異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

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第157話 新たな工具ナイフ!

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「なんだそりゃ~」

 俺はカンナに指示されながら片っ端から敵を倒していた。
 途中おかしなものを発見する。人の形をした鉄の像が道端に置かれている。なんでこんなところに?考えても当然分からず、それにしても良く出来ているな~と思って見ていると、助けてくれ!と後ろから声をかけられた。話を聞くとこの鉄の像、実は本物の人間だと言う。詳しく聞くと悪魔憑きと思われる契約者に触れられて鉄の像に変えられたそうだ。しかも兵士達が捕まえようと剣や槍で攻撃をしてもそれを生身で弾き返したらしい。これは何らかの理由でかなり頑丈なことが予想される。

「とにかく今はそいつを探そう。これ以上被害を増やすわけにはいかない」

 追いかけるのは難しくはなかった。
 鉄の像を探しながら進めば良い。

 あ!いたーー!……いけない!?
 誰かが襲われている。
 うぉーー急げーー!
  
 俺は強敵の可能性を感じ、さっきは戸惑い使うのを控えたが仕方がない。

 『ナイフを使う』

…………………………………………

名称∶ナイフ
分類∶工具
属性∶時空間(加速)
攻撃力∶☓☓☓☓☓
性能∶時空間の流れを速める
  (魔力に比例して加速)
   リーチが短い
  (取り扱い注意)
…………………………………………

 隙あり!喰らえ!
 ナイフ一閃!
 ……おー!?硬くない!
 効果はあったみたいだな!

 あれ?なんだコイツ?

……身体にピキピキとヒビが入っだぞ!

 もしかして劣化?錆びたのか?

 コイツは詳しくは分からないけど鉄のスキルを持っている。だからあり得ないほど身体が硬く、人を鉄に変えられた。恐らく硬い理由は身体を鉄に変えたのだろう。そしてこのナイフのスキルは触れた物の時を加速させる。コイツで斬ったことで金属疲労でも起こしたかも?ま~どちらでも良いか倒したことに変わりはない。


「タクトくん助かったよ!少々面倒な敵だったから苦労していたんだ」

 あれ?戦っていたのはバロンさん達だったのか、急いでいたから気が付かなかった。

「バロンさん達はお怪我はないですか?」

「あ~問題ない、それよりも敵の数が多すぎで兵士達だけでは対処出来ていない様だ。すまないがタクトくんも手伝って欲しい」

「ええ、もちろん手伝いますよ!でも、たぶんもうそろそろですよ」

「ん?何がだいタクトくん」
 
「町で暴れている悪魔憑きの契約者を倒すのがですよ。さっきカンナに確認したら残り4人でした。今ボクが倒したので残り3人、そこにはノルン達が向かいましたのでもうまもなくかと」

「なんと!?」
 ヴァルト卿が驚いている。
 ま~この町の兵士の実力では敵を抑えることは出来ても倒すまでに至っているところは少なかった。だからもうすぐ殲滅出来ると聞いて驚いたのだろう。

 それにしても、俺も2割強は倒したけど、その他はノルンとスカーレットさん、特にスカーレットさんには驚いた。ここまでの実力者とは……思っていなかった。

「あ!……もう一人こっちに来る」
 カンナがボソッと言葉を漏らす。

 カンナの視線の先にはバトルアックスと言う大型の斧を肩に担ぎ歩いて来る男が居た。

 男は斧を真上に構えると一気に振り下ろし地面に叩きつける。
 その衝撃は地面を割り俺達に向かって飛んで来た。

『止めれ!空間障壁』

 俺が衝撃波を弾くと、俺の両側面をバロンさんとヴァルト卿が走り抜ける。

「上手く合わせろよ!ヴァルト」
「余裕でやってみせますよ!」

 二人はジグザグに高速で移動し男を翻弄、鋭い斬撃で胸に十字傷を負わせる。

 しかし……浅い……
 男は咄嗟にバックステップしダメージを軽減、動きや服装からも分かるが、コイツはそれなりのランクに居る冒険者、悪魔の力を取り込みさらに力を増している。

「喰らうがいい、我が殺戮の斬撃を!『風魔斬撃衝』」

 男は魔力を斧に集中、斧を大きく横に振り被り振った。

「グサッ」……斧を振る腕にナイフが刺さる。
 
 男の腕が見る見ると細くなりシワが増え、それは身体中に伝播する。

「うおろろおろああ~……何だこれは!?」
 見る見る男は老けていき最後には立っていることも出来ずになり、そして倒れて動かなくなった。

「これは一体……」
 バロンとヴァルトはそのあまりの変わりように驚きそして戸惑う。そして俺自身もマジかよ~ここまでなるのかよ~こわ~……と内心を驚いていた。

 このナイフ、コイツも使い所が難しいな。取り扱い注意って言うのも頷ける。間違って誰かに当てないよう気をつけないとな。

 俺はナイフを引き抜き、それをカンナに渡した。


「終わりは近いか……な~死の商人、見てるんだろ」
 
 ズ!ズズズー……影から伸びるように現れたのは死の商人、まったく神出鬼没なヤツだ!

「お~お~……よ~わかったな~、やるではないか少年、いつ気がついた?」

「いや、別にボクが気がついたわけじゃないから、こっちにそう言うスキル持ちが居るだけだよ!あとはあれだけ見せられれば気がつくよ。あんたは影に隠れるのが好きなんだってな!」

「よいや、よいや、少年は良い感をしておる。本当は姿を出すつもりではなかったが、ゲームはワシの負けのようじゃし、仕方あるまいか、まさかこの短期間にワシの呪詛を破るとは、何をやったガキが!」

 今までになく落ち着いた雰囲気から戦士のような荒々しい闘気を放つ死の商人、なるほど遊びは終わりにして直接やり合おうってことか、上等だ!やってやるよ!
 

……… 死の商人との戦いが始まる。

 
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