異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

文字の大きさ
252 / 359

第251話 ソウルフロンティアへようこそ!

しおりを挟む

 あれから国王の承諾を得られた俺達は彼らをソウルフロンティアに連れて行くことになった。

 配管を設置し彼らを先導しながら俺は一つ気になることがあった。

「なぁ~キョウカ、アレはそのままで良いのか?一応アレもお偉いさんなんだろう」

 未だにアルスと呼ばれていた男は簀巻き状態で引っ張られている。

「いいのよ。アルスはいつもこうなってるから、国王達も特に気にしていないでしょ」

………確かに!誰も何も言わない。


「フッフッフッ、解けだぞ!キョウカ~」
 アルスは光の輪を引き千切った。

「どうだ!キョウカ、この光の輪には致命的な欠陥がある。輪を形成している魔力の繋ぎ目に石化魔法を使っているな!これは輪を強固にすることが出来ているが振動に弱い!そうだろ」

「はい正解……ヤドリギのツタ」
 
「おうぅ~」
 おーい!キョウカなんでまたアルスを縛った!?そんでアルスは嬉しそうに奇声をあげているけど、なんじゃこりゃ~!?

「どうしたの?タクト、変な顔してるけど」
 
 キョウカが俺の顔を覗き込むように見る。その顔は「何を驚いているの?」と本気で思っている顔だった。
 
 俺は眉間に指を一本当てて考える。
 俺の感覚がおかしいの?人は縛っちゃダメでしょ!

「もしかしてアレのことを気にしてるの?タクトは気にしなくていいわよ!アルスは縛られて楽しんでるから」

 なに!?また別のMさんだと!この世界はM比率が高いのか!?

「アルスはかなりの変わり者で知識欲のバカ者なのよ!」

 キョウカの話によると、アルスは若くして王宮筆頭魔術師と超エリートな人物で、ある日大魔導師のユニークスキルを持ったキョウカが現れると、アルスはキョウカに勝負を挑む。結果はアルスの惨敗、その日からキョウカはアルスに追い廻されることになった。アルスがあまりにもしつこいので、いつも縛り上げてから帰ることにしているそうだ。そのうちこのやり取りが定着化、今はキョウカの魔法にどう対処すれば解けるのかを考え導き出すことに楽しさを感じているらしい。だから簀巻きにされることには何の問題もないそうだ。


 配管を抜けてソウルフロンティアに到着!

「皆さん、ボク達の町ソウルフロンティアへようこそ!ここは別の空間にって言っても良く分からないか、すいません、とにかくここは非常に安全な場所
になりますので安心してお過ごし下さい」

 一応この町の町長としてご挨拶をしないといけない。そう思って言ったのだが、国王様達は全員が配管を抜けてから周りが気になったのであろう。キョロキョロと見回して俺の話を聞いてねぇ~

 トンッと肩を叩かれたので振り向くとカンナが居た。左右に首を振り鼻で笑う。さっきまで居なかったくせにいきなり現れてその顔を腹立つんだよ!

 俺はカンナのおでこにデコピンしてやると、「うぅ~」と唸りながらおでこをさすっていた。

 
 カンナとアホなやり取りをしていると、こちらに国王様が王妃様を連れて近づいて来た。

「タクトとやら、すまないが妻が疲れて体調が良くない。休ませたいのだが……」

 確かに王妃様の顔色が良くない。さっきまで夫である国王様が死にかけていたからな。心労はかなりの物であったであろう。

「すいません、気が利かなくて、まずはお休み頂ける場所にご案内します。ついて来て下さい」

 俺は国王様達を案内するため歩き出すのだが……

 ………どこに連れて行こう。
 マンションの部屋に空きはあったと思うけど一般住民と王族、貴族が一緒か~たぶんお互い居心地が悪いだろうな。

 う~ん……他に良い場所がな~、思いつかん!これ以上考えて時間がかかるのは良くない。手っ取り早い方法にするか!

「ルナ、ノルン悪いんだけど国王様と王妃様を先に連れて行くよ。あとの皆さんに食事の準備をお願い」

「え!?それは良いけど、タクト大丈夫?」

「ん?大丈夫だと思うけど……ノルンは何を心配しているんだ?」

「だって、ね~……」
 ノルンの視線はブライアン様とローラン様に向いている。

 なるほどノルンが言いたいことが分かった。国王様と王妃様だけを俺が連れて行くのは色々な意味で問題が起こる可能性があり、この二人は連れて行くことを許してはくれないと思ったのだ。ま~俺もそう思う。

 
「タクトくんそんな顔をしないでくれ。私は君を疑ってはいない。しかし御二方をお任せするのは家臣である我々としても許されざることだ。すまないが、私だけでも連れて行ってもらいたい」

「あ!はい、それは特に問題ありません。車を準備しますので、それに乗って行きましょう」

 この後、車を出して乗るまでに…いや乗ってからも色々と驚かれ御二方から質問攻めを受け大変な目にあったが省略させて貰います。

 ある程度開けた場所に止まり降りてもらった。

「ん?…………タクトくんここには何もないのだが」

「ローラン様、少々お待ち下さい。準備をします」
 
 ローラン様はイマイチ納得していなさそうだが特に何も言わなかった。
 とにかく早く選ばないと、かといって変な物を選ばないように注意する。

 俺は悩んだすえ一軒家を選び購入する。
 
 俺は結局面倒事を避けて余分なお金を使ってしまった。仕方がないまた後で稼ぎに行こう。
 
 ちなみに俺が買ったのは億超えのモダンな豪邸、内装の広さ、高級感、庭にはプール付きとそこまで要らないだろと思うほどの良い家だな。ま~城に比べればショボいか。

「皆さんお待たせしました。入りましょう」
 
 あ!……車を見せた時と同じ状態で驚いている。
 これはまた説明に時間がかかりそうだな。


 お偉いさんの対応は神経を使う。
 そう思い俺は静かにため息を吐いた。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件

さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ! 食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。 侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。 「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」 気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。 いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。 料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

処理中です...