異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

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第258話 王都であった出来事②からの〜

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「王都の住民約10万人が反乱を起こすと言う大事件が起きた。常闇の情報からバラクが先導していたことが確認されておる」

「すいません国王様、一つ質問をしても宜しいですか?」

「うむ!構わん」

「ありがとうございます。分からないのはバラクとボルジア公爵の関係です。ボルジア公爵の話は一切出て来ていませんでしたが」

「うむ、ボルジアは言うなればそれに便乗したのだ。後の調査によって分かったことなのだが、反乱が起きた原因の一つであるスラム街の住民と国王軍の兵士による争いの一部ではあるが何者かによって仕組まれたものと断定された。それを指示したのはボルジアの配下に当たる下級貴族の者であった。その者は捕縛したのだが、数日後…何者かによって牢屋の中で殺害されてしまった」

「う~ん……でもそれではボルジア公爵が関わっていたか、はっきりとは分からないですね」

「その通りだ。しかし多過ぎるのだ。今回の様な事件を起こした者は他にも多数いる。そしてそのすべての者がボルジア公爵の関係者、私としても疑いたくはなかったのだが、状況からボルジアの身辺調査が必要と判断し常闇に命令した」

「それでどうだったのですか?」

「報告では白だ。常闇はボルジアの関与を否定した。……安堵したのだがな、まさか常闇が裏切るとは思いもしなかった」

 国王様はその時のことを思い出し身体を震わせていた。それは恐怖によるものか、怒りによるものかは分からない。

「私は常闇でもっとも信頼していた者に短剣で刺されたのだ。その者は私にトドメを刺さずに行ってしまった。その直後であった。城を何者かに襲撃されたのは。これは私を殺しに来た者達を特定の人物から誤魔化すための策略と思われる。倒れている私を発見した兵士はリワ大司教を呼び私は治療を受けていたのだが、襲撃者によってリワ大司教は殺されてしまった。私は死を覚悟した。その時この国最強の騎士トリスタンに救われた。私は気を失ってその後のことは覚えておらんが、トリスタンが一人残り、襲撃者を相手にしているうちに我々は逃げることが出来たのだ」

 う~ん、だいたいの話は分かったけど、なんか引っかかる気がするけど、何が引っかかるのかが分からないけど。

「ボルジアから王城を…国を取り返り戻したいと私は考えたいと思う。ここに居る皆の力を借りたい。どうか力を貸してほしい」

 国王は深々と頭を下げた。

 なぜか静寂が続き、そしてみんなの視線が俺へと向けられる。

「タクト、あなたが決めなさい」
 イリスが興味なさそうに言った。
 
 えぇ~!なんで俺!って言える感じじゃないか。

「オホン…国王様、頭をお上げ下さい。昨日も言いましたが、自分の出来る範囲でご協力させて頂きます。ただここに居るみんなが手伝ってくれるかは……」

 途中まで話をしたところで、周りに視線を向けると、誰も反対しようとしている者は居なかった。むしろやる気に満ち溢れている顔だ。そうか……そうだよな。みんなこの国の人間なんだから、祖国を守りたいと思うのは当然。

「ふ~……良し!みんな、かなり大がかりな依頼だ。危険が伴う上に正直面倒事が多くあると思うが、ソウルフロンティアの町長としてのお願いだ!ボルジア公爵を倒し、この国を救うのを手伝ってくれ!」


「うぅぅぅぅ~……そんなの当たり前やでぇ~!みんなついていくでぇー!」

 俺の言葉聞いてカンナが吠えるように叫ぶ!その言葉を聞いたみんなはわぁ~っと盛り上がる様に声を出し承諾してくれた。
 その声を聞くと自分がすごく認められた様な気分になり高揚していく自分を感じた。町長と言う立場について初めてやって良かったと思えた。



「それじゃ~、この場を持って作戦会議に移りたいと思います。だけど皆さんが見ての通り、ボクは子供です。これだけの大がかりなことを行った経験がありません。ですので、出来ればどなたかまとめ役をお願いしたいのですが、適任者の紹介もしくは立候補して頂ける方はおられませんでしょうか?」

 俺では完全に役不足、リーダーとして動くこともそうだが、多人数の人に指示や作戦を立てるのは無理だ。やれてアイディアを出すくらい。出来ればバロンさんにお願いしたいんだけどな~………

「うー……む、ローラン、いやブライアンが良いか……」
 
 国王様はどうやらローラン様かブライアン様かで迷われている。ま~俺は二人のことを良く知らないけど、今までいくつもの戦を経験された方達なのだろう。それに王都のことはもちろんのこと王城の内部に詳しい人の方が、色々と思いつくこともあるだろ。国王様が言うのなら俺としては反対はするつもりは
ない。

「国王様、私は先日失態を犯したばかりで御座います。とてもではありませんが、その様な重役をお受けすることは出来ません。私はローラン殿を推します」

「うむ!そうか、ローランそなたはどう思う」

「そうですな、私でも良いのですが、ここはタクトくん、いや、違いますな。タクト殿をリーダーとして動くことを考えれば、この町に住む者が良いかと、私はバロンを推します。この者は私の下で働いていたことがあり私以上に有能な戦略家でした」

 国王様達の視線がバロンさんに向けられ、それに気がついたバロンさんはため息をつく。

「はぁ~ローラン卿、そんなこと言って面倒臭がっているだけでは御座いませんか?私などただの剣士で御座います」

「フッ、よく言うわ!私の言うことを利かずに勝手な指示を出したり自ら動いたりとやりたい放題やっておいて、それならばもう少し言うことを聞かんか!フッ、頼むぞバロンよ!」

 バロンさんは少し考えてから言った。
「んーー……私よりも適任者がいます」

「はぁ~、バロン往生際が悪いのではないか?一体誰がいると言うのだ!」

「ローラン卿も知っている人物ですよ。私はブラックを推します」


……………この時俺はバロンさんの言っている
意味が分からなかった。父さんがなんだって?
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