだが今回は違う。そのつもりで扉を開いたから驚きはしない。
「やぁ!イリスこんにちは、来たには来たけど、出来れば自分が行きたいタイミングで来たいんだけど」
「知らないわよ!あなたが勝手に入って来てるんだから、むしろ不法侵入よ」
ヤバッ!失言だったか、上手く機嫌を取らねば。
「そうだイリス、この間イリスが好きそうな食べ物を見つけたんだ。食べる?」
「もちろん食べるわよ!タクトが謝ってからね!」
「すいませんでした~」
悪いことをしたらすぐに謝る方が早いことを皆様にお伝えしたい。
コンビニに良くあるちょっと豪華なホイップ乗せのプリンを満面の笑顔で頬張るイリスの前で俺は缶コーヒーを飲む。
「タクトが持ってくる食べ物は本当に美味しいわね。ここ最近の私の楽しみだわ。いつでも私に献上するのよ!」
「イリス、こういう時だけは神様押しなのね!別に普通に友達でも持ってくるから普通にしてよ」
「ふふっ、分かったわ!友達……良いわね。それで今日は何しに来たのかしら」
「えーっと安全祈願?」
「何もそれ?私そんなの司ってないわよ」
「神様なんでダメですかね」
「ダメよ!そんなの押し付けでしょ」
「そうですよね~ダメですよね~」
アポロンダメだそうてす。
自分でなんとかしましょう。
「タクトあれからどう、ゴエティアはまたあなたを狙っているの?」
「いやそれがさ~聞いてよイリス………」
俺も随分と神様に慣れたものだと感心する。
…………▽
「…………そう、苦労したわねタクト、私がもう少し配慮するべきだったわ」
イリスがしおらしい。そんなつもりで言ってないので申し訳ない。
「あの~イリス、そんなに気にしなくて良いから、それにイリスには助けて貰ったよ!宝魔の薬はすごく助かったよ。おかげで国王軍から逃げることも出来たし、それに住む場所も確保出来たんだから」
後でカンナに聞いたけど、本当はカンナが作ったあの空間は人が活動出来る空間ではなかったらしい。俺の魔力量が上がったからこそ出来たと言っていた。
「そう、少しは役に立ったのね。それなら良かったわ」
少しだけイリスの顔が優しくなっていた。
「それにしても、異空間を作るなんて、あなたのスキルには呆れるはね。そんなこと出来る人間なんてこの世に居ないわよ」
「やっぱそうかな。ボクもここ最近自覚し始めたところなんだけどさ」
「遅いわよ!バカなの」
「イリス言い過ぎ、ま~そういう訳で今のところはなんとか出来てる。これからまだまだ色々と大変だとは思うけどね」
「そうね!まずは教会を作りなさい」
「………ん?………あ!………え~」
「なによ!文句でもあるわけ」
イリスにジーっと見られ、プイッと横を見て逃げた。
「別に文句はないけど、異空間に教会を作っても来れるの?」
「私を誰だと思ってるのよ!魔術を司る神よ!」
「あ!そうだったんですね。すいません」
「あなたね!少しは勉強しなさいよね!」
「勉強嫌いなんで、でもそれなら良かった。来れるってことですか、それなら教会を作らないと、まずは資金集めからですけど」
「別に急ぐ必要はないわ。あとあれがあった方が良いわね。カミラ、あれ持って来て頂戴」
「はい、イリス様持って参りました」
はやぁ!今お願いしたばっかだよ!なんで持ってこれるのカミラさん!
「ホント、カミラは優秀よね!私が言う前にだいたい予測して動いているんだもの、出来た子よ!でも~盗み聞きは良くなくてよ。この部屋の中は勝手に見ない聞かない約束よねカミラ~」
イリスから膨大な魔力を感じる。なんて魔力だよ!息すら出来なくなりそうだ!
「申し訳ありませんイリス様、罰はいかようにもお受けします。ですが力をお収め下さい。タクト様が苦しんでおられます」
「あらそう。仕方ないわね」
一気に魔力が霧散した。
「タクト、あなたもあなたよ!このくらいの魔力くらい受け流しなさいよね」
「ゲホゲホ……無茶言うなよ!今の魔力……俺の何倍だよ。そんなもんなんともならないわ!」
「まだまだね。ま~仕方ないか魔力が上がったのはついこの間のことだし、これからを期待するわ」
イリスはタクトからカミラに視線を移す。
「カミラ、私はあなたが思うよりずっと恐ろしいのよ。私を裏切ることがどの様なことになるか教えてあげましょうか」
「ちょっと待ったイリス」
俺はカミラさんの前に立ち、イリスと向かい合う。
「タクト退きなさい!これは私達の問題よ。あなたが出しゃばるところではないわ!」
「悪いな。それでも何かイヤなんだよ!」
「そう、意外に分からず屋ね」
再び膨大な魔力の波が押し寄せていた。今度はさっき以上、本当に息が出来ない。だけど退くつもりはない!
「へぇーやるじゃない。さっき出来なくって何で今度は出来るのかしらね」
イリスの魔力を俺の魔力で受け流す。さっき言ってたイリスの意味はこう言うことだよな!
俺はカミラさんをかばい魔力を受け流すことには成功はしたけど、魔力の絶対量が違い過ぎて俺の魔力が一気に底をついてしまう。もう勘弁~
「ま~このくらいにしてあげましょか、そろそろ限界でしょ」
俺は両膝とと手を地面ついて、四つん這いになって、ゼェゼェと息を吐きながらなんとか意識を飛ばさないように耐えていた。
「タクトくん大丈夫、ごめんなさい私のせいで」
カミラさんは俺を優しく抱き締め支えてくれた。いけない。さっきまでしんどかったけど、カミラさんからものすごくいい匂いがしてどうでも良くなってしまう。
「また、鼻の下が伸びてるわよタクト、言っておくけどカミラはあげないわよ」
「分かってるよ!それはこの間も聞いた」
起き上がろうとするとカミラさんの顔が近くに、なんて知的な美人なんだろう。俺って結構こう言う
イプに弱いんだよね。
「いつまでくっついているの!離れなさい」
イリスは見た目からは考えられない怪力で俺を片手で持ち上げソファに投げる。
「イリス乱暴~」
「煩いわよ!抗議は認めないわ」
イリスは俺を投げると椅子に座り、紅茶を飲み落ち着いてから喋る。
「カミラ、あなたから特別な敵意を感じたわけではないけれど、さっきの行動は看過できなくてよ!理由を言いなさい」
「はい、申し訳御座いません。どうしても気になってしまいまして……我慢が出来ませんでした」
「………あ~もうそう言うこと、私も配慮にかけていたわ」
二人の中では話がついたもうだけど、俺にはさっぱりだ。なんにしても解決だな。
「大丈夫よ!あなたの旦那は立ち直ったみたいよ」
旦那……カミラさんの?
カミラさんって結婚してたんだ~、別におかしくないけど、カミラさんと……なんと羨ましい。
「タクトくん、本当にありがとう。夫を救い出してくれて、ずっと心配だったの」
救い出す?オレが?誰を?
カミラさん旦那さんって俺が知っている人、いや覚えが全然ないわ。
「ん!……カミラ、だぶんタクトはあなたの話を理解出来ていないわよ」
その言葉にカミラさんは、ハッとたり、少しは動揺するがすぐに冷静さを取り戻した。
「申し訳ありません。早とちりしていたようで、すでにご存知かと……私の夫はイグニスと申します」
え!?…………おのれイグニス~、こんな良い女をとっ捕まえていたのか~、許さん!メッチャイジってやる。
俺は嫉妬の炎を燃やしイタズラすることを決意した。
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