黒い狼と赤い赤ずきん

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17.さよなら

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ひまり「あのさ……」

龍我も雄登も少し動揺したまんまだった。


「私ね。やっぱり離れるよ、龍我と雄登が殺されるくらいだったら。悲しいけど、私たくさん思い出できたし。楽しかった。だからあなた達の前から姿を消すね。それに、恋愛もだけど龍我と雄登の関係も壊したくないから。」


雄登『さっき決めたでしょ。俺達は大丈夫だって。今さらひまりを離す事なんて死ぬよりヤダ。』
龍我『そうだ。生きるんだ。』


私の涙が床に落ちる。でも私は決めたんだから。心の中でつぶやいた。
ありがとう。好きな人達には死んでほしくない。生きるって言ってるけど王様相手じゃきっと無理。


家に帰ってから


この町を離れる準備をした。


ひまり「ありがとね。龍我、雄登。」
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