月夜の椿

湯殿たもと

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月夜の椿ネクスト

月夜の椿ネクスト10

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月夜の椿ネクスト 10


木曜日。朝の目覚めはいつも厳しい。いくつも目覚ましをかけても起きられず、うにゅうにゅといいながらゆっくり起きる。さて、時間は・・・完全にアウトだ。三時間目の授業に間に合えばいいか。そのくらいの時間だった。さてと、支度をして家を出ると、家の前に愛さんが立っていた。

「今日は派手に遅れたみたいね」

「起こしてくれよ愛さん」

「起こしたって起きないよ」

げっ、そんなに熟睡してたのか俺は。

「とにかく今からでも良いからちゃんと学校行きなよ」

「はいはい」

ギリギリなら急ぐが、完全にアウト、とくればそうでもないものだ。寒いので急いでいるが小春日和だったらきっとゆっくり歩いて行くだろう。水鳥が列をなして飛んで行く。たまにはゆっくり行くのもいいかもな。駄目か。

そして学校にたどり着いて、職員室で怒られてから教室へ。委員長とかに訳を聞かれるが、ただの寝坊だというと何だ、という。そう、そんなもんだ。あっという間にお昼になり、小栗から一、二時間目のノートを借りて写していると、小栗が珍しく明日勉強しない?と誘ってきた。

「どこでやろう、学校は閉まってるよな」

「図書館なんていいんじゃないかな」

「なるほど、そこにしよう」

「何時くらいがいい?」

「朝が弱くなったから、十二時で頼む」

「わかった、十二時ね」

テストは再来週で、もう十日を切っている。やらねばならん。授業も真面目に受けようと思って、五時間目、六時間目を過ごした。真面目になると頭が疲れるもので、帰りのホームルームを終えるとすぐ学校を飛び出した。今日はひときわ寒いので足が自然と早くなる。家についたあとはそれなりに頑張って勉強した。



夜。また夢を見る。夢の中の自分はまだ小さかった。何日も続いている、過去の自分の記憶。しかしそんなすっかり忘れたはずの記憶を見せているのはいったい何なのか。


続く。



おまけ

翼「連載十回目だからスペシャルだああああ!」

久保田「うおおおおおおお」

牡丹「・・・・・・」

愛「あの」

椿「うるさい」

小栗「うん」

翼「すまん、でも今回はスペシャルだからね。さて、今回のお題はこちら」

椿「じゃじゃん」

牡丹「今までのあらすじ?」

翼「ずっと話を読み続けるとなんだかどこがどうなったか分からなくなることってあるだろ?」

愛「ある?」

熱田「あるんじゃないかな」

愛「私は無いよ」

翼「あるんだって、現に七人も出て来てややこしいと思ってる人もいるだろ」

いろは「わかるよその気持ち」

椿「八人目」

翼「というわけで、今回のお話はどうなっているか整理が必要だ!」

・・・・・・・・・・・・

キャラ

村山翼

高校二年生の男子。今回の主人公。何者かに取りつかれているという。

氷室椿

高校二年の女子。魔女。いろいろな魔法が使えるがそこまで強いわけではない。普段はあまり喋らないが牡丹や熱田の前ではよく喋るとか。

須賀川牡丹

高校二年生の女子。椿と森の中の家で同居している。椿や翼とは古い関係だという。

熱田みなみ

高校二年生の女子。市内の別の高校に通っている。巫女さん。神社の倉にはいろいろな資料があり、かなり古い時代の文章でも読むことができるという。

小栗銀次郎

高校二年の男子で翼のクラスメイト。かなり仲がいい。今回はオカルトにくわしいが、きっかけは「天端怪奇伝」の事件がきっかけだろう。ほか、ロボットにも詳しい。

久保田義重

「天端怪奇伝」の事件の当事者。クラスメイトでまわりからアホだと思われている。基本的にはいいやつだが、若干短気。甘党。

明智いろは

当事者その二。生きてれば中学三年生。地獄でくらしている。基本的には常識人。

村山愛

「ふるさとの花」にも登場した女性。年齢不詳。村山姓だが翼とは関係ない。ややこしい。結構な身体能力をもち、謎が多い。


ここまでのお話。

・村山翼(主人公)に何かがとりついているらしい。巫女の熱田、魔女の椿、謎の愛さんがそれぞれ正体を突き止めようとしている。

翼「・・・・・・それだけ?」

愛「そうみたいね」

いろは「ボクは影も形もないよ」

しかし、これが現状のあらすじであったのだ。というわけで十一回目に続く。

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