異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

文字の大きさ
297 / 359

第296話 王直属の部隊常闇リーダー

しおりを挟む

◆アーチの視点

「アイツ……死んだの?」

 私は危ないからとティアに言われて少し離れた位置に居た。スカーレットさんとミルキーさんが何か揉めているように見えたけどよく聞こえない。しばらく様子を見ていたら今度はミルキーが戦うの!?大丈夫かな~

 そんな不安が頭をよぎっている最中にもう決着がついてる!?高速往復ビンタ~!?それで倒せるの!?ま~かなり痛そうな叫び声だったけど………

 死の商人ペンダリーはミルキーさんの張り手を喰らい倒れた。少し経つと赤い煙を出し消えた。


「アーチ、死の商人は死んだと思う。彼が集めた魂達が天に帰っていくのが視えるもの、みんなとても嬉しそうだよ」

 ティアには死者が視えている。長い間囚われていた魂、一体どれほど辛いことだったのだろうか、ダメね!絶対、これ以上あの人達のような人が出ないように頑張らなくっちゃ!


「アーチ手伝って!傀儡にされた人達の容体を見ないと」

 ティアは操られていた人に駆け寄り声をかけていた。

「うん!分かった」
 私も駆け寄り声をかける。
 傀儡にされていた人達は大丈夫だろうか?

 声をかけると意外にもすぐに目を覚ましてくれた。怪我をしている者もいたけど打撲程度で動けた。みんなに声をかけの協力をお願いしてみんなを起こす。

「ポーラン司教あとのことは任せるわよ」

「は!はいー了解致しましたー!」

 スカーレットさんがこちらに来て苛立ちながらポーラン司教に言う。なんでこんなに苛ついているわけ?私までビクッとしちゃったよ!

 怪我人が何人も出ているのにさっさと帰るのは少々薄情に感じるけど、ここは教会、回復魔法が使える聖職者は多くいる。私達が帰っても何の問題もない。

 私達はソウルフロンティアに早く戻って王都に聖杖結界を張る準備をしないと、私達でこの国を救うんだから!

 私達はスタスタと先を歩いて行くスカーレットさんに走ってついて行った。


◆場面は移り変わり、ブラックのパーティー
 

 私達は王直属の部隊常闇の隠れ家に情報収集の為に侵入、ブラックがある物を見つけ急ぎ帰る事にした。

「おかしいですよね~。もうとっくに出られてもいい頃ですよ」
 キョウカは不審に思い始める。

 私達はこの建物に入りかれこれ二時間、本当なら三十分もかからないのに出られるはずなのに……



「あぁ…そうだ。我々はどうやら嵌められたようだ。常世の迷宮に……」

 ブラックさんには何か思い当たることがあるようだった。

「常世の迷宮にですか?」
 キョウカは何のことか分からない。

「この屋敷は常闇のリーダーがスキルで作ったものなんだが……」

「この屋敷がですか!?」
 建物を作るスキル……あまり聞いたことないけど、暗殺を生業としている組織のリーダーには適していない能力な気がするけど。

「運が悪かった。王都に十はあるはずの屋敷の中であなたが居た屋敷を選んでしまったのだから、お久しぶりです。ビルズさん」

 柱の影から一人の男が出て来る。まるで気配を感じなかったことにキョウカは驚きつつもすぐに戦闘態勢を取る。

「久し振りだなブラック、お前とはもう会うことはないと思っていたが、あぁ…あと今の名前はアンデラで通している。僅かな時間になるがそう呼んでもらいたい」

 ブラックは攻撃をしようとするキョウカを制止する。

 アンデラと言う男、白いスーツのようなこの世界ではあまり見ないような服装をしており落ち着いた雰囲気を持っている。状況から戦いになるはずなのに、一体何を考えているの?

「そうでした。あなたは定期的に名前を変えるんでした。アンデラさん……うん、覚えました。宜しくお願いします。それでご相談なんですが、このまま逃がしてもらえないですか」

「はぁー……図々しいにもほどがあるんじゃないかい。勝手に人の領域に入り、ブラック…君については以前見逃した恩があるはずだが、これ以上求めるかね」

 アンデラは大きくため息を吐く。

「アンデラさん、勝手に入ったことはすいません。でも知らなければならなかったか、あなたは当然知っているのですよね」

「反乱の件か、すべては幻……なかなか良く出来ているだろ」
 アンデラは少しおちゃらける様に言った。

「あなたらしくないですね。これは国を裏切る行為だ。王直属の部隊常闇……王の為に動く部隊ではなく国を守る為の部隊である。昔あなたはそう言いました。それは常闇としてではなくなによりあなたの想いだと思っていたんですが」

「懐かしいな。君にも私はそう言ったな。その通りだよ。私はその理念のもとに動いている」

「どうしてです。あなたは操られてはいない。私にはあなたの考えを理解が出来ません」

「別に私は変わってはいないとも、我々は王を守るのではない。この国の為に動く、別に今の王を責めるつもりはないさ。私はこの国を守るのにより良い王を見つけた。彼にこの国を導いて頂く」

「彼?一体誰のことを言っているのですか?」

「フッ……それを君が知る必要はない。君達はもうここから出られないのだから……堕ちてゆけ『ラビリンス』」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件

さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ! 食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。 侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。 「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」 気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。 いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。 料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

処理中です...