異世界では平穏な生活を目指します!チートスキル『ツールボックス』を活用した平和な国作り

銀塊 メウ

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第341話 エリウス王都奪還計画について

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 エリウス王都奪還計画が始まる。教会に集まったのは俺を始めとしたソウルフロンティアの住民、聖都マーリンから来られた聖女様率いるイリス教の皆さん、そして王都の重鎮である国王様、ローラン卿の皆様である。

 バロンさんと父さんの指示のもと作戦が伝えられる。抑える場所は大きく分けて二つ、王城に居るボルジア公爵と大聖堂の聖杖結界、この作戦は先に大聖堂の聖杖結界を発動するのが好ましい。王都内にどれだけの悪魔が潜伏しているか分からないが暴れだせば必ず多くの住民に被害が出る。それを指示するのが死の商人と思われているが、王城に居るポルジア公爵である可能性も十分にあり、聖杖結界を先に発動すれば被害を抑えることが出来る。この場所を抑えるメンバーは聖杖結界発動することが出来る者は聖女様と教皇様であることから聖騎士団が務めることに、聖騎士団のまとめ役にルナが参加する。更に索敵力が高く、死の商人を相手に出来ると言うことで父さんと母さんが参戦、また本人の希望でアポロンとセルギウスも参戦する。

「シャー!やってやるぜ!」
 アポロンがバシッと拳で手のひらを叩き気合を入れる。

「アポロン油断しないでよ。日頃は落ち着いてるのに気合が入り過ぎると空回りしている時があるから、ちょっと不安だよ」

「タクト~言うようになったな!昔はそんなストレートな言い方しなかったぞ!」

「あ!ごめん、そんなつもりじゃ」

「いや、良いんだ!確かにその通りだしな。心配してくれてありがとな。タクトこそ気をつけろよ。お前は王城に向かうんだろ」

「うん、ま~ね」

 そして王城に侵入しボルジア公爵を抑えるメンバーは俺を含めたソウルフロンティアと住民と国王様と重鎮の皆様、正直国王様が戦場に向かうのには最後まで皆で反対していたのだが、本人の希望で頑なに行くことを言われ参加することに、ここでの不安要素は国最強の騎士トリスタンの動向、彼は敵ではないはずなのだが、イグニスさんの話によればボルジア公爵が率いている国王軍とともにしていることで裏切っている可能性もある。それと恐らくあの男アトラスも居る。九王であることで強敵なのは間違いないのだが、それだけじゃない。あの不気味さと考えが読めないところが怖い。

「バロンさん、一つ良いかしら」
「聖女様どうされましたか?」

 バロンさんが説明をしていると聖女様がちょこんっと右手を上げ、バロンさんが少し驚いている。

「私はタクトくん達と一緒に行きたいのだけれど」
「え!しかしそれでは……」
 バロンさんはイリス教の皆さまが居る方を向くと全員が唖然として反対の声が飛び交い始めた。

「おい!かぁ……じゃなくって聖女様そうはいかんだろう。聖女様に何かあったらどうするんだよ!」

「大丈夫よ!優秀な後継者もいるし……」

「聖女様、あなた様の代わりになれる者はおりません。考え直して下さい」
「聖女様、私達はまだ正式に認められておりません!もしどうしても行くのであれば私達も!」
 ラキさんとティアさんも止めに入る。

 聖女様はそれらの話を聞き首を横に振った。

「別に死にに行くつもりはありませんよ。あくまでもしもの時の話です。それに教皇がいれば聖杖結界は発動出来ます。私は私の成すべきことをしに行きます。王城に居る悪魔は私が払いましょう」

「はぁ~……母ちゃんは言い出したら言うこと聞かないからな」

「教皇、あなたは話を聞きませんけどね。何度言ったら分かるんですか、母ちゃんじゃないでしょ~」

「あ!しもうた!許して母ちゃん~」
 教皇が聖女様にしばかれている。

…………▽

「はぁ~会議のせいか、緊張して来たぞ」
 俺はボソッと独り言を呟くとバシッと背中を叩かれた。痛ってぇ~。

「なに弱気なこと言ってるのよ!そんなんじゃ、足元掬われるわよ!そんなの絶対に私が許さないから」

「アタタ、なんだノルンか、なんかこうやって叩かれるのは久し振りだな」
 俺は少し思い出し笑いをする。

「フン、それはあんたが昔よりかマシになったから、しなくても良くなったのよ。でも今回は特別に気合を入れてあげるんだからね!一切油断するんじゃないわよ」
 ノルンの相変わらずのツンデレトーク、もっと優しく言えば良いのに、人によっては勘違いされるぞ!ま~長い付き合いの俺には元気が出てきたけどな。


「もちろんだよ!ノルン、それでそっちはどうなわけ?国最強の騎士トリスタンを相手にするため、かなり厳しい修業をしていたって聞いたけど」

「絶好調よ!今なら誰にも負けないわ!そう言えるくらい私は強くなったと思う。だけど相手も国で最強なんて言われているくらいだから簡単じゃないわよね」

「ふ~ん、そっか油断するなってボクに言ったんだからノルンもするなよ。まったくいつか冒険者になって成り上がってやる~みたいなことを言ってたのにな~。……もしもトリスタンに勝ったら一気に飛び越えちゃうんじゃないかノルン」

「ふっふっふ、そうね!そうかもね!私は誰より強い剣士になるために冒険者になるつもりだったけど、これで私の夢に一気に近づけるわ!ま~でもまだまだなんだけどね」

「あれ?急にどうしたの?」

「別に~何でもない」

 ノルンが急にしおらしくなったことが少し気にはなったが、ノルンから溢れている闘気(オーラ)が教えてくれた。決して弱気になったわけではなく。冷静であるだけだと、今までのノルンには足りなかったところ。ノルンは俺が思っている以上に強くなっているのかもしれない。

…………▽

「ここでもう一つ皆さんに注意しておきます。敵の中に相当な使い手の魔術師が居るかと思います。特に幻術魔法を得意とすると思われます。チームで動く際には必ず魔術師を一人以上連れてください。でなければ術中にハマり逃げ出せなくなります」

「幻術魔法か……あの時は酷い目に遭わされたからな。ボクだとかけられてらあっさりハマるんだろうな~」

 バラクが連れていた霧隠れの魔導師、彼女達の幻術魔法は強力だった。まともに立ってすらいられなかったんだ。そんな状態の俺を殺すのは簡単だろう。


「心配しなくていいわよ!今回はこの私がついていますからね」

「あ、そうか、これはこれは大魔導師キョウカ様、あなたが居れば確かに百人力ですな~」

「あら?ちょっとバカにしているのかしら?私、喧嘩は買う主義よ」

 キョウカの目つきが鋭く変わる。

「ま~ま~落ち着いて!別にバカにしてないし頼りにしてるんだから、ボクなんてこの間幻術魔法で大変な目に遭ったからさ、助けてくださいよ」
 
 俺は軽く頭を下げてお願いする。

「ふ~ん……ま~いいわ。あなたは強いけど幻術魔法はダメなの?確かに耐性や解き方を知らないとどうにもならないから、出来ればそう言う相手とは戦わない方が良いわね。さっきも言ったけど私に任せなさい」

「あのさ~キョウカ、耐性はともかく幻術魔法の解き方があるなら教えて欲しいんだけど」

「あ~そう言うことね。幻術魔法を解く方法の前に、まずは幻術魔法には内部からと外部からに分けられるわ。内部はつまり自身にってことだけど主には脳や魂を惑わし、外部は自身の周りから主に視覚や聴覚から惑わす。外部の幻術魔法は魔法による物と認識してしまえば魔力弾でもぶつければ消滅するけど、厄介なのは内部、これでかけられてしまうと、そもそも幻術魔法にかかっているか認識するのが困難になる。だから基本的には魔術師を傍に置いて解いてもらうのが定石なのよ」

「そっか、キョウカ勉強になるよ。それで他にも聞きたいんだけど………」

 それから幻術魔法について、キョウカに教えてもらう。おかげで幻術対策がより完璧になった。


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