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第四章
野菜たっぷりラーメンと、初めてのお出掛け①
お母さんは、車の運転が好きな人だった。元々はお父さんがそうで、お母さんはその影響を受けたって言ってた。
警察の高速隊だったお父さんは、私が幼稚園の頃職務中に亡くなった。記憶は朧げだけど、とにかく悲しくて仕方がなかったことだけは今でも思い出せる。
優しかった、凄く。仕事は忙しかったけど、休みの日はいっぱい遊んでくれた。
もう抱っこしてもらえないんだって思ったら、悲しくて涙が止まらなくて。
だけどお母さんが。
ーー来未?これからはお母さんが、お父さんの分までたくさん抱っこしてあげるからね
お母さんだって、私と同じくらい顔をクシャクシャにして泣いていたのに。
私をギューっと抱き締めながら、大きな声でそう言っていたのが忘れられない。
いつだって私を守ってくれた、明るくて温かい大好きな家族。
(車に乗ってると、思い出すなぁ)
「山田さん、酔った?大丈夫?」
黙ったままの私に、運転席から大澤係長が声をかけてくれる。
「あ…すみません大丈夫です。久しぶりに車に乗ったら、母のことを思い出して。小さな軽自動車だったけど、よく色んなところに連れていってくれたなって」
「そっか。山田さんのお母さんは本当に、いい方だったんだね」
「自慢の母でした」
「ハッキリそう言えるのが羨ましいよ。俺の母親今は大分丸くなったけと、昔は俺より仕事優先の人だったから」
そう口にする大澤係長の横顔は、なんだか堅い。グッと堪えているような印象で、どう声をかけたらいいのか迷ってしまった。
警察の高速隊だったお父さんは、私が幼稚園の頃職務中に亡くなった。記憶は朧げだけど、とにかく悲しくて仕方がなかったことだけは今でも思い出せる。
優しかった、凄く。仕事は忙しかったけど、休みの日はいっぱい遊んでくれた。
もう抱っこしてもらえないんだって思ったら、悲しくて涙が止まらなくて。
だけどお母さんが。
ーー来未?これからはお母さんが、お父さんの分までたくさん抱っこしてあげるからね
お母さんだって、私と同じくらい顔をクシャクシャにして泣いていたのに。
私をギューっと抱き締めながら、大きな声でそう言っていたのが忘れられない。
いつだって私を守ってくれた、明るくて温かい大好きな家族。
(車に乗ってると、思い出すなぁ)
「山田さん、酔った?大丈夫?」
黙ったままの私に、運転席から大澤係長が声をかけてくれる。
「あ…すみません大丈夫です。久しぶりに車に乗ったら、母のことを思い出して。小さな軽自動車だったけど、よく色んなところに連れていってくれたなって」
「そっか。山田さんのお母さんは本当に、いい方だったんだね」
「自慢の母でした」
「ハッキリそう言えるのが羨ましいよ。俺の母親今は大分丸くなったけと、昔は俺より仕事優先の人だったから」
そう口にする大澤係長の横顔は、なんだか堅い。グッと堪えているような印象で、どう声をかけたらいいのか迷ってしまった。
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