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第228話 ダーマちゃん働かんか!
しおりを挟むゼラフ達盗人共を捕らえ全員逃げられないようにビスで空間固定をした後、盗まれたお宝を確認、盗人共はマジックバックと言う収納魔法がかかった特別なバックをいくつか持っており、その中に入れて持って来たらしい。お陰で品物には傷一つついていなくて良かった。
ゼラフに関しては今後取り調べで明らかになるとは思うがゼーラント大司教あたりが絡んでいるのは間違いないだろう。問題はそのバックに面倒なヤツがこれ以上いないかが心配だな。
「さて、あともう一つの問題か、まだ目は覚めませんか?剣さん」
「はぁ~……さっきから何度も呼びかけているが全然反応せんわ。寝坊助ではあったがここまでではなかった。どうしたものか」
剣さんは困っているようだ。でもま~今回の目的のお宝もダーマちゃんも取り戻したわけだしダーマちゃんは……寝かしておいても良いのでは?
「タクト頼みがある。ダーマちゃんを思いっきり殴ってくれ」
えー、剣さん友達を殴れってのはどうなのよ。
でも剣さんに言う通りにしないと起きないのならやるしかないのか?
「剣さん分かったよ。それじゃ~みんな少し離れて」
みんなが離れるとハンマーを取り出す。
『ハンマークラッシュ』
ハンマーで思いっきり盾を殴ると、これは!?盾から斥力の力で発生しハンマーを弾き返していた。にゃろ~やってくれる!そんな簡単に負けるかよ!
魔力をさらにハンマーに込めて力を強化しハンマーを振り切った。
「アッタァ~、誰だよ!せっかく良い気分で寝てたのに起こしたのは~?」
やっと起きたようだな。
あんなに騒がしかったのによく寝れる。
「ダーマちゃんやっと起きたか、まったく心配させるなよ」
「ふあぁ~、寝みぃ~よダインちゃん、もう一眠りするわ~」
「待て待てダーマちゃん寝るな!たまには起きろ~」
このアホまだ寝るつもりか!
さっき剣さんから聞いた話だと数十年は寝ていたはずだぞ!なんて怠け者だ!
俺はハンマーを再び振り上げる。
「少しは………働け!」
一社会人としてこの怠け者を許しておけん!
お仕置きのハンマーを振り下ろした。
「うおおおーー何たる衝撃!?効っく~」
目覚めたか?
「くうーー効いたわ!爽快な衝撃だったわ。目がパッチリ覚めたよ」
なんとか起きたようだな。
見た目では目のパッチリ感は分からんけどハキハキとした声が聞こえる。
「ダインちゃんここどこだ?宝物庫で寝ていたと思ったけど、もしかして俺達の使い手が現れたのか?」
「そうだよダーマちゃん、再び冒険の始まりだよ!」
「おー!ダインちゃんそれテンション上がるな!」
「おう!そうだろダーマちゃん、また我らの時代が始めちゃうおうぜ!」
剣と盾がワイワイと話をしているのはなかなかシュールだな。でも取り敢えずこの二人はほーっておこう。
お宝をタブレットで換金してお金に変えるか、
俺の計画では相当お金がいるからな、お高い物
たくさんあってくれよ。
マジックバックから品物を一つずつ出して確認、豪華な装飾がされただけの物は良いけど、タブレットで確認すると売ったらいけなさそうな物も多くあり思っていたより資金が伸びない。
「教皇様、これって祭事に使う道具って出ていますけど、売ったらまずいですよね」
「あ?良いんじゃないか、必要ならまた作れば良いだろ」
「え!?本当ですか、タブレットで確認すると、イリス教が創設された時から使っている道具って書いてありますよ」
「ん?それはあれだな。なくなると困るかも知れんな。アランに怒られるかも」
やっぱりダメそうな物が結構ありそうだな。
それから教皇様にタブレットで情報を確認して進めていたのだけど、どうにも教皇様がテキトウ過ぎで品物を換金するのに躊躇してしまう。思っていたより資金が集められなかった。
ダメだな。これじゃ、俺の計画を実行するには資金が足りない。戻って聖女様に確認すれば売って良いものが他にもあるかも知れないけどタブレットの情報からすると難しそうな物ばかりだったからな。
「なんだ?その顔は、まだ足りんのか」
俺が眉間にシワを寄せ考えていると心配してか、教皇様が声をかけてきた。
「えぇ、残念ながら、あと少しではあるのですけど、たぶん足りません。どこか手っ取り早く稼げるところとかありませんかね~」
「うむ、カジノとかどうだろうか」
「何言ってるんでか?あなた聖職者でしょ、そんなところで遊んだらあかんでしょ」
「そうかのう、一度遊んでみたいのだがな」
残念そうにしているけど、あなたのお母様が許してはくれないと思いますよ。
「さてどうしたものか」
これは行き詰まったな。どっか近くに手頃なダンジョンとかないか。
「アアア~~~ベフッ!オハッ……チラッ…腹減った」
「うっさいわ!アンディ、どこから降って来るんだよ!」
空からアンディが落ちて来た。
コイツはいつも変な現れ方しやがって。どうした?
「アタタ……随分とふっ飛ばされた」
「アンディお前、ここで何してるんだよ?」
「そんなの決まっているだろ。私は冒険者だぞ!お宝を追い求めて冒険をしているに決まってるだろ」
お宝、ほう~それは良いかもな。
俺はニヤリと笑い、勝手にお宝を頂くことにする。
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