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天端怪奇伝4
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もやもやして放課後。朝と同じ場所で朝と同じ少女を見かける。
「よ、マイハニー」
「まい?」
「マイマイ」
「カタツムリ?」
「音ゲーだぞ」
「ボクそういう類いのゲームは苦手だよ・・・じゃなくて何してるの」
「何してると聞くのは俺の仕事だ」
「車を探してるんだよ」
「そうか、ま、余り遅くならないうちに帰れよ」
「わっ、ちょっと待って会話終わるの早すぎるよっ」
「そうか、じゃあ続けよう、マイマイの話」
「いやぁ、ゲームの話じゃなくて・・・」
「カタツムリの話だぞ」
「いや、えーと、カタツムリじゃなくて」
「みつばちの話か?」
「みつばち?」
「ハニーだからな。さっきマイハニーって言ったからな」
「フケツーーーーーーーっ!」
翌日。朝の町にはまた昨日の少女が立っていた。相変わらず車を探してるんだろう。
「そういやお前名前なんていうんだ?」
「明智いろは、だよ」
「俺は久保田義重、あらためてよろしくな」
「久保田くんよろしくね」
「明智クン」
「わぁ明智クンって変だよ」
「明智クンは明智クンだろう、そんなとこより車はどうだ」
「見つからないよ、そうだ、見つけたら教えてよ」
そう言って明智はケータイを取り出す。おいおい、知らない男とそんなほいほい番号を交換していいのか、駄目だろう。まあありがたく交換しておくことにするが。
「いつから探してるんだよその車」
「去年の九月」
「何ぃっ、一年半近いじゃないかっ」
「そうなんだよ」
「そうだな、もう一本向こうに大きい道あるだろ、そっちで探したらどうだ?同じところで探すより良いだろう」
「うん、そうしてみるよ」
時間が無くなって来たので急いで学校へ向かう。どうも女の子と話してると時間が無くなる。
学校に来てしまうともうやる気が出ない。一時間目からうとうとしてると背中からつんつんと揺すられる。が、ここは一番後ろ。何だと思って振り返るとなんと夏井さん。寝たら駄目だよ、と語りかけてくるのですまんすまんとジェスチャーで示す。それじゃあね、と言って去っていった。・・・周りに気づかれてないあたり、幽霊だな、と確信した。
放課後文芸部。今日も何故か相馬さんが来ていた。部長が会いたいと言っているという。
「光栄だな」
「それじゃ明後日で良いですか?明日はいそがしいそうで」
「いつでも構わない」
「随分鼻が高いな」
船引が野暮な突っ込みを入れてくる。まあ確かに俺は写しただけだが。
「そういや昨日の幻覚は何だったんだ?あれ」
「俺の優れた第六感だぞ、お前には見えない」
「ほー強気だな」
「当たり前だ、これだけは負ける気がしない」
「わっ二人ともやめなよ、それに勝負じゃないよ第六感は」
「不来方には第六感あるのか?」
「う~ん、無いけど・・・」
帰り道。向こうの大きい道路に明智はいた。
「よう明智くん」
「その言い方どうなのかな、でどうしたの久保田くん」
「手伝いにきたぞ」
「忙しくないの?」
「いつでもヒマだからな」
「そうか、友達いないんだね・・・」
「やかましいっいるわっ」
「彼女は?」
「ほっとけ!」
続きます。
「よ、マイハニー」
「まい?」
「マイマイ」
「カタツムリ?」
「音ゲーだぞ」
「ボクそういう類いのゲームは苦手だよ・・・じゃなくて何してるの」
「何してると聞くのは俺の仕事だ」
「車を探してるんだよ」
「そうか、ま、余り遅くならないうちに帰れよ」
「わっ、ちょっと待って会話終わるの早すぎるよっ」
「そうか、じゃあ続けよう、マイマイの話」
「いやぁ、ゲームの話じゃなくて・・・」
「カタツムリの話だぞ」
「いや、えーと、カタツムリじゃなくて」
「みつばちの話か?」
「みつばち?」
「ハニーだからな。さっきマイハニーって言ったからな」
「フケツーーーーーーーっ!」
翌日。朝の町にはまた昨日の少女が立っていた。相変わらず車を探してるんだろう。
「そういやお前名前なんていうんだ?」
「明智いろは、だよ」
「俺は久保田義重、あらためてよろしくな」
「久保田くんよろしくね」
「明智クン」
「わぁ明智クンって変だよ」
「明智クンは明智クンだろう、そんなとこより車はどうだ」
「見つからないよ、そうだ、見つけたら教えてよ」
そう言って明智はケータイを取り出す。おいおい、知らない男とそんなほいほい番号を交換していいのか、駄目だろう。まあありがたく交換しておくことにするが。
「いつから探してるんだよその車」
「去年の九月」
「何ぃっ、一年半近いじゃないかっ」
「そうなんだよ」
「そうだな、もう一本向こうに大きい道あるだろ、そっちで探したらどうだ?同じところで探すより良いだろう」
「うん、そうしてみるよ」
時間が無くなって来たので急いで学校へ向かう。どうも女の子と話してると時間が無くなる。
学校に来てしまうともうやる気が出ない。一時間目からうとうとしてると背中からつんつんと揺すられる。が、ここは一番後ろ。何だと思って振り返るとなんと夏井さん。寝たら駄目だよ、と語りかけてくるのですまんすまんとジェスチャーで示す。それじゃあね、と言って去っていった。・・・周りに気づかれてないあたり、幽霊だな、と確信した。
放課後文芸部。今日も何故か相馬さんが来ていた。部長が会いたいと言っているという。
「光栄だな」
「それじゃ明後日で良いですか?明日はいそがしいそうで」
「いつでも構わない」
「随分鼻が高いな」
船引が野暮な突っ込みを入れてくる。まあ確かに俺は写しただけだが。
「そういや昨日の幻覚は何だったんだ?あれ」
「俺の優れた第六感だぞ、お前には見えない」
「ほー強気だな」
「当たり前だ、これだけは負ける気がしない」
「わっ二人ともやめなよ、それに勝負じゃないよ第六感は」
「不来方には第六感あるのか?」
「う~ん、無いけど・・・」
帰り道。向こうの大きい道路に明智はいた。
「よう明智くん」
「その言い方どうなのかな、でどうしたの久保田くん」
「手伝いにきたぞ」
「忙しくないの?」
「いつでもヒマだからな」
「そうか、友達いないんだね・・・」
「やかましいっいるわっ」
「彼女は?」
「ほっとけ!」
続きます。
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