345 / 359
第344話 VSカミラさん①
しおりを挟む「はぁ~!ちょ!イリス何を言ってるんだよ!」
突拍子のないことを突然言われ驚く。
なんで俺がカミラさんと戦わないといけないんだ?
「今回の相手に相当な魔術師がいるわ。今のあなただと苦戦は必至、それならば実力者である魔術師のカミラと手合わせすることは良い経験となるはずよ」
ほぉ~。なるほど、なんか突拍子のないことを言い出したと思ったら、ちゃんと考えがあったか、それにしてもカミラさんと戦えか、ちょっと憂鬱だな~。
「あのさ~イリスが言う意味は分かるんだけど、準備が整い次第王都に向かう予定なんだ、ここで体力も魔力も使う余裕はないよ」
「そんなことは知ってるわ。私に任せておきなさい。体力も魔力も元に戻してあげるから、あなたは安心してカミラに指導してもらいなさいな」
イリスはどうも断らせてくれないようだ。確かに不安は取り除かれたわけで、断る理由がなくなった。こりょ~覚悟を決めないとダメかな。
「よっしゃ!分かった。そう言うことならお願いしようかな………」
……………十分後
のわぁーー!?やられた~!
ゴロゴロと地面を転がる。
………これで何度目だろ。
なんか情けなくなってきた。
カミラさんは無茶苦茶強かった。
ただ強いと言っても今までに感じた強さとはまるで違う。力押しの強さではなく。上手いと言わせる技術の強さだ。
「何をブツブツ言っているのかしら?カミラが待ってるわよ」
イリスは少し離れた場所で魔法で作った椅子に座り、優雅にティータイムを楽しんで見物、たま~にこうしてアドバイスだったりヤジだったりを言う。
「あ!すいません。考えてました。どうすれば対抗出来るかと」
空を優雅に舞うカミラさんを見上げる。
「タクトさん、戦闘において相手を考察することは生き残るために必要なことではあります。戦闘中常に行われることではありますが、隙を見せては話になりませんよ」
「アハッ、すいませんカミラ先生、手を抜いて頂いて感謝しますよ」
厳しい言いように少しひねくれた言い回して答える。
しかしながらカミラさんが言っていることは正しく、ただま~こちらも色々と試したいと思っているんで付き合ってもらいますよ。
「いえ、大したことではありませんから、ではもう少し本気でいきましょう」
「ハハッ、本当はご遠慮したいところですが、宜しく!」
カミラさんは飛翔しながら氷の槍を生成、上空に停止している数十本の槍、これが同時に襲って来ると思えば恐怖しかないな。でもカミラさんを相手にするなら上ばかり見てはいられないな。
手合わせとして模擬戦を始めた当初は知らないうちに地面にトラップ型の雷魔法が設置され、踏むたんびにビリビリと感電させられた。俺も雷魔法が使えたおかげで気を失わなくったけど、全身に激痛が走り何度倒れそうになったか、カミラさんは魔法を多彩に扱う。
「ん!この感じまた来たな!」
地面を泳ぐように白い物体が顔を覗かせた。
カミラさんの召喚魔法イルーナだ。
見た目はイルカに天使の様な白い翼を生やしている。
コイツは地面に潜るは空を飛ぶはと縦横無尽に動き回りちょこまかと氷柱の様な鋭い氷を飛ばして来る。
「危なぁ!」
飛んで来る氷をバックステップで躱す。
「あ!」
下がり地面に足をつくと魔法陣が展開される。雷撃が地面から放たれた。
「流石にもう受けないよ!」
ビシッと足を止めて安全靴で空間反射、雷撃を躱す。
ふぅ~危なかった。
こうやって上から氷の槍に狙われ、下には雷撃トラップ、そしてイルーナが俺を追い立ててくる。詰将棋のようにどんどん追い詰められ、思考が追いつかなくなったところで攻撃を受けてしまう。
「頭が焼き切れそうだわ」
カミラさんの戦術に対応しなければ、攻撃するどころか、躱すこと防ぐことも困難、この状況を打破するために思考を巡らせ過ぎて頭が痛くなってきたわ。
「ヘルメット(空間加速)」
周りがゆっくりとした動きに変わる。
自分周り半径2メートルの空間を加速させた。
これで十分思考を巡らせることが出来る。
さて、どうしたもんか、上空にある氷は空間加速で多分躱せる。問題はイルーナと電撃トラップ、イルーナは地面に潜って隠れられるといちいち見失う。まったく面倒な相手だ。地面の中からなんとか追い出せないかな~…………あ!地面やん!と言うことはみんなにお願いすればいいじゃん!これは解決だな。次に電撃トラップ、これも困った。だって見た目じゃ分かんないんだもん!俺も魔力感知は多少は出来るけど、カミラさんが隠蔽魔法を使っているようで俺程度では全く発見出来ない。くっそ~せめて場所が分かれば踏まないのに~…………あ!地面やん!と言うことはみんなにお願いすればいいじゃん!これは解決だな。
…………ん?結局人任せの方法になっちゃった。
まぁ!いっか、周りを頼れって言われたばかりだもんな!頼むぜ!地の精霊さん!
10
あなたにおすすめの小説
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる