異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

文字の大きさ
336 / 407

第335話 調査報告

しおりを挟む


「モーリス頑張っていっぱい実をつけてくれよな」

 俺は地の大精霊の力を借りてモーリスを元気にして命の実を育てていた。命の実は先生が俺のことを気遣って教えてくれた大切なこと。ただ受け取るのではなく。手伝えることは手伝い最高の物を作りたい。そんなこんなで育ててみたのだけど。

…………▽

次の日の朝


「なんなのじゃーーーーー!?」
 先生は驚愕する。

「先生うるさいですよ」
 先生は俺の肩に乗っていたから、耳の間近でうるさい!……弾き飛ばそうか……

 
「ん?……アレのことか、一つ色が違う実がある」
 
 俺は朝の散歩、先生は酔い覚ましのついでにモーリスに会いに行った。すると一つだけ色がオレンジに変わり、なんか模様みたいなものが描かれている。なんかワ〇ピースの悪〇の実みたい。

「まさか、この様な方法で……モーリスお主、そんなことまで出来る様になったのじゃな、お~えらいえらい」

 先生は抱き着くように全身を使ってモーリスをヨシヨシと撫でる。

「先生アレって、他の実と違いますよね」

「もちろんなのじゃ!触れずとも分かる内包している魔力量(MP)が他とは桁違いなじゃ!」

「はぁ~……それはすごいですね」
 ふむ……俺はそこまで詳しくない。正直見た目は明らかに違うけど、そんなに興奮は出来ないです。 

 そう思っていると、その実がポロッと取れて落ちて来た。不思議なことにかなり離れた位置に生っていた実は俺の真上に降り、それを優しく受け止めた。

「モーリスの浮気者め!どうやらタクトにその実をモーリスは渡したいようじゃな」

「うん……ありがたい。本当に助かるよ!モーリス」
 触れてみて分かる。確かに力を感じる。
 それにしてもこの模様もしかして……

「ふむふむ、やはりその模様は魔術的な意図を感じさせるのじゃ。恐らくモーリスは実の力を上げるために表面に魔法陣を描いたのじゃ、しかも見たことがない模様じゃな、どの程度の効果があるかは食べてみないと分からんのじゃ」

「そうですね……ありがたく頂きます」
 
 俺と先生はモーリスに礼を言いながら他の実をいくつか取っていき自宅へと戻る。


……………▽
 
 それから自宅でエメリアとニキと遊んでいると予定の時間になる。バロンさんから伝えられた皆さんが教会に集まった。

 ここに集まったのは、国の重鎮の方々、聖女様率いるイリス教の代表者、そしてバロンさん、父さん、キョウカ、俺である。他にも勇者のイグニスやローム先生にも来てほしかったんだけど、面倒な話は任せると来なかった。


「皆様お集まり頂けたようで、それではこちらに居るブラックから常闇から入手した情報についてお話をさせて頂きます。それじゃ~ブラック頼む」

 バロンさんに入れ替わり父さんが前に出ると、国王様が父さんに声をかけた。

「君が死神ブラックか、顔を見るのは初めてだな。常闇を抜けたことは聞いていたが、よもやこの様なところで会えるとはな。驚かされたよ」

 その名を聞いて何人かが驚きの顔を見せる。死神ブラック、父さんなんちゅ~う名前で呼ばれてるんですか!

「国王様とは何度かお会いしたことは御座いましたが、顔を見せたことはありませんでしたね。それでは改めまして、常闇を抜けただの平民となりました。ただのブラックで御座います。以後宜しくお願いします」

 父さんは深々と頭を下げる。しかし国王様を含めた重鎮の方々の顔からは良い印象を受けた感じはしない。何を考えているかは分からないが、常闇を抜け放置することは出来ないが、今はそれどころではない。今は協力してもらおう。そしてその後はどう取り扱うべきか……とか悩んでいるのだろう。取り敢えずは王都を取り戻すまでは大丈夫だと思うけど、その後はどうなるか分からないかも、俺としてもこの国と決別する覚悟はしておいた方が良さそうだな。でも今は目の前の問題を解決することに集中しよう。


「うむ!またの機会に話をさせてくれ、それではブラック報告を頼む」

「それでは私、ブラックから今回常闇のアジトの一つで見つかった重要な資料について報告させて頂きます」

 父さんが見つけた資料には王都で起こった数々の暴動、そして10万人と言う大規模に起こった反乱事件について書かれていた。
 
 この資料にはボルジア公爵の名が記載されており、指示を出した人物と思われる。しかし実際はどうだろうか、その裏で意図を引いているのはアトラスの可能性はないだろうか?

 反乱は始めは王国に対する不満による小さな暴動がいくつも起きることから始めた。これは王国への反感を助長するためのものではなく。住民の不安を増長させることが目的、それには意味があった。

 その後に起きた大規模な反乱事件、この事件はすべてが嘘と言ってもいい。幻影魔法、精神操作魔法、付与魔法(混乱)これらの魔法が行使され住民達と王国軍が衝突したわけだが、普通ならここまでの大きな暴動にはならなかっただろう。不安が人を返して伝染し人の心を弱めた。心が弱まれば人を操り惑わすことが容易になりさらなる混乱を呼ぶことが出来た。

 ボルジアの目的は王位に就くだが、なぜそんなことをさせたのか?それは王国軍、そして国王を含めた重鎮の意識を住民達の反乱に向けさせ隠れてあることを行うため、そしてそれは城の宝物庫にある宝具を手に入れること、これさえあればボルジア公爵は王位に就くことが出来ると思っていた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

趣味で人助けをしていたギルマス、気付いたら愛の重い最強メンバーに囲まれていた

歩く魚
ファンタジー
働きたくない元社畜、異世界で見つけた最適解は――「助成金で生きる」ことだった。 剣と魔法の世界に転生したシンは、冒険者として下積みを積み、ついに夢を叶える。 それは、国家公認の助成金付き制度――ギルド経営によって、働かずに暮らすこと。 そして、その傍で自らの歪んだ性癖を満たすため、誰に頼まれたわけでもない人助けを続けていたがーー 「ご命令と解釈しました、シン様」 「……あなたの命、私に預けてくれるんでしょ?」 次第にギルドには、主人公に執着するメンバーたちが集まり始め、気がつけばギルドは、愛の重い最強集団になっていた。

異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件

さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ! 食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。 侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。 「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」 気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。 いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。 料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

【完結】テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~

永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。 転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。 こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり 授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。 ◇ ◇ ◇ 本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。 序盤は1話あたりの文字数が少なめですが 全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。

俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!

くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作) 異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」

スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました

東束末木
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞、いただきました!! スティールスキル。 皆さん、どんなイメージを持ってますか? 使うのが敵であっても主人公であっても、あまりいい印象は持たれない……そんなスキル。 でもこの物語のスティールスキルはちょっと違います。 スティールスキルが一人の少年の人生を救い、やがて世界を変えてゆく。 楽しくも心温まるそんなスティールの物語をお楽しみください。 それでは「スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました」、開幕です。 2025/12/7 一話あたりの文字数が多くなってしまったため、第31話から1回2~3千文字となるよう分割掲載となっています。

【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~

月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』 恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。 戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。 だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】 導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。 「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」 「誰も本当の私なんて見てくれない」 「私の力は……人を傷つけるだけ」 「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」 傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。 しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。 ――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。 「君たちを、大陸最強にプロデュースする」 「「「「……はぁ!?」」」」 落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。 俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。 ◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

処理中です...