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第389話 聖杖結界発動
しおりを挟む「カンナさん宜しくお願いしますね!」
「なんでも言ってやぁ!ウチはやるでぇーー!」
カンナのテンションが上がりまくっており、終わった後にタクトに褒められることを想像しニヤつく。
「聖女メリダあなたには信者に集めなさい。力を魔力を集めるのです。カンナさんは聖女メリダと共にソウルフロンティアに向かいそのまま空間を開いてください」
「なるほど!そういうことですね。分かりました。カンナさんお願いでしますか?」
「もちろんやでぇ!はよ行こか!」
カンナは地面に配管を設置し穴の中へ飛び込む。続いて聖女様も入った。配管の出口はソウルフロンティアの教会に繋がっていた。
配管から飛び出すとなぜか騒がしい。多くの人達が集まっており、皆一人の少女に向かって祈っていた。
「あら?もう戻ったのかしら、ふふっ冗談よ。カミラから話は聞いているわ。信者の皆には声をかけておいたからここにまだまだ集まってくるわよ」
「イリス様、お気遣いありがとうございます。後のことはお任せください」
聖女様は壇上に上がり信者の皆にことの経緯を説明しそして力を借りたいと願う。
カミラが聖女メリダに伝えたこと、それは聖なる魔力を水晶に供給する方法、発動に必要な魔力の大半はカミラさんが供給してくれる。しかしそれだけでは足りない。そこで考えた方法がソウルフロンティアに居るイリス教の信者達の祈りを魔力に変え水晶に供給すること。
カンナが配管で空間を繋ぎ、聖女メリダが祈りを魔力に変えて水晶へと送り込む。
その頃、治療を終えた教皇様達がブラック達と合流し、同じくことを経緯を聞き準備を始めていた。
「押し!今回は全然役に立てていなかったから、ここで挽回しておかないと教皇としての矜持が保てなかったぜ!母ちゃん頼んだぜ!こっちは俺がしっかりとやるからよ!」
「教皇また聖女様を母ちゃんって言うのも矜持を保てませんよ」
ヴォルフ団長の指摘に「いっけねぇ!」と相変わらずの姿を見せて和ませていた。
「聖女メリダから魔力の供給が五割ほど完了しています。あとは私が魔力を供給すれば発動可能です。ですが一つ懸念事項があります」
「ん?それはなんだい!天使様」
教皇は首を傾げながら遠慮なく聞く。
「聖杖結界を発動してもすぐには消滅しない悪魔がいるかもしれない。そうなればヤケになって住民を襲う者が現れるかもしれません」
「おう!そうですな。ヴォルフ!部下を連れて町に出ろ。住民を守るんだ」
「了解だ!教皇お任せを!……お前ら気合入れろよ
住民を守るんや!」
ヴォルフ団長は部下に指示を飛ばしそのまますぐに部屋をあとにする。
「さ~てやろうか。天使様発動後の制御は任せて良いでよろしかったな」
「えぇ教皇お任せください。それでは魔力が集まりました。教皇封印を解いてください」
「おう!」
教皇はぶっきらぼうに答えると水晶に触れて一言呪文を唱える。すると水晶から光の輪が教皇を包む。これは聖杖結界の許可者かを確認しており、魔力の波長から人を判断している。
「おしっ!これでいつでも発動可能だ!天使様あとは宜しくな!俺は町の方に行くわ」
カミラは目をパチクリさせる。
「あの、あなたは教皇ですので、ここで待機されている方が良いのでは?」
「ん?あ~そうなんだが、俺は頭を使うより身体を使う方が性に合ってるでな。悪いが天使様、そのうちかあ……じゃなかった。聖女様がお戻りになるかと思うんでそれまでお願いしますわ!それじゃ~」
話をそこそこに返事を返す前に教皇は部屋を飛び出して行った。カミラは少し呆然としていたが、特にそれ以上気にせず、聖女が戻るまでの間、自らの役割である聖杖結界を発動することにした。
聖杖結界を発動するには中央に設置されている杖を使い、この部屋にある杖に魔術の信号を送る。ここには多くの杖があるがそれぞれの杖が魔力を増幅し町に設置されている杖に魔力を送る。こうして魔力を供給して発動するのだが、カミラはそれでは遅いと感じていた。カミラは魔力の制御力を得意としており、杖を掴むとその装置をすぐに掌握した。
「悪魔の感知……872……下級悪魔が556、中級悪魔が310、それ以上が6……この6体は結界では倒せない。ティアさん、ラキさんちょっと宜しいですか?」
「はい!天使様」
二人は呼ばれるとは思わず、慌てて返事をしてカミラの下に駆け寄る。
「町の中に中級を超えていると思われる悪魔を捕捉しました。場所を教皇に伝えてください」
「はい!天使様」
二人は真剣な顔に変わり、返事をするとすぐに部屋を出て教皇とヴォルフ団長に伝えに行く。
「それではひと手間かけますか」
カミラは即座に魔術的プログラムを読み取り再構築する。
「久しぶりの大仕事ですね。少し面白かったわ。それでは発動しますけど、聖女様宜しいですか?」
「はい天使様、何から何までありがとうございます」
聖女様とカンナは急ぎこちらに戻って来ていた。
「それでは聖杖結界発動、悪魔を駆逐しなさい」
カミラの持つ杖から光が飛び部屋の中にある杖に乱反射、その光は町へと広がる。
町に設置された杖が共鳴するように光、近くに居る悪魔に取り憑かれている人間を判断し攻撃に移る。
まずは杖が悪魔を捕捉し光を当て照準を合わせる。そして杖から光の羽が飛び突き刺さる。この攻撃は実体である人には影響はなく悪魔のみに効果があり動きを封じながら浄化する。
こうして王都にいる悪魔は浄化されて行った。
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それでは「スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました」、開幕です。
2025/12/7
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