異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

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第178話 聖都マーリンへの旅立ち

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「あーー私も行く~~行きた~い」
 ノルンが騒ぎ暴れているけど、炎の鎖で拘束されてまったく動けていない。

「静かにしなさい!あなたはこれから私の修練を受けてもらうって言ったでしょ!」

「えーお母様でもでも!」
 いつになくノルンがスカーレットさんに逆らっている。珍しいこと、ノルンの視線の先にはニコニコとご機嫌なルナさんが居る。

「やだ!やだ!」

「あらあら、また負けたいのかしら?」
 ノルンの動きがピタッと止まる。

「それは絶対にイヤ!」

「それなら今やるべきことは分かるはね!」
 本気の表情になりノルンは無言で頷く。
 なんとか話が落ち着きそうだ。

「それじゃ良いかしら、さ~これからは今までと違って生ぬるい修練とは訳が違うから死なないように気合を入れて来なさい」

 ノルンの表情が驚き、そして恐怖の表情に変わる。

「お母様……今までよりも…ですか?」

「そうよ!当たり前じゃないノルン、これからは本気でやるから覚悟しなさい」

「いやーー」
 ノルンはまたさっきとは違う理由で「いやーー」と叫び声をあげることになった。

 それでは移動しますか、配管からの空間転移!

……………▽

 今から行くのは王都……ではなくイリス教の本山聖都マーリン、なぜそんなところに行かなければならなくなったかと言うと、それは少し前の話だ。イリスに言われ王都に向かいゴエティアと戦うのであれば聖女の力を借りなさいと指示を受けた。聖女が居れば悪魔の浄化、そして何より人間に紛れ込んでいる悪魔を見極められると、確かにそれは非常に助かるのだけど、俺達が言ったからとついて来てくれるのか不安。

「それは大丈夫でしょ、イリス様が事前に聖女様に言っておくと言われましたし」

「うん、そうなんだけど、なんとなく嫌な予感がするんだよ。心配だ」

「大丈夫です!私が付いてますから!」
 ルナが俺の手を取り励ましてくれた。
 そうだな。気にし過ぎても仕方ないし、聖騎士団団長のルナが居るなら話も通しやすい。

「ありがとうルナ、それじゃ行こうかルナ、イグニス、アポロン」

 今回のメンバーはルナさんは聖女様にアポが取りやすいので来て貰った。アポロンはスーパー信者なので絶対に行きたいと軽く締められた。メッチャ怖かった。そしてイグニスは奥さん…カミラさんに締められたらしい。「いつまで仕事しないのかしら?」と笑顔で諭されたらしい。イグニスはしょんぼりしている。

「あぁ……カミラ………」
 イグニスはうわの空と言った感じ。

「イグニス、まだ町を出て十分も経ってないからな頼むよ!」

「ん?あ~わるいわるい、そろそろ気を取り直さないとな、カミラにも褒めてもらいたいし」

「そうそう、その調子で頼むよ」

 イグニスは……大丈夫そうだな。


「うおぉぉーーイリス様の聖地に俺は行く!」
 アポロン煩い!さっきまで散々煩かったんだからそろそろ黙ろうか!

「アポロン落ち着いてくれよ!その調子で騒がれるとと殴りたくなるよ」

「おい!やり過ぎだろ。タクトだんだん荒々しくなってないか?」

「いや、アポロンが悪い!」

「分かったよ!静かにテンション上げるよ」

 うん頼む……そんなこと出来るのか?

 あまりお互い関わりの少ない3人と共に俺は旅をする。聖都マーリンには約一週間かかる。俺の配管による空間転移の面倒なところは行ったところにしか行けないのが面倒だな。

…………▽

 それから約一週間が経った頃。

「少し面倒だけどこの山を越えたほうが早いから行きましょう」

 今俺たちの前には大きな山があるのだが、この山を越えて少ししたところに聖都マーリンがある。

「ルナ、少し面倒ってのはどういう意味だ?何か魔物でも出るのか?」

「少し違うけどそんなところかしら、このメンバーなら問題ないわタクト」

 そうだな。こっちは勇者イグニスが居るしアポロンも強い。問題ないな。

「それじゃ~登ろうか」とみんなに、声をかけそして登り始めてすぐのことだった。

「あれはなんだ?」
 真っ白で巨大な人形の生き物が俺達の行く手を阻んでいた。

「あれは霊峰ラムラを守るガーディアンです。ここは悪魔から周辺の町を守る聖なる力を放つ場所なのです。その関係もありまして聖都を近く作ったと言われています」

「へーそうなんですね。それでどうすれば良いんですか?もしかしてルナが命令すれば退いてくれる?」

「いえ、私では無理です。聖女様なら聞いて頂けますが、それで一つお願いです。出来れば彼らをあまり傷つけたくありません。出来るだけ逃げながら山を越えましょう」

 ルナは簡単に言うけど、そんな簡単なこととは思えないけどやるだけやるか、もしもの時は倒せば良いか。

「分かりました!出来る限り倒さず行きましょう。二人共も良いかな」

「おう!良いぜ!」
「霊峰のガーディアン………もちろん倒すわけにはいかん!」

 二人の了承を得たところで、俺はヘルメットをかぶり、安全靴に履き替えた。

「さてと安全靴………どんな効果か楽しみだぜ!ちゃんと守ってくれよ!……それじゃよ~い……ドン」

 俺達は山を走り抜ける!
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