鯉屋異聞~跡取りの異世界征服~

真野蒼子

文字の大きさ
2 / 21
鯉屋の跡取り編

第1話 死後の世界で生きる方法

しおりを挟む
 結は空飛ぶ出目金から逃げていた。
 出目金といっても現世で見る観賞用の小さな魚ではない。一メートル近い巨体に裂けた口から牙が剥き出しになっていて、これが片手では握れないほど太い。しかも見た目にそぐわず俊敏で、中には成人男性が全力で投げるくらいの速度で飛んで来たりする。
 日本という平和な国で生きて死んだ結にとって完全な化け物である。

 「やー!累のとこに帰るー!」
 「お前の兄貴は現世だろうが!戦えよお前も!跡取りだろ!」
 「更夜君、一匹そっち行ったよ!」
 「くそっ!雛依ひより!結連れて隠れてろ!」

 更夜と呼ばれた黒い着物の青年は、腰まである長い三つ編みを躍らせながら日本刀で出目金五匹を相手にしている。
 だが刀で切るよりまずは殴り飛ばし蹴り飛ばし逃げないように足で踏みつけ、同時に襲ってくる他の出目金を拳で叩き落として刀で串刺しにする。かと思えば刺したまま別の出目金を切りつけるという、端正な顔立ちに反してまったく美しくない野蛮な戦い方だ。
 んくっんくっと泣きながらうずくまる結を、雛依と呼ばれた赤い金魚のような着物を着た幼い少年が引っ張り大木の陰に逃げ込んだ。

 「結様!大丈夫ですよ!僕が守ってあげますからね!」
 「ひよ・・ちゃああん!」

 結は今鯉屋の領地から出ていた。
 何故大切な跡取りである結が鯉屋を離れたのかと言うと、話は数日前に遡る。

*

 結が雛依と更夜に出会ったのは鯉屋に入った五日後だった。
 その日、結は紫音に連れられて時代劇で将軍が下々の者と面会するような広間の上座に座らされた。
 一段下では赤い着物の少年が平伏していて、さらにその後ろで日本刀を抱えた黒い着物の青年が立っている。
 結は赤い着物の少年に近付き顔を上げさせると、まだ十歳にもなっていないように見えた。鳥の子色のさらさらした髪と蜂蜜色のくりくり真ん丸の瞳。肌触りの良さそうな上質の羽織は少年が動くと金魚の尾のようにひらりと揺れた。首から下げている小さな鈴も金魚のように真っ赤だ。

 「この金魚みたいな子はもしや」
 「金魚姫です」
 「え、女の子?」
 「違います!僕は男の子ですっ!」
 「あまりにも愛らしいので皆が金魚屋の姫と呼んでいるのです。雛依、ご挨拶を」
 「は、はい!初めまして!金魚屋次期当主の雛依です!この度は恐れ多くも結様のお側仕えを仰せつかまりま――イテッ」
 「……可愛い」
 「きゃうっ」

 礼儀正しい挨拶をしようとしたのだろうけれど、早口言葉になり舌を噛んでしまったようだった。
 顔を真っ赤にして慌てふためく様子はとても可愛らしくて思わずきゅっと抱きしめる。すると雛依はさらに顔を真っ赤にしてはわわわと身体を揺らした。
 金魚屋当主は跡取りの側仕えになるしきたりらしいのだが、今は当主が不在のため次期当主となる雛依が上がって来たとの事だ。

 「金魚屋さんがこんな可愛い子だなんて思っても無かったよ。僕の看病してくれてたって聞いたんだけど」
 「はい!《金魚湯》をお持ちしてました!」
 「そっかあ。有難う。おかげですっかり良くなったよ」

 結は鯉屋に入ってすぐ金魚化を防ぐ薬である金魚湯を与えられたのだが、これを作ったのが雛依だ。
 金魚湯は金魚屋にのみ伝わる秘術だとかで、この世界で唯一魂を回復させられる物だという。ただその副作用として強烈な眠気に襲われるため、雛依に会うのはこれが初めてというわけだ。

 「後ろの彼も金魚屋さん?」
 「いいえ。更夜君は破魔屋さんです。僕の護衛なので結様ともご一緒しますよ!」
 「破魔屋?」

 雛依は後ろに座っていた黒い着物の青年の腕をぐいと引っ張った。
 鯉屋に来て結に礼を示さない人間は初めてだったが、理由はこの青年の尽くす主は鯉屋では無いからだったのだ。

 「更夜君はとっても強いんですよ!出目金だってちょちょいのちょいです!」
 「へえ、そうなんだ。よろしくね、更夜君」
 「ひよ以外とはよろしくしねえ」
 「更夜君!めっ!」

 更夜は雛依にぎゅうと抱き着いて、雛依は渡さないぞと言わんばかりに警戒した目をして結を睨んだ。
 駄目でしょ、と雛依に叱られてしょんぼりする様子はどちらが年上か分からない。更夜は渋々頭を下げて、よろしくと不満げに吐き捨てた。 

 「結様。もうお一方ご紹介するので参りましょう」
 「あ、はい。ひよちゃんも行く?」
 「行きます!」
 「ひよが行くなら俺も行く」
 「よーし。じゃあみんなで行こう」

 頑張りますと雛依は意気込んで元気よく立ち上がり、更夜は面倒くさそうにため息を吐いていた。

*

 広間から出てさらに外へ出ると、鯉屋敷地内を流れる川が見えてきた。
 そこにかかる朱塗りの橋を超えると黒い箱のような建物が見えてきた。朱塗りの鯉屋の中では異質な建物だった。
 雛依と更夜も初めて見るのかきょろきょろとしている。けれど紫音は迷いなく歩を進め、結がこの世界で初めて見るドアノブに手を掛け中へと入って行った。

 「鈴屋様。結様をお連れいたしました」
 「ん?ああ、早かったね」

 鈴屋と呼ばれて振り返ったのは、顔をすっぽりと隠すほど大きなフード付きのマントを被った狐面の男だった。
 体格を見る限りおそらく男だとは思うのだが、マントに隠されているので断言はしにくい。声も妙に高いので女性と言われても納得できてしまう。男ですか女ですかと聞くのは憚られ、後で紫音に聞くことにした。

 「僕は鈴屋。鯉屋の大店を取り仕切ってる」
 「棗結です。大店ってそのまま商店ですか?」
 「商店街だね。出店したい人間は鯉屋に利用料を支払い店を開く」
 「不動産収入?魂の世界も商売するんですね」
 「もちろんだよ。鯉屋の直営商品は金魚と出目金だ」
 「……ん?金魚と出目金って魂ですよね。売買するんですか?」
 「そうですよ!金魚も出目金も金魚屋に集まるので、僕が鯉屋様に納品するんです!」
 「えー……」

 ここぞとばかりに雛依はぴょんぴょんと飛び跳ねた。
 羽織がひらひらと金魚の様に揺らめいて可愛らしいが、言っている事は結に衝撃を与えた。

 (それって輪廻できるかは金魚屋次第って事では?)

 もし金魚屋が業務放棄したら鯉屋に金魚が入って来ない。輪廻させる金魚がいなければ鯉屋は何もできない。
 ただでさえ雛依が金魚湯をくれなくなったら結は金魚になってしまうというのに、金魚になった後も雛依次第となると、結の命は雛依が握っているも同然だ。

 (確実に生き残るには金魚屋を掌握しないと駄目だ)

 となると金魚屋の全権を取り上げる必要がある。ならば当主のいない今が好機だ。
 だが、この世界の常識すら分からない現状で魂の管理は手に余る。しばらくは指示通り動く下請けでいてもらい、いずれ結自身が金魚屋当主になるか、絶対的に結の味方である人間を派遣するのが妥当だろう。
 だが鯉屋にどんな人員がいるのかすら分からない以上それもできない。

 結がそんな事を考えていると、鈴屋は何冊かの本を取り出した。

 「大店に興味あるかい?出展が多いのは衣類で」
 「それよりも従業員の勤務状況を知りたいです。業務の一覧はありますか?」

 結は鈴屋が出してくれた本をぽいっと退けた。鈴屋の言葉を遮って自らの要求を突き付ける結に、紫音と雛依はぽかんと口を開ける。
 鈴屋の表情は見えないが、すぐに一センチメートルほどの厚さがある和綴じの帳面を取り出した。
 その中には鯉屋の業務が書き連ねられていたが、金管理係りに金勘定係り、商品の個数数え係り、片付け係り……職種と言うにはほど遠い記載がされていた。

 「……何ですかこれ。この雑用係って何ですか?何の雑用です?」
 「さてね。こんなに大勢いたら誰がいるのか何をしてるのかまで見ていられないよ」
 「え?それ採用基準と人件費どうなってるんですか?最新の従業員名簿見せて下さい」
 「無いね。欲しければ作ると良いよ。交流ついでにやってみたらどうだい?」

 何だそれ、と結は呆れてため息も出なかった。
 
 「紫音さんはどの程度把握してますか?」
 「私は何も。経営は全て鈴屋様にお任せしておりますので」
 「全て?じゃあ紫音さん何もしてないんですか?」
 「おや、君は何を言ってるんだい?彼女の微笑みが僕らの糧。微笑んで歩く事が仕事さ」
 「……ああ、そうですよね」

 結は呆れ果てた。つまり紫音は看板娘でしかなく、実権は何も持っていないという事だ。
 現世なら跡取りといえば経営を行うのだろうが、鯉屋では本当に出目金を退治するだけの役職名に過ぎないのだろう。

 (じゃあ跡取りになっても僕の生活は保障されない。金魚屋とこの人も握らないと駄目だな……)

 結はそう判断すると、紫音を振り返りにっこりと微笑んだ。

 「紫音さん。僕このまま鈴屋さんとお話するので先に戻ってて下さい」
 「承知致しました。雛依、更夜。行きますよ」
 「あ、ひよちゃんは僕と一緒にお勉強」
 「きゃうっ」

 結がひょいと雛依を抱き上げると、慌てた更夜が乱暴に奪い取る。ふうふうと威嚇する姿はまるで黒猫だ。

 「ひよが残るなら俺も残る」
 「うん。好きにしていいよ」
 「では私は失礼致しますね。何かあればお声掛け下さいませ」

 そう言うと紫音はすんなりと立ち去った。
 跡取りを一人にできないとか何とか言いそうな気がしていたが、そこは随分とあっさりしている。

 (跡取りを招待したらお役御免なのかもね。ふうん……)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―

ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」 前世、15歳で人生を終えたぼく。 目が覚めたら異世界の、5歳の王子様! けど、人質として大国に送られた危ない身分。 そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。 「ぼく、このお話知ってる!!」 生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!? このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!! 「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」 生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。 とにかく周りに気を使いまくって! 王子様たちは全力尊重! 侍女さんたちには迷惑かけない! ひたすら頑張れ、ぼく! ――猶予は後10年。 原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない! お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。 それでも、ぼくは諦めない。 だって、絶対の絶対に死にたくないからっ! 原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。 健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。 どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。 (全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)

ちっちゃくなった俺の異世界攻略

ちくわ
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた! 精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。

猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。 復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。 やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、 勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。 過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。 魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、 四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。 輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。 けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、 やがて――“本当の自分”を見つけていく――。 そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。 ※本作の章構成:  第一章:アカデミー&聖女覚醒編  第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編  第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編 ※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位) ※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

処理中です...